「エドガー・ライト監督への信頼が確定した」ラストナイト・イン・ソーホー kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
エドガー・ライト監督への信頼が確定した
エドガー・ライト監督の映画は意外と観ててどれも好きなのだが、個人的なベストはダントツで「ベイビー・ドライバー」だ。スピード感と展開のテンポ、脚本の仕掛けがよかった。でも、それ以上に使われている音楽の選曲と使い方がカッコよくて強く印象に残っている。
本作もとても印象的な曲の使い方をしている映画。60年代の曲がこれでもかとかかり、知ってる曲にテンションが上がり、知らない曲でもこの曲カッコいいな!と楽しむことができた。
でも曲だけではない。序盤、サンディとエリーがコロコロと入れ替わる場面やきらびやかなショービジネスで成功しようとする姿がカッコいい。夢なのか妄想なのか過去の映像を追体験しているのか曖昧で幻想的な映像に引き込まれた。田舎臭かったエリーがサンディに魅せられてどんどん洗練されていくあたりもいい。
中盤から始まるホラーテイストの映像はあまり好きではないが、後半の真相が明らかになるあたりからラストもまたいい。
「ベイビー・ドライバー」に続いてこの映画なんだから、もうエドガー・ライトのことは信じていいってことなんだろう。
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