劇場公開日 2021年12月10日

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「猟奇ふくめて60年代パッケージ映画」ラストナイト・イン・ソーホー ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5猟奇ふくめて60年代パッケージ映画

2021年12月12日
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殺人鬼映画を風俗・通俗映画にかなり寄せてハイブリッド映画のようになっている。むしろ60年代風俗の中に殺人鬼映画もファッションも音楽も取り込んでごった煮にしているというのか。
主眼が60年代パッケージの再現でもあり、特段面白い突っ込んだドラマでもない。なので中盤以降は見せ方もてんこ盛り過ぎで過剰なスクラップになっていて、これはもう少し短くしちゃってもいいのではと思はないではないが、なんせ、いまが旬の二大女優のおしゃれ合戦もあり、とにかくルック的においしい映画ではあるけど、チョコレートの食い過ぎでもう大丈夫!という感じにもなる。もちろん嫌いではない。ただストーリーではなく、あまりの仕掛けの多さにひとつひとつのインパクトがどんどん弱くはなる。けども、監督の好きなもののスクラップブックを観ているみたいで楽しくもある。そんな映画。

ONI