「粗も多かったが面白さで相殺。」ラストナイト・イン・ソーホー カツベン二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
粗も多かったが面白さで相殺。
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シンプルで面白かったが、シンプル故にオチや理由の様なものが案外早くわかってしまうと言う表裏一体の難しさは感じた。
部屋を内見する時の大家さんの説明(元この家のお手伝いでこの家を購入した、この部屋だけリフォームしていない、夏は異臭がするから排水口に蓋をしてなど)はあまりにもストレート過ぎた。
「祖母のホラー的ビジュアル」「ボーイフレンドが黒人」「名優テレンス・スタンプの起用」などいくつか違和感(言い換えれば意味ありげ感)を覚える箇所があるが、それほど有効なミスリードにはなっていなかったと個人的には思う。
鏡越しに自殺した母親を見る(会える)能力?がある事から、殺された男たちの霊が共鳴し助けを求めて来たと言う事だろうが、方法としてサンディの立場でタイムリープさせるのはかえって逆効果になり下手過ぎだなあと思った。
家主があえて主人公にクスリを飲ませた事への決め手となる理由は見当たらなかったことが残念。(特に2回目)
家主は家主でいつか自分の罪を償いたいと思っており、主人公にそれを託したみたいなところもあるのかなと自分で納得する様にした。
主人公達がそれぞれにかわいいこと、「大音量でびっくりさせるシーン」は3回もいらんだろうということ、エンドロールが短くて非常に良かったことあたりが印象として一番残った。
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