「【苦悩する女性たちへ】」ラストナイト・イン・ソーホー ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【苦悩する女性たちへ】
アニヤ・テイラー=ジョイと、トーマシン・マッケンジーがとても可愛らしいので、ホラー色は薄めだし、実は、僕は最後の方まで、謎に迫ることが出来なくて、よって、それなりに楽しめました。
(以下ネタバレ)
性暴力をモチーフに、田舎から上京してきた女の子なんかを食い物にしようとする男たちと、密かに起こった事件を、エロイーズの悪夢に散りばめ、エロイーズがどう対峙するのか描いた作品です。
最後、エロイーズが、男たちの亡霊の望みは受け入れず、アレクサンドラが自ら命を絶とうとすることも止めようとするところが、実はミソかなと思ったりします。
結局、アレクサンドラが炎に包まれたのは長年の自戒の苦悩を表したかったのかななんて考えたりしました。
伊藤詩織さんへの誹謗中傷のケースで、最近、賠償金の支払いが裁判で判決として出されましたが、安すぎますよね、賠償金額。
あんだけ厳罰化の方向にあるのに、未だ無くならないあおり運転を考えたら、性暴力や、被害者を揶揄するような行為には賠償金額の高騰化は絶対必要だと思う。
ホラーエンタメだけど、実は、考えさせられるところがあるような気がする。
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