マリグナント 狂暴な悪夢のレビュー・感想・評価
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活きの良いジャンル映画かと思ったら
活きの良いジャンル映画かと思ったら、バシバシ映画的問題意識が詰まった映画だった。観た時にはあーじっくり女性の生き方について考えたフェミニズムホラーなのかな?あれ、透明人間映画かな?、そうでもなく多重人格ものかな?、奇形?、さらには養子映画?、その全てについてYESと答える素晴らしいマシマシ的、フルコース的、足し算的、縦ノリ的映画でした。見所としては、アクションでテネットへのホラーからの回答とでもいうような素晴らしいコペルニクス的展開。ここで肉体を逆にするとんでもないハッタリからイマジナリーラインとはなんだ?という映画的問いかけを自らに課して、そこに力業で回答をだすのが素晴らしい。もしかしたら、これから映画批評とか、映画理論で題材として取り上げられるかもしれない。トリックを示す製作陣の字幕も良い。
タイトル負け
ジェームズ・ワンの最新作品「マリグナント 狂暴な悪夢」を見てきました。
正直、この手の作品が好きな私としては、毎回裏切られるのに懲りずに見に行くんだからおめでたい・・・・
で、本作品、ジェームズ・ワン監督のネタ切れの中の渾身の1作なのか、それとも、新たなシリーズ作りの為の1本なのか、それとも、B級感バリバリのホラー的要素の作品をわざと作ったのかわかりませんが、やはり、悪い予想は当たってしまったな・・・・
正直、昔のB級ホラー作品を見ているようで・・・・しかし、内容の方は凝っているというか、新たなシリーズを作りたい気持ちもバリバリに見えるんだけど・・・・
しかも、その内容に、親心やちょっとした感動を入れている・・・ちょっと・・・・私としては、中途半端かな・・・・
もう少し何とかならなかったのかな・・・・この手の作品は複雑にする必要はないと思うけどね・・・・
「ほろっと」させられる事もないとは思いますが・・・・
緊張感もなく・・・・単に座っているこちらがお尻が痛い思いするだけ・・・・
最初から最後までノンストップのおもしろさ!
ホラーとサスペンスとミステリーとアクションと恋愛(ちょこっと)と障害と家族愛とありとあらゆる要素が入ってたよね、一体全体なんなん??
もうね、ジェームズワンが歌手だったらシングル曲しか入ってないベストアルバムみたいな映画!
尻上がりに興奮。
ヘネンロッターの「バスケットケース」に少し近い味わいかなー。(個人的な感想。)
ヤッパリ○○署での襲撃シーンがある映画は燃えますね。後味もあからさまな悪さも無いし。
恐怖の本質がよく分かる
ストーリー的にはベタベタで、オープニングの時点でオチが二択に絞られ、更に丁寧な伏線が次々と張られるので、半分過ぎたあたりでほぼ確定できます。
しかし、前半の「恐怖」はなかなかでした。
基本に忠実な、「期待を裏切らず、予想を裏切る」展開で、「分からないことへの恐怖」をこれでもかと見せつけてきます。
ほんと、今晩眠れなくなるかと思うほどの恐ろしさでした。
一転して後半になり、オチが確定して黒幕がバラされると、「分かってしまった恐怖」になってしまい、暴力やグロシーンは恐ろしいものの、前半の「分からないことへの恐怖」は無くなりました。
ビジュアルも相まって、ギャグに見えてくるほどでした。
そういう意味でこの映画は、「だんだん怖くなくなるホラー」というよくわからないホラー映画でした。
結局「恐怖」の本質とは、暴力でもグロでもなく、「分からないこと」にあるのだと、改めて認識できる作品でした。
全体としては、さすがアクアマンの監督でもあり、娯楽映画として完成されており、飽きることなく最後まで見られ、見て損はないレベルです。
個人的には、ホラーを見た日は「よく分からない恐怖」が残り、寝付きが悪いのですが、この映画は見終わった後に「分からない恐怖」が残らないので、スッキリ寝れそうです。
パルクール貞子inマトリックス
いやぁ・・・映画というものはホントに観てみないと分からないものだなと、これでもかと思わせてくれた作品。
ホラー映画を観たのにも関わらず鑑賞中、鑑賞後溢れ出た感想は「カッコいい!」に尽きる。
過去を振り返って自分の中ではREC/レックがホラー映画の中では頭1つ飛び抜けてトップを独走中だったのだが、まさかそれに双璧をなすホラー映画が現れる事になるとは。それもこれもさすがはジェームズ・ワンといった所なのだろうか。
正直見送るつもりでいた作品なのだが、理由はわからないがなぜかこれは公開中に劇場で観なくてはならないという謎の引力に引っ張られるかのように、何者かに(ガブリエル?)手招きされているかのように映画館へと爪先が向いていた。
しかしながら今は公開中に劇場で観られた事を心から、心から感謝している。
鑑賞終了後、しばらく沸騰した脳みそのままショッピングモールを彷徨い歩いた事は言うまでもない、そして未だ興奮冷めやらぬ。
付け加えて鑑賞中に思ったのだが、是非ショウ刑事目線でゲーム化して欲しい。正直これはもうクリエイター次第の話になってしまうが、どこの世界でもきっとハネるであろう根拠のない自信がある。
ホラー映画ではあるが決してそれだけではなくコアの部分にほとばしる程のカリスマ性がふんだんに散りばめられているので、まだ未見の方は間に合ううちに是非劇場に足を運んで頂きたい。
何を言ってもネタバレになってしまいそうなのでここら辺で。いやぁ、後頭部割れそうだ(おっと)
星5つ
★★★★★
開放骨折だけはやめて、ホントやめて
Malignantの意味を事前に調べてたら、もっとあっさり腑に落ちたかも。オープニングで大ネタ自体はバラしてるので、あとはちょっとずつ詳細がわかってくる感じなんだねーって観てたら、かわいらしい靴下も、DV男にも、妙な動きなのも、妹と感じが違うのも、出血するのも、意味があるのだね。
かなり雑とはいえ電子機器を操作ってバロッ○さん
アクション撮ってきた成果をホラーにぶち込んできた中盤以降は、もう開いた口をとじられず、傷口?からご登場で「そこにいたのー!?」と仰天するやいなや、開放骨折ボキッで、こちらのチキンハートもポッキリ。刃物/物理vs銃器の近接戦闘なので、むしろ『るろうに剣心』や『ジョン・ウィック』を連想。さらに開放骨折駄目押しで、シアトル警察の分署(?)と私の精神も壊滅。
ちょっと不満なのは、誰もミキサーで手とかミンチにされなかったこと。あんな上からのカット入れてその気にさせといて、知らんぷりなんてひどい。
でも最後はやっぱり家族の愛が勝つんですね。え、勝ちましたよね。妙に不穏な雰囲気のするラストシーンは何か見落としたかな。気のせいかな。もし続編の布石だったら手前の電球がブーンって音がしているような気がしたけど。電球に気を取られて…。
伏線を見ながら答え合わせをするような映画。
冒頭から核心に迫る大胆な伏線の連続で、終盤で畳み掛けるように伏線回収が行われますが、終盤にならないと絶対に謎が解けない事はなく、一見わけが分からない展開、殺人をする化け物の不気味さまでが伏線だったりするので、よく見れば実は序盤から化け物の正体が分かるような作りにもなっています。
伏線や伏線回収される前の途中の考察がなかなか面白いので、映画ではなく連続ドラマだったら良かったかも知れません。
まずホラーじゃないしグロいシーンあったかな? と思った自分は麻痺し...
まずホラーじゃないしグロいシーンあったかな?
と思った自分は麻痺してるんでしょうか。。
ショウ刑事はタイマンで盛り上げるだけ盛り上げて全部目撃した上で退場して欲しかったし黄色い服の黒人女警官は瞬殺されてほしかった。そこら辺は醒めるポイントですかね。
個人的には死霊館シリーズの方が面白いのでそっちがオススメ笑
恐怖映画で寝落ち?ビックリ箱程度の怖さレベルです。
確かに結末は「想定外」。そんな驚きはあ
ったかな。
でも私たちが恐怖映画に求めるのは違うんだよな~。でっかい音やCGとかじゃなく「それ」がわからない。だけど「それ」は自分に危害を加えようとしている。そんな怖さがこの作品には決定的に欠けている。
「笑い芸」で笑わせよう、笑わせようとして笑えない…あの感じ。「怖さ」が押し付けがましいんです。
怖くないです!刺激が欲しい方に
最近、この手の作品が増えたような気がします。殺人犯ってある意味この作品と同じかも知れませんね。私はあまり好きな作品では無かったので評価は低めです。
今年(年末だがw)ナンバー1
楽しみにしてたのに過去2回値落ちして3度目の正直鑑賞。
非常にテンポよく言う程グロくもなく、黒いコートのガブリエル(だっけ?)が飛び回ってサクサクザクザク殺しまわる姿はマトリックスを彷彿とさせる格好良さ。
イマジナリーフレンドとか思わせつつ実は双子の片割れがもう片方に吸収されてて背中でピギャーとかやってるシーンはこの監督わかってる!と思った。
基本的に褒めるとこしかないけど、ケコア刑事て何人やねんとか、恋する鑑識眼鏡っ子のラブ視線とか不自然に插入されるBGMとか敢えてB級要素入れてます的な所でクスッときた。
後世に残る傑作
さすがソウの監督作品だと思いました。
ホラー、スリラー、オカルト、ミステリー、サスペンス、スプラッター、アクション、SF等々、これでもかと色んな要素を詰め込んでいながらうまく纏めている。
途中までありがちなナイトメアー系かなと思わせておいて、後半適度にリアリティーを持たせた種を明かしてド派手なアクション系に変わる。
意外というよりは、なるほどそう来たかという目まぐるしい展開が続く続く。観るものを飽きさせず面白かった。
画も家の中を俯瞰で追いかけたり、周りの景色を溶けるように変化させたりとか、懲りまくり。
マディソンはどうやってガブリエルの顔を見たのか?とか細かいことは気にしちゃダメ。(笑)
サスペリアを彷彿とさせるようなレトロっぽいポスターもグッドです。
怖くはない
ホラーというよりミステリーに近かったかな。
つくりがB級を意識してるね。イケメン警官とかそれっぽい。
でもB級って、一生懸命つくったのに、設定がありがちなところが面白いんだよね。これは狙って作ってるから、そこは今ひとつ。
たくさん人が殺されていくんだけど、途中で「主人公の二重人格?」って思うんだよね。でも、別の場所で殺害を目撃するから違うかあとか。そこをうまく説明するアイデアが良かった。「そういうことか!」っていう面白さがあったよ。
展開で、生みの親が監禁場所から逃げ出したら、主人公の部屋に落ちてくるシーンはすごく良かった。やられた感があった。
最後は、大量虐殺になるんだけど、なぜか主要キャラだけは生き残るB級展開で、ハッピーエンド風に終わったね。続編も匂わせて。でも、あれだけ虐殺しちゃうんだから、監禁しとかないと危ないと思うよ。
序盤から気になっていたことが伏線だったとは。
ホラー要素は序盤だけ。
後半はアクションサスペンスでは…?という展開でしたが、それはそれで新しいジャンルを観たようで楽しめました。
実際にある医学的な要素も織り込んでいるので(設定は色々あり得ないですが…)伏線回収がきちんとされているのも良かったです。
グロいシーンはありつつも、明るい妹のキャラや所々のクスッと笑える箇所が全体的にポップに仕上がっているので、良くも悪くも見終わった後に後を引かないホラー映画(?)です。
ストーリーとは関係ないですが、サンルームのあるお部屋やインテリアなどがおしゃれで、個人的に楽しめました。
序盤から気になっていた主人公の髪型。こうゆうことだったのね…!と密かに納得してしまいました。
ぶっとびホラー
エンタメに振り切った新感覚のホラー映画。
前半〜中盤〜後半と、作品のカラーがどんどん変化(進化)していき、サプライズもたくさん、スピーディーにテンション高く進んでいく予想の斜め上をいく凄い作品でした。
前半の王道ホラー描写は絶妙な寸止めで緩急を巧みに使い、序盤から意味不明で不気味な伏線を散りばめて不穏でミステリアスな空気を十分に蔓延させながら、怒涛のクライマックスへ突入しアドレナリンMaxと、一筋縄じゃいかない展開がとにかく楽しかったです。
R18指定ですが、個人的に不安だったゴア描写は思ったより少なく、暴力的なシーンは少なかったように感じます。(この辺りは人それぞれ耐性が異なるので何とも言えませんが…)
ホラーファンじゃなくても楽しめるホラー映画。面白かったー!
前半は退屈だが…
正直、前半は目新しい仕掛けはなく退屈だった。
ジェームズ・ワンがこれまでやってきたことの焼き回しだったから。ところが後半の展開は意表をつかれて面白かった。それまで髪が長いだけのよくあるホラーキャラだったのが、新鮮なモンスターであった事がわかり、テンポのあるアクションで次々に殺していく展開は振り切っていて楽しめた。
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