マリグナント 狂暴な悪夢のレビュー・感想・評価
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80年代B級モンスター映画の愉しみ
懐かしのB級ホラー臭がプンプンする映画だった。
決して傑作などというものではなく、けったいなモンスターものというか、悲しみのモンスターものというか。
割と前半からつまらない(笑)のは語り口の悪さか演出かわからないけど、最近のアメリカンホラー(というかサスペンスか)の「アンテベラム」も似てて、中判の大ネタでギョッとさせる。いわるゆ大どんでん返しして、その後の対決へ繋げて、となる。
ただ、これの「アレ」は凄かった。ジャーンとなった時の造形が、スチュアートゴードン風でいいね〜という感じなのだけど、その後の設定上、そうならざる得ない後ろ歩きの大アクションは座頭市に似た切なさと後頭部に背負ったお面のようなのがゆらゆら揺れると失笑半分、よくやるな〜と感心もする。普通不気味な歩かせ方したほうが怖いよね。そこを大立ち回りやらせるんだから。もはやこの時はリバーシブルマン的なモンスターヒーローものにも見えてしまうというエンタメ度。
楽しめはします。
ジェームズワンの才能が詰め込まれた怪作
観たことがないホラー映画と話題。
まあ映画では観たことないけど、昔の漫画「人面瘡」や、昔話にもこういう話があったなぁと。
80年代のホラーにのめり込んだ人には、そこまでの意外性はないかと。
ただ、アクションシーンには度肝を抜かれた。まさかホラー映画を見に来て、大立ち回りを見せられるとは‼️(しかも逆さまwww)
ホラーだけでなく、大作映画でも定評のあるジェームズワンの才能が、惜しみなく注がれた怪作。
R18ホラーでありアクション映画であり
R18のホラー。DV男の暴力が閉じこめた悪魔を解き放ってしまう。抑圧された者の逆襲。物語は次第に手当たり次第の殺戮になって、アクション映画のようでもある。
マディソンの後頭部の出血、ガブリエルの奇妙な動きや醜悪な顔が髪の間から見えるわけなど、謎はきちんと説明されて、退屈する暇はなかった。
一つ残った疑問は2回あった非通知の電話。
1回めはマディソンの想像だとして、2回め、ショウ刑事と話したのは誰だ?
回転寿司行ったら牛の丸焼きが流れて来た衝撃
チラシや予告編など全体の3%に過ぎない。
回転寿司行ったら牛の丸焼きが流れて来た!
くらいの衝撃。
ジャンル変わってんじゃんか(^_^;)
ホラーはホラーだけどさ。
久々のぶっ飛び作品。
けど真面目にぶっ飛んでる所が
さすがの ジェームズ・ワン 監督作品。
褒め言葉で気が狂ってる世界。
ネタバレしないとこんなに地味な文章なのか。
ってくらい中身が凄い。
久々に
“ちゃんと驚いた”
しかも前半にバラまいたフラグ
全部拾ってるもん。
さすがだなー!ワンさん!
なんじゃこれは?!
ホラー映画はもともとあまり好きではないのだが、前評判が結構高かったので、”ゲットアウト”のような期待を持って観に行ってきた。
いきなり薄暗い画面と恐怖を煽るような音声によって、「ホラー映画だぞ~!」ということがひたすら強調される。
でも、「怖いぞ。怖いぞ。」と何回も繰り返し言われると、お化け屋敷みたいに、次第に慣れてきてしまうんだよね。
映画は、電気を操り、超人的な身体能力と残虐性を持ち、次々と人を惨殺する怪物と主人公の女性との関係をめぐって進んでいくのだが、怪物があまりにも現実離れしている上、彼女の夢の中にしか出てこないので、私はずっとイマジナリーなのだろうと思っていたが、途中で刑事と直接対決することになってびっくりたまげた。
拳銃で撃たれても素早く身をかわし、天井に飛び上がり、壁をぶち破り、高速で移動する怪物がリアルだとしたら、この映画は一体どうやって収束させるのだろうか?
この辺から嫌な予感がしてきた。
果たして、留置所に収監された怪物は留置所内の囚人をすべて殺し、更には警察署の警官もほとんど殺しまくり、最後に自分の母親を殺そうとしたところで、怪物からまっとうな人間に戻って、ハッピーエンドてか?
超人的な身体能力の説明もなく、数十人の人(警官を含む)を殺したことに対する反省もなく、妹と抱き合っておしまいとは、なんじゃこれは?!
久しぶりにお金を払って観て後悔した映画だった。
音楽、カメラワーク、内容、新感覚!
なんだか巷の評価が高かったので観てきましたが、
(必要な部分での)残虐なシーンはあるものの、怖くはないです。
まず、冒頭の音楽で持っていかれました笑。
低音好きな私は「おおぉ!」となりまして、いつもと違うホラー映画の展開に「おおお??」と。
多少のツッコミどころはあるものの、後になって「ああ、そういう事なのか!」となるのが気持ちいいです。
カメラワークと音楽、そしてアクション!
なんだかホラーじゃないホラーという感じで、もう一度観てスッキリしたいっ(笑)
ジェームズ・ワンてんこ盛り
DV夫に悩まされる妻が、ある日夫が"何か"によって殺され自分も流産してしまったことを境に、"何か"が殺人を犯すところを目撃するようになる話。
"何か"の正体がわかるまでは、今までのジェームズ・ワン作品の要素が散りばめられてる。
例えば、地下でガイドをしている女性が"何か"に襲われて目が覚めると、ってシーンの見せ方は完全に『SAW』。どんな恐ろしい器具に拘束されているんだ!?と期待してしまうぐらい(笑)他にも家の感じ『死霊館』っぽいし、「悪魔」という言葉が出てきた時にやっぱり悪魔のせいなのか!?と思ってしまう様な思わせぶりな演出も。
そうやって過去作の要素を出すことで"何か"の正体を1つずつ潰していきながら、さらにホラー映画あるあるの主人公の女性頭のおかしい人として捕まりがち要素、冒頭貞子っぽい髪の長い"何か"という要素を全部回収して、正体が明かされていく気持ちよさよ。
ホラー映画を見た後って後ろに何かいないかふとした時に怖くなることあるけど、今作を見た後はそれより怖い、自分の後ろに何かついているかもしれないという怖さが付きまとう。しかも後ろに本当に何も付いてないかは絶対に確認できないんですね。あぁ怖い(笑)
モンスター系のホラーなので多少は笑えるとこもある。特に私は怪物が警官に結構長時間追われるのが、怪物がこんなに追われてるシーンあんまり見たことなくて笑ってしまった。ここもあとから思えば伏線だったのだろうけど、ヒョロい警官を一撃で仕留められない怪物と得体の知れない怪物をどこまでも諦めず追っかけていく警官の姿が滑稽でした。
あとは怪物の造形が中学生の時に見た遠い記憶の『ゼイラム』を思い出したなぁ。
なかなかの気持ち悪さにビックリ
ある事件を境に、悲惨な殺人現場を目撃する悪夢にうなされる。
序盤はよくあるホラーものというか、不安を煽って急なタイミングで、得体の知れないモノが襲いかかってきたり…
かと思ったらそいつの正体が明らかになっていくにつれて物語は急展開、あんまりよくないけど、マジ!気持ち悪って思ってしまった。
マディソンを信じない警察に少しイライラしつつ、妹シドニーの姉をただただ信じる姿は胸糞悪い展開が続く中よい緩衝材になっていた。
メッセージ性重視のホラーも悪くないが、ストレートなホラーも重要。流石のジェームズ・ワン監督
21149.正体が明かされた後、伝統的なホラーの様相が一変、アクションホラーへと変貌。アクアマン、ワイルド・スピードを経て絶妙な配合
暴れっぷりが予想の斜め上
暗闇から何かが忍び寄る不穏な空気に、グロテスクな惨殺描写で、安定したホラーな雰囲気を味わえました。
ガブリエルの正体については予想通りと言うか、先が読める感じでしたが、そのアグレッシブな暴れっぷりは予想の斜め上と言うか。
いや、ムリムリ、嘘だろ、と思いながらも、楽しめました。
殺人現場を見るというシーンは、理屈で言うと犯人の目線かその反対の目線じゃないか?とか、あれだけ暴れまわって、擦り傷なり打撲なりの怪我してないのか?とか、ちょっと疑問に思うところもありました。
一応考えてみると、殺人現場のシーンは、ガブリエルが脳の電気信号を使って客観的視点を見せていたともとれますし、主人公が自分の記憶との辻褄を合わせるため自己防衛で客観的視点になっていたともとれるかと。
怪我とかも、脳を活性化させて強靭な肉体にできるとか、解釈できなくもないのかと。
観ている時は、そういう細かい疑問は、ガブリエルのド派手な暴れっぷりで吹っ飛んでいたと言うか。
そういうことを考えずに観るものでしょうか。
サイコホラーと思ってたら、アクションホラーだったのか?と。
個人的には、ある意味、意外なとこを突かれた感じで、楽しめたものです。
期待はずれ
レーティングがR18+ということで、怖いモノ見たさで鑑賞。客席も同じような人達でなかなかの入りだったのだが、正直ショボかったかな。
そもそも、エイリアンもどきのモンスターが出て来た時点で「なんだかな~」という感じで一気に興冷め。
アメリカンホラーのパターンに嵌めて安易な手法に走っても予告編の煽りで客を呼べる公開初週は良くてもその後はすぐに閑古鳥が鳴いて早々に打ち切りになるのは見えている。
コロナ禍で海外作品が入りにくくなっている今年ならではのB級ホラー。
なかなかクレバーなプロット。ただやり過ぎ感ありでバランスが悪くなった。色々とホラー&スリラー映画のオマージュがでてくるが、ヒロインが『ヘルハウス』のゲイル・ハニカットに似ているのもオマージュかな。
①『ジキル博士とハイド氏』『悪霊島』『プレデター』『ターミネーター』を足して割ったみたいな話。ただ『プレデター』『ターミネーター』部分のうち女囚留置所シーンは謎が明らかになるシーンで意味もありまだ怖さがあって許せるが、警察署内のシーンは派手な見せ場なだけで必要だったか疑問。②エミリーとガブリエルの秘密が明らかになるシーンは何処かで同じようなものを見た気はするがなかなか衝撃的。③なかなか強烈な話だったのに最後(血の繋がりを越えた)姉妹の絆を再認識して終わるのがあっさりしすぎているのと、いかにも続編が有りそうな勿体ぶった終わり方もありきたり。
悪夢が現実に…
『アクアマン』や『ワイルド・スビート』の製作にも携わってきた、ジェームズ・ワン監督が、オリジナルストーリーで描く、エンターテイメント性の高いホラー・ムービー。
ホラーは、基本的にはそれほど好きではないが、レビューもこの手の作品にしては、なかなか高かったので、鑑賞。初っ端からグロい映像も散りばめられていたが、基本的にはスプラッター系のホラーではなく、謎の殺人鬼の正体が次第に明らかになっていく過程を、よく練られたサスペンス的な恐怖によって展開されていく。
夫のDVをきっかけに、得体の知れない殺人鬼が、事件を起こす現場に居合わせる悪夢にうなされるようになった主人公・マディソン。そしてその悪夢が、現実の殺人事件へと発展していく。その事件の真相とマディソンの悪夢の謎の解明に向けて、妹のシドニーと2人の刑事が立ち向かう。そして、殺人鬼の意外な正体には、ワン監督の手腕を大いに感じた。しかし、あの場面、シュワちゃんの『トータル・リコール』でも観たような…(笑)
前半は、見えない殺人鬼との対峙の中で、殺人鬼が、いつの間にか自分のすぐ後ろに忍び寄る恐怖に、ドキドキ、ハラハラさせられる。後半は、ホラーというより、SFモンスター的な色合いが強くなる。見終えてから振り返ると、正体に繋がる布石がいくつも撒かれており、そのシーンでは、何となく「あれ??」と違和感を感じたのも確かである。まあ、あまり深く考えないで、素直に観た方が、正体が明らかになった時の衝撃を楽しめると思う。
主演のマディソン役のアナベル・ウォーリスは、トム・クルーズ主演の『マミー』で主役級に抜擢された女優さん。ワン監督とも『アナベルの死霊館の人形』でもコンビを組み、、恐怖に怯え、惑い、憂う演技がアナベルの美しさによってより引き立ち、観る者を魅了する。
面白かった!! かなり満足
普通に面白かった。出鼻でなんとなくネタバレがしてるきがしましたが、映像で飽きさせず最後まで引っ張っていけてる気がしました。そして後半のアクションはかなりみのも!!意外性も十分あったのでなかなかいい作品だと思いました。さすがジェームス・ワン。最近の日本のホラー作品の陳皮ぶりが気になるので、是非見習ってほしい。もっと作品に愛を! ヒット作の続編という安易な劣化作品の連発を止める! 新しいものへ目を向けると同時に過去の作品の良い部分のリスペクトを忘れずに! 今後のジェームス・ワン監督の新作に期待
殺戮の天使
休日の朝、ふと劇場へ行こうと思い立ってちょうどやっていたのがこちら。
(エターナルズは中座なしで乗り切れる自信isナシ。。)
始まってすぐ、そういやホラー耐性あんまないんだけど大丈夫かな?となったけどセーフでした。ヘレディタリー行ける人ならぜんぜん余裕だと思います。
客席は10代と思しきグループが多かったりと正しい層にリーチしてたしほぼ満席でした。
大枠としては子供の頃に母(70代)から聴いた都市伝説みたいな話。
割と早めにネタがわかってしまうので、種明かし待ちタイムがやや長かった。
アイデア自体はいいと思うし、ホラー描写はさすがの安定感だったけど、残念ながら予想外のことは起こらなかったなぁ。。
まあきっちり楽しませてもらったので全体的にただの贅沢なんですが。
80〜90年代のホラーものの志向を強く感じて、ノスタルジックな気分にはなれました。
小難しいことは言わないけどしっかりエンタメ、でも基本はドラマ重視だっていう感じが。
音楽の使い方がわざとらしくダサいねぇ(好感)。
sawの時は新時代のホラーみたいなイメージだったけど、御年44歳の監督としては近年は原点回帰みたいな感じかしら。
子供の頃に心動かされたものを長じて手がけるなんてクリエイター誰しもが憧れるだろうけど実現はとても難しいだろうし。
ただ呎は題材からいけばちょっと長い。この内容なら途中の連続する事件のくだりをもう少しタイトにやって100分くらいに収めてくれたらもっとありがたい(膀胱的にも)。
キリスト教における大天使ガブリエルは、マリアをはじめとする人物たちに受胎を知らせる優美な青年として描かれる…と。つまりは皮肉なネーミング。
彼が実はエミリーの望みを代行してるだけなのでは?という実存の揺らぎ方向に持っていくことも可能だったわけですが、話が長くなるし内向きになるので避けたのかな(DV問題もあるし救いのないオチになってしまう)。
とにかくアッパー系でウジウジしてないのは確か。
ただドラマ的にも、デザイン的にも、彼のキャラにもうひとひねり欲しい感じ。
正直見ただけではそんな怖くはないし、グッズが欲しくなるようなフェチ感も弱かった。
もしも続編作るならその辺を頑張ってほしいな。
これぞホラーって感じ!怖かった
後半の大どんでん返しにびっくりします。あ、そういうことだったのね!って。
悪人じゃない人まで死にまくるのが悲しかったけどなかなかの傑作ホラーだと思います。こういうホラーをたくさん観たい。
最近のマーベルより圧倒的におもしろかった。
荒唐無稽なホラ話なので真面目なひとには向いてないかもしれないが性格の良い妹ちゃんといいキャラクターも雰囲気も抜群。
正体まさかの妖怪だったよ。
パンフレットどこも売り切れで買えなかった、残念。
シャンチーやエターナルズは買う気もおきなかったのでわかりやすいですよね。
観てる間は楽しかった
けど、観終わってみると余韻が薄いと言いますか…
話が無闇にややこしく、の割にホラー描写が単調。
スピード感がいいので観てる間は気になりませんでしたが、後から考えるとうーん?な点がいくつも。
まぁ、それでもとりあえず楽しめたのでスコアは甘めに。
全211件中、121~140件目を表示