マリグナント 狂暴な悪夢のレビュー・感想・評価
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ホラーじゃない。サイコスリラーだ。
ジェームズ・ワンだから、とても期待したのに、
今までの作品とは違う怖さを味わえると思ったのに。
ちょっと期待外れでした。怖くないから。
マディソンが殺人を目撃する悪夢のシーンは
映像的にとても良くできていました。
でも警察署でのCGはいただけない。
1番の見所は、やっぱり妹役の女優さんかな。
あんなに姉想いの妹はいないよ。
ひとりで廃病院まで行くし。
またガブリエルも違う展開を見せるのかな?
ヴァラクやアナベルのように。
80年代や90年代はこの手の作品は
結構あったように思います。
予算も助かるアイデア
やっぱりアイデアだよね──と思った。
かんたんに言ってしまえば「背中のスゲえやつ」ってだけ。
ことばで話されたらそれがどうしたと言うにちがいない話。
なのに、この楽しさ。
加えて主演のAnnabelle Wallisがきれいに撮れている。
ホラーなのに思いのほかきれいに撮れてしまったことでゆうめいな「ルチオフルチのサイキックのジェニファーオニールみたいに」きれいに撮れている。
艶っぽくて、とうてい背中にダイオウグソクムシの裏側(みたいなの)が張り付いているとは思えない。
映画は支離滅裂というほどでもないが、かなり強引に展開する。その、なんとなく安っぽいスピード感もいい。
キャラクターは生き生きしている。人物造形に手抜き感がない。刑事も検視官も性格を与えられている。主人公の妹は、さいしょコスプレみたいなドレスで出てきて「ファミリープラネットのプリンセスなんです」と言う。ようするにテーマパークで姫役をやっている──という設定。この映画にそんなディテールが必要だと思いますか?さすがJames Wan。
忙しい監督がスケジュールの合間につくったみたいなサクッとしたホラーなのだが、Conjuringのようないわば悪魔の住む家的な旧弊な題材を面白く仕上げてきた超職人James Wanだからこその楽しさ=細部が備わっていた。
この背中の腫瘍のアイデアは予算も助かっている。
本作のモンスターは、お面みたいなAnnabelle Wallisを背負って、後ろ向きみたいな動きをすればいいのであって、じっさいガブリエルは後ろ向きとしか思えない動きをしていたし、──つまりこれはモンスター作成費用がいらないってこと。
ハリウッドは世界の映画業界が追従しようとしているところだが、予算だけじゃなくアイデア持っているのもやっぱりハリウッドなわけで。──それを強く思った。
なお妹シドニー役のMaddie Hassonの明るさが映画のブライトサイドを担い躍動につながっていた。気がする。
隙のない奇跡のバランスのホラー
ホラージャンルのセオリーを逆手に取り、観る人を翻弄し釘付けにする見事な話運びに感動してしまいました。ポリコレ的なツッコミの余地もないし、楽しいアクションに楽しいゴアと楽しい造形。ヘネンロッターとかクローネンバーグをほのかに感じさせるのも超好み。キャビンを観たときにもハッとしたけど、ある種メタ視点っていうのは反則技みたいなところもあるので、本作のほうが一枚も二枚も上手。ジェームズワン天才。
死霊館やソウは超えなかった
賛否分かれる本作、ジェームズワン監督の作品が好みなので、ホラーが苦手な自分だが鑑賞してみた。
正直なところホラー要素も衝撃も過去作を超えたとは思えなかった。
なによりヒントが多すぎて、肝心の大オチが途中でわかってしまったのが一番残念。
悪魔的なホラーからジャンルを転換させる様や、撮影センスは凄いが、途中から笑えてしまった。
ジェームズ・ワン、絶好調!
無茶苦茶やないか!
色々ツッコミながら楽しく観れた!
妹、プリウス崖ギリギリに停めすぎ。
ガブリエル、刑事から逃走中、逃げ道把握しすぎでは?
あと、主人公の幼少期、子供部屋の机の配置が椅子に座るとドアの方向いてる社長スタイルなんなんでやねんて思ったけど、裏側にガブリエルおったからやったんやね。
パンフ欲しかったけど売り切れてた。
こんな映画観たことない!
アマプラレンタルで鑑賞。
ビビりなのでホラー映画を劇場で観るのは無理と諦めてたけど、観た人がほぼ全員大絶賛してたのでずっと気になっていた本作。
アマゾンで早くもレンタルしてたので早速鑑賞したけど……。
なにこれ!メッチャ面白い!
監督があのジェームズ・ワンだから期待はしてたんだけど、こっちの期待に全部応えた上で、さらにもう一個乗っけてくるとか、どんだけサービス精神旺盛なのかと。
そして、中盤当たりから「え、まさか、嘘だよね、流石にやらないよね、え、え、まさか……って、やるんかー-い!www」っていう、クライマックスには爆笑しながら拍手喝采してしまった。
ジェームズ・ワンは世界ボンクラ選手権があったら優勝決定だよ!(誉め言葉)
こんな映画観たことない、まさに、映画監督ジェームズ・ワンのキャリア集大成と呼ぶにふさわしい作品。
ホラーやアクション映画などのジャンル映画を好んで見ているような(僕を含む)ボンクラ映画ファンは必見ですぞ!
是非あのチームへ
ジェームズ・ワンのホラーにはずれ無しと思っていたが、よくこんなぶっ飛んだ映画を作れたものだ。精神病院から始まる冒頭のただならぬ「もの」が何故主人公の元へやって来たのか、なぜ彼らを殺害する瞬間を見せつけるのか、主人公だけが殺されずにただただ怯えるその理由が終盤で判明する。それは物語の起承転結として当たり前であり、破綻していては意味が無い。
ところがジェームズ・ワンの作品はどれも想像の上を行くのが常であり、「ソウ」時代から鍛え上げられた徹底的なまでの伏線回収に脳が暴力を受ける。それが本作でも描かれるのだが、本作ではそれが分かってからの展開が非常に面白いのが更に良い。普通はどんでん返し的な表現があるとそこが面白さのピークに達するものだが、本作はそのピークが下降してきたタイミングで第2波がやって来るという構成だ。
そこでは「ワイルド・スピード SKY MISSION」や「アクアマン」という大作で更に磨きがかったアクション要素をふんだんに取り入れている。1度で2度美味しいとはこの事だろうか。
後半の怒涛のアクションは本作がホラーである事を忘れるレベルの物だ。「アベンジャーズ」に加入しても良いのでは無いか。
本格ホラー、サスペンス、スプラッタ、アクション。次はどんなサプライズで喜ばせてくれるのだろうか。楽しみである。
おもしろい!
この映画は面白いで良いと思います。
ジェームズワンは、スゴい。
ベタベタな照明、舞台装置などを恥ずかしげもなく
外連味たっぷりに使う。
それがどう見られても、俺ならちゃんと面白くしてやる
という、器のデカさがある。
初めのシーンをみていたところ
映画のワンシーンのメタ構造かと思った。
崖の古城、独白オープニング
スモーク、赤い照明、ハイカットー!ってなって
主人公が女優という設定なんだろうと思っていたら
そのままストーリーが展開して
現在、のテロップ もうすでに、置いていかれる。
とんでもないところにリアリティライン引いてきたな。
という、力技を受け入れたら
そこさえも拡張していく。そして面白い。
単純にすごいと感じた。
途中で、リアルを越えるたびに
この映画は1ミリも可愛くないパンズラビリンスなんだと
納得させ、満点で楽しむ事に決めたら
めちゃくちゃ楽しい。
スーパーアクションも流石。
良い映画でした。
色んな怖さが詰まった作品
冒頭の病院での出来事の詳細が明らかになるまでは、妄想?悪霊?特殊能力⁈と混乱させられっぱなしでした。真相がわかった時の衝撃たるや(◎_◎;)‼️。撮影方法も面白く、主人公が家の中で逃げるシーンのカメラワークは、ドールハウス🏠を上から覗いた様な感じでしたね。Gがある物を加工してアイテムみたいにしていたのが器用でww。妹だけはとっても明るく勇敢でキラキラ✨してましたね。全体的にグロい🩸ので注意です。刑事役のジョージヤングさんイケメンだったなぁ。
魅力的なホラーキャラクター
オープニングクレジットが示唆的で双生児を想像することはできたのだが、巧妙な叙述トリックもあり、最終的に「後ろ前」の造形で大暴れするとは全く思わなかった。斬新でジェイソンにも劣らない魅力的なホラーキャラクターだと思う。
マリグナント
何を言っても信じてもらえない系ホラー。
妄言に取られる系のホラー大好きなんだけどこれもよかった。
本人は必死に訴えているのに伝わらないって悲しいよね。
アクションが凄すぎて、途中、あれ、アクション映画?ってなったけどそれぐらい引き込まれた。
尺もちょうどよく、観やすいです。
※批評には個人の価値観が含まれています。ご了承ください。
襲って来た赤褐色の過去
すっかり騙される
私の気づきが遅かっただけと思いますが、殺人現場に警官が到着して、血塗れの死体を2体、3体と見せられるまでは、全てがマディソンの頭を支配する悪夢だと見ていました。
悪夢の始まりである冒頭の手術シーンだけが現実。夢ならば、どんなおぞましい夢でも見られる。凶器を振るって殺りくを繰り返した人影も、記憶が生み出した悪夢。嫌だ。
光と音と薄闇に逆撫でされる
チリチリと瞬く照明器具やテレビ、金切り声を上げるラジオが、たっぷり神経を痛ぶってくれて、むしろ快感。映像の全てに粘り着く薄暗がりは、観る者の視野を狭めて、恐怖心を煽ってくれた。
痩せた小柄な人影
「マリグナント」は「強い悪意」だから、タイトルはストレートなもの。余計に夢の方向に気持ちは振られました。
ところが見終わってからの後付けかも知れないけれど、殺人者の影は華奢で小柄だったように思えた。このサイズならば、肩幅の狭い女性の身体に収納出来ると推量すれば、改めて恐ろしさが募った。
支配権を奪還する
マディソンは双子の片割れを承知で受け入れ、生き長らえた。それはガブリエルによる脳髄の支配と言うことで良いのですね。その支配構造が終盤、憎悪と哀惜に苛まれながら逆転する。
比較的に正統派で進行するストーリーの中で、寄生する双子と言う特異な設定は、不気味ながら面白かったです。
ただ、妹が廃病院に単独行する設定は、有り得ない! と思いやや白けました。
無愛想極まりない女子警官と、被害者の妹を口説こうとした警官が二人とも無事で良かったです。
なかなか楽しめました!
SFの風味から始まり、途中からホラーとミステリー要素を交えながら話が進んでいきました。
テンポも悪くなく最後まで飽きることなく見ることができる、見ごたえのある映画だと思います。
ガブリエルの俊敏な動きが面白いし、アクションもあるのですごく楽しめました。
廃病院がものすごくホグ●ーツ魔法学校でした。
主人公とその家族の関係性がとても良くて、見ているこっちまで胸が熱くなりました。
主人公のことを主人公の妹がとても慕っていて、妹に惚れた(?)警官は見る目があると思います。大切な人は守り抜くような女性なので、絶対に付き合って損はないと思います。でも本音は主人公と妹の信頼関係がとても良かったので、邪魔してほしくないです。
それに、よくある血の繋がった家族が最高みたいなものもなく、血が繋がっていなくても大切な家族という終わりかたがすごくよかったです。
予想外
ホラー映画というよりサスペンス映画的な感じで話が進みます。
見ながら犯人は二重人格なのかなと思いましたが、まさかそんな展開とは!
クライマックスはホラー映画でしたね。
予想外で楽しめました。
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