沈黙のパレードのレビュー・感想・評価
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北村一輝さん(草薙刑事) 良かった!!
福山さん、柴崎さんなど、主役や周りを固める役者さんも勿論良かったのですが、北村さんの演技がずっと印象に残っています。冒頭の捜査会議の登場シーンや容疑者の尋問シーン、そしてこれまでの事件の経緯から葛藤するシーンなど。
先週、ヘルドッグスでヤクザ役を観たばかりでしたが、刑事役も任侠モノもどちらも好演でした。
小説読んでいたのであらすじは理解してましたが、前提知識がなくても面白いと思います。でも、やっぱり小説も読むとさらに楽しめるかな。私も小説再読しようっと。
期待外れの失敗作
初めに言っておきますが、東野圭吾のファンですし、ガリレオシリーズのファンです。それだけに久しぶりのガリレオ劇場版新作に期待してました。果たしてこれは失敗作だと思います。
ポイント1 湯川である必要性を感じない
損傷のない遺体を前にして、あの殺害方法を警察だけで気がつけないのは情けない。あの程度の仕掛けを警察が解けず、湯川でなければ解けないのは不自然だと思いました。実験も多角的ではなく、単に重さを測っただけの結論では納得がいかない。「新参者」の加賀なら推理だけで実験なしに解いちゃいそうなそんなトリックです。
また、たまたま事件のあった街に湯川がいるのも不自然でした。
ポイント2 ストーリーの歯切れの悪さ
確かに結論が一転二転としていくように見せてはいますが、その結論を導くためのロジックの記述が「沈黙」を破った者の証言だけであり、犯人はこういう人物であるはずだから、この結論になるはずという緊張感がないため、登場人物が証言していく度に、「まだ残っている(証言していない)人がいる、そのどれれかが犯人だな」的な発想ができてしまいました。ひとつひとつの結論に盛り上がりがないため、え!という驚きが全くなかったのが残念でした。彼が死んだ時点でキャスト的にどっちかが犯人だなあと思った通りになってしまいました。原作読まないで見ましたが、原作を読んだら感動してたかなと思いました。キャストに重みをつけすぎです。
ポイント3 北村一輝の演技がすごい!
被害者を苦しめたくない気持ちと警察官としての仕事とに挟まれ苦悩する北村一輝の演技力に脱帽でした。この点が唯一の高評価ポイントだと思います。これがなければ0.5ではなく、0点つけたいですもん。
沈黙罪ってあるんですか?
安定の面白さ。少し物足りない。
ドラマとは違い犯人探し重視で、物理学で解く感じが少ない。直前のドラマの方がまだ科学を使ってた。
原作読んでいないのだけれど、これはスピンオフ的な位置なのだろうか。どうみても主役は草薙なので。
結末はまぁ良かった。
妹が犯人じゃなくて本当に良かった。映画だとこのパターンがよくあるからな。
疑問が残る
【まとめ】
悪い映画、という感じはしなかったがすごく面白いわけでもない。
ただ一緒に観た相手と終わった後に色々突っ込んだりして楽しめたので、自分のコンディションも込みで、まあまあ良いかな、という振り返りになる映画でした。
良い暇つぶしにはなるかもしれないけれど、筋書きが不自然な部分が気になるところもあって、しっかりしたサスペンスが好きの人にはあまりお勧めはできないと思います。
【良かったところ】
・ずんの飯尾の演技が凄く良かった。役もあの声や見た目にピッタリとハマっていて素敵。好感が持てるキャラクターだった。
・北村一輝演じる草薙刑事がトラウマでゲロを吐くシーン。スーツに飛び散ったゲロがリアルで、そこは「おお!」となった。
【ちょっとツッコミたいところ】
*筆者は原作小説未読です。
・増村が、蓮沼の犠牲者の身内だったという設定。
これは蓮沼を殺す舞台として必要不可欠な要素だったわけだが、蓮沼が増村の正体を知らずに、部屋貸して〜!と押し掛け、一緒にチャリンコ乗ってヒャッハー!いうのは見ていてなかなかに疑問。
増村が復讐の為に憎しみをひた隠しにしていたことと、偶然に偶然が重なってそうなったのだろうが…。原作小説だとそこのストーリーはちゃんと書かれていそうな気もするけれど、時間の都合上省いてしまったのかな?
・設定と演出の矛盾。
蓮村が「なみきや」に食事にきたシーン。みんなが啞然とする中、新倉直紀は「だれ?」と妻の留美に聞く。
”娘のように可愛がって指導していた“はずがその彼女を殺した容疑がかかっている男を知らないのは不自然すぎる。
このシーンは、後々留美が「”蓮村を知っているはずなのに知らないフリをするということを湯川(と視聴者)に見せる演出」として作られたのだとは理解しているが、無理がある。
・犯人のその後の行動の愚かさ。
うっかり殺しちゃって、脅されてずっと隠してきました…と、同情を誘うような雰囲気を出しているが、そんなことしておいてよく平気な顔で今まで並木家や街の人と近づけたもんだな、というシンプルに嫌いという感情しかわかない言動にモヤモヤはした。でもこれは映画としては全然オッケー!
*以下、超個人的に“偶然”気になったと思われる部分
・かなり最初の段階から、とある人物の表情や行動を切り取っているシーンがやたらと多すぎて、これ絶対犯人だろうなあと思いながら観ていたら、やはりそうだった。
個人的には少しやり過ぎというか、伏線を張りすぎな感じがする。
中盤で過去の回想シーンがあり、これはかなりのヒントになるのだが、それよりも前から演出がわざとらしくて、真犯人は実は---みたいな展開の割にはなんだかな…という気持ちになりました。
さすが東野圭吾
う~ん、仕掛けがどうなんだろう…。
湯川の成長した「変人ぶり」。
「天才」は「狂人」または「変人」と相性がいい。「ガリレオ」は、湯川の変人ぶりを楽しむ作品でもある。湯川は相変わらず常人には考え付かない発想や理屈で相手を煙に巻く。だが際立った変人度はなくなり、人間的に穏やかになった印象だ。これは、湯川が成長して常識人になったということだろうか。事件の解決の方法も、人間的で成熟したものを感じさせる。
湯川は日頃から、事件の解決には興味はない、興味があるのは謎の解明だけだというようなことを言っている。今回は容疑者とされる人たちとつきあいがあり、彼らを救いたいという気持ちが強かったと思われる。自分が謎を解明することで、親しい人たちの罪を問う結果になることには葛藤があったはずだ。しかし自分の姿勢を崩さずに納得のできる解決に持って行ったのはさすがである。湯川と、草薙、内海の連携のファインプレーである。
筋立ては、謎解きを楽しむ探偵小説や推理小説としてよりは、被害者関係者の理不尽な気持ちを描いたサスペンス小説という感じである。湯川の成長した変人ぶりを見られたのも良かったし、一人悪役で頑張った村上淳も異彩を放っていた。とても楽しめる作品でした。
壮大な普通
熱演のパレード
原作の「ガリレオ」シリーズは、物理学に基づいた奇想天外なトリックや二転三転するストーリー展開などで人気の作品ですが、その中で「沈黙のパレード」は、実はそれほど評価が高いとは言えない作品
それなのに宣伝でしきりにシリーズ最高傑作と強調されているのを見ると、よく見るテレビCMの「わたし史上最高♥」とかいうのと同じくらいの違和感を感じたりします
ただ出演する俳優たちの演技は素晴らしく、特に刑事役の北村一輝さんの、自責の念に追い詰められて小汚なくボロボロに焦燥していく姿や、父親役の飯尾和樹さんの、内面から吹き上がる怒りや憎しみを抑えきれない表情や態度の演技など見事でした
そして、福山さんのわりと傍観者的な佇まいや他人事のような推理シーンは、じつは湯川学そのものなのかもしれない、と思いました
大嫌いだ、常連だらけの定食屋。
探偵小説の要素なし、完全な人間ドラマ
北村一輝に尽きる
大筋は良かったが、落とし込みが弱い…
ガリレオシリーズ自体ほぼ初見と言って過言ではないが、大変楽しかった。
元々刑事ドラマは無駄に芸能人を起用して、シリアスな展開で持ちギャグを披露して雰囲気をぶっ壊す癖が高い。
今回そういうことはないと見越して見ていたので弊害は無かったが…。
初手から犯人自体は第三視点から割れていたので、頭空っぽにしては見れた。いい意味で裏切られた。
只共犯者の関係性が浅かった(家族以外のあの人…)。
序にこの映画のテーマが「罪か愛か」というもの、またタイトルの「沈黙」。
最後の最後までどこをテーマにしているのか伝わってこなかった。そこが残念。
人物の掘り下げが甘かったのもある…。どうせ2時間の映画だしもう少し伸ばしても良かった気がする
残念
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