ぬけろ、メビウス!!のレビュー・感想・評価
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雇止めの悲劇をバネにして・・・
小泉政権で企業サイドに寄った人材派遣の規制緩和、就職氷河期と相まって非正規労働者が増加した悪夢が思い出される、なんと息子も解雇規制の緩和と言っているから血は争えないですね。
メビウスの輪から抜け出せずに悩む主人公、教師になる夢への挑戦は健気で立派、なんとか合格させてあげたいと思ったら受験間際でThe ENDでした。
主人公の坂ノ上茜さんはインタビューで現状を打破したいと悩む人の背中を押せる作品にしたかったと言っていました。そういうお年頃の人には良いのでしょうが、おじさんには可哀そうな女の子の、藻掻くさまを見せられるだけの辛い映画で、正直しんどかった・・。
明確な主張ある作品
主人公優子の心情がよく描かれている。
自分の世界で生きる出来事すべては自分の所為
この普遍的な観点を中心にした作品
さて、
この作品の作りそのものは多少甘い。
しかし、脚本はしっかりしている。
主人公優子
彼女の今現在の立場は、十分恵まれている。
しかしそれはすべて母の力
恵まれていても、自分が望んだことじゃないという思いが、優子の違和感を助長させる。
契約社員 婚約者 結婚式場の手配等々 すべて母によって遂行されていることに我慢できなくなる。
「全部お母さんの所為にしてしまう」
この言葉がこの作品の中心点だと思う。
優子は今まで生きてきて何かに真剣に取り組んだことはほぼなかった。
目の前にある楽しいことばかりを追いかけていた。
そうして今の自分がある。
でもその自分の今が気に入らない。
優子にはそれでも違和感をぬぐい捨てることができなかった。
母が決めた人生 専門学校も就職先も恋人も結婚式場さえも
不自由のない生活
でもそこに自分の意思はない。
どんなに他人から羨ましく思われても、そこに自分の意思がないというのは、どんなにつまらないものだろう。
したくしていているんじゃない。
この虚しさ
しかしそれは優子が気づいた「真実」
それなのに、
青山エイトとの出会いによって、再び触れる心
自分が出会ったこの事実は、本物だと思ってしまった。
人生によくありがちなミスリード
それそのものに「落ち」はないが、それを選択することで起きるであろう落とし穴。
「ナツキと付き合うな」
優子によってナツキは無二の親友
それを切ることなどできない。
この優子の強い意思こそ、彼女の中にあった唯一の方位磁針
これによって優子は何が間違っているのかはっきりする。
しかし同時に両方の男から絶縁される。
このことが、優子に夢を追いかけさせる原動力になる。
優子を見守る太一だったが、「また付き合うのは、ない」と明言される。
メビウスの輪
この奇妙なもの
メビウスの輪は、中心線を切ればねじれが2つになり、また切れば3つになる。
太一は「中心を切る」という言葉に輪をちぎって線にしてしまった。
「全然こんがらないんだけど」
「問題」とは如何に単純なのだろう。
問題を問題と考える限り、事態は余計にこんがらがる。
しかし、実際問題とは簡単に解決できる。
なぜなら、
すべての問題は、本人の頭の中だけで起きているからだ。
受験当日、優子は受験に反対する母の部屋の前で、自分の思いを告白する。
「……だから私の人生をお母さんの所為にしない」
ようやく自分自身を取り戻した優子の成長ものだたり。
非常にまじめな作品
親の言うとおりに生きてきたというコンプレックス
専門学校卒で非正規社員の主人公が周囲の反対を押し切り、20代半ばで大学受験に再挑戦するお話。
学歴差別、非正規社員の雇い止めといった社会的なテーマも含まれているが、むしろ主人公は理解ある婚約者もいて、割と恵まれた立場にある。そんな中で「なぜ周囲の勧めるような幸せを受け入れないのか」がテーマとなる。実際、主人公は飽き性で誘惑に弱く、キラキラしたヒロインではないところがリアルだ。
経済的理由で東京の大学進学をあきらめさせた母も決して毒親とはいえず、平凡で愛すべき娘にとって一番の理解者かもしれない。しかし主人公が引っ掛かっているのは母の敷いたレールに乗っかり、自分の力で挑戦した経験がないことなのだった。「今のままでは自信のないままで人生を送り、何もかも母のせいにしてしまう」という気持ちに共感する若者は多いのではないか。決して親が嫌いなわけでも反抗がしたいわけではない。でも自分の人生を生きていない気がする、という感覚が現代的。
主人公の女友達も婚約者もいい人で、限度を超えてやらかしてしまった主人公を突き放しながらも見捨てない。なんだかんだ主人公は人に愛されて人生を送っていくだろうな、と思いながら見終えることができる。
2023年2月に映画館(シネマスコーレ)で鑑賞し、Amazonで見られるようになっていたので何となく再訪。もともと好きな映画ではありましたが、初めて見たときより泣けてしまいレビューの筆を取りました。
実際には難しいからこそ惹かれるものがあるのかも
なるほど、それでこのタイトルなのね!共感性は低かった主人公が次第に馬鹿に出来なくなる感じ、決心って他人を巻き込む程の熱量を持っていなくては、と改めて思った。幸あれ。
期待していたよりもカメラワークとかに難があって序盤はダメかな…と思っていたけど、きちんと尻上がりに面白くなっていったから安心。続かない、浮気性、夢想家…。自分に対しての自信がない分誰かに依存したくなる像は凄く現代的で、逃れられないことへの諦めも1つあったりする。そこのディティールが立体的。ただ、コミカルに振りたいのか、真剣に描きたいのか微妙な序盤は若干勿体なかった。
しかし、次第に過ちに気づき、失ったものの大きさに気づいた時、人が持つギアは想像を上回りながら走り出していく。努力をバカにすることは出来ないから。その熱量をジワジワと画面から感じる時、こんがらがった世界を解く糸口を見つけるのであった。
主演は坂ノ上茜さん。『愛ちゃん物語♡』でも強烈で大胆なコメディエンヌな雰囲気が似合っていたが、本作も雰囲気が凄く良い。足りない主人公だが突き進む感覚、意外とバランスが難しい役どころでも、ピシッと詰める。そういった所に演技としての信頼を感じる。
終わり方がすごく好き。もちろん書かないけども。いつの間に引かれたレールの上を走ることに慣れた中、その輪から抜け出すのはなかなか難しい。そこにチャレンジする作風が何より素晴らしかった。何度やり直していいはずの人生なのだから。
自分と向き合うということ
2023年劇場鑑賞10本目 傑作 76点
予告に惹かれて劇場鑑賞したミニシアター邦画
遅咲き青春映画ということで契約社員の5年ルールと長らく付き合っている彼氏との結婚を考える時期と相まって、今後をどう生きて行こうか嫌でも考える時期に直面するドラマを描いています
当方が期待値が低く前情報少なめで鑑賞した作品に弱いのもありますが、すごく刺さった
主人公が同世代の設定なのと教員を目指していたこと、長い恋人がいること、長らく契約社員をしていること、ほぼ全ての設定が当てはまり、それだけで共感性というか、スクリーンが鏡なのではないかと錯覚するほどの再現度で、没入したのを覚えています
良いとこの彼と出逢ったり、その人に対しての接し方でクズが滲み出てしまったり、それによって友人を失いかけたり、受験勉強に努めるシーン、長く付き合って仕事が忙しくなってきてもそれなりに円満な彼との仲、それぞれのシーンがちゃんと省くことなく使われており、ちゃんと説得力がありました
ミニシアターなのでアマプラ等で見れる様になるかわかりませんが、また必ず観たい、残る作品になりました
是非
馬鹿はキライって言われたことがある人にはオススメしません
さぁ、今回は新宿はシネマカリテにやって参りました。もちろん坂ノ上茜ちゃんお目当てです。
BS-TBS町中華で飲ろうぜは録画して欠かさずみています。この前、館山に釣りに行ったときも、番組で紹介された金華飯店さんに立ち寄りました。美味しかったですぅ。一見、料理の鉄人の坂井宏行シェフに似ているマスターの腕が素晴らしかったです。館山に引っ越したいぐらいです。
町中華を見るたびにウチの息子の嫁になってくれないかと夢みています。もう2年ぐらい前に町中華を見ながら息子に言ったんです。「茜ちゃんて、ちょっと小松菜奈に似てて、いいよね。お前が茜ちゃんと結婚してくれたら嬉しいんだけどなぁ」って。そしたら、小松菜奈とは全然違う。月とスッポン。だいぶ目が悪くなったんじゃね。だって。
ガッカリだよ❗
目じゃないんだよ。脳なんだよ❗
さて、ぬけろ!メビウスですが、
優子(茜ちゃん)は地元の不動産会社に'4年前から派遣で働いている24歳。最終学歴は専門学校卒です。
坂ノ上茜ちゃんは熊本市出身。東京の大学を卒業しています。
7年前にお父さんが他界。お母さん(藤田朋子)は小料理屋を切り盛りしています。小料理屋のお客さんの紹介により母親公認で付き合っているなかなかイケメンの会社員の彼氏(太一)がいます。彼氏は店のおでんが好きで、タコ、玉子、はんぺんと頼むネタも毎回決まっています。会社には同じく派遣で働いている幼なじみの親友の奈月(松原菜野花)がいます。派遣社員から正社員昇格を二人とも目標にしています。
ある日、優子は部長に呼ばれます。あと半年で5年。正社員採用ではなく、派遣ギリ予告でした。荒れた優子はコンビニで大量の酒とおつまみを爆買いし、レジで精算へ。そこへ道を訊きに現れたイケメンに一目惚れ💞。タクシーを呼ぶからと言ったのを制止して、自分のピンクの軽BOXで送ってあげますと逆ナン。お会計は三千円超でしたが全部キャンセル。イケメンを連れてお気に入りの見晴らしのよい高台でしばしの休憩。イケメンは海外展開する商社を経営する父親を持つ御曹司で、英国生まれ。名前はエイト。海外勤務からしばしの帰国休暇。両親の待つ別荘に行く途中でした。学歴や平凡な名前にコンプレックスを持っている優子は嘘ツキまくり。ゆうな(優奈)と名乗ります。そして、後日バーベキューに誘われ、親友のと訪れます。手土産にメロン🍈。一張羅の薄いピンクのヒラヒラ付きのワンピース。親友はバーベキューと聞いて、Tシャツにジーンズ。優子は奈月に「名前はゆうなで大卒っていうことになっているから、口車を合わせるように」と念を押します。
あっ、これ、つまらないものですが、とイケメンのお父さまにメロンを渡す優子。奈月は地元の緑茶が手土産。なんと、バーベキューに招待されたのは2人だけ。お母さまは2人の経歴をチェック。奈月は短大卒ですと言うと、なんで短大なの?なんで?と無神経にさらに聞いてくる。我慢しきれなくなった奈月は用があるので先に帰りますと。すると、お母さまお手製の本場英国仕込みのチェリーパイをせっかくだから食べてお行きなさいと勧められるが、チェリーアレルギーだし、パイは大嫌いですとぶちかます奈月。「じゃあね、ゆうな。ごゆっくり」 キッチンのお土産のお茶のてさげ袋を引ったくり、トン面するのであります。嘘ツキ優子に比べて、竹を割ったようなまっすぐな性格の奈月の好感度爆上昇でした👏
御曹司君はゆうなを気に入り、両親も反対せずに、薔薇の花束💐でプロポーズ。浮かれる優子。太一には内緒です。イケメン御曹司のお母さまは感じの悪い短大卒の奈月を蔑み、御曹司君はゆうなに奈月とは付き合うなと言い出すのであります。たびたびかかってくる携帯は太一からなのに。シカトするゆうな。
おーい、すっかり、麺伸びちゃってるよ。
レビュー長過ぎだよ❗
メビウスの輪から抜け出す覚悟をした優子。メビウスの輪は自分自身。親子関係もあるけど。
井の中の蛙大海を知らず。
現実はなかなか抜けられないんだよね。
知恵縄のように冷静に力を抜くとスッと外れるようなものでもなく、太一君がやったようにブチッといかないとダメなのよ。
聖アボなんとか学園大学の偏差値はどのくらいなんですかね。
1分前まで恋人だったイケメン御曹司君と30秒前まで婚約者たった太一君。どうもありがとうございました。これからも坂ノ上茜をよろしくお願いいたします。
小学校でメビウス教わった気が…。
静岡の実家で母親と暮らし建設会社の契約社員として働く24歳の女性が雇い止めを告げられて東京の大学に行くと言い始める話。
上司に呼ばれて行ってみると契約社員の5年問題の話しになり、何故か一瞬喜んで…って世間知らずにも程がある。
そして嘗ての夢だった教職を目指して大学進学!かと思ったら、出来れば教育学部って…。
その場しのぎで上手く行かないことは全部人のせい。
そんな自分を変えたいのは判ったけれど、なんだかこの人の場合言い訳の種が一つ減るだけじゃ?借りに大学に行けたって、今度は学校のランクの話しだってある訳だしと感じてしまう。
一生懸命何かに向き合ったということが云々言っていたけれど、頑張ったかどうかは自分が評価するものではないんだけどね…確かに最近の人はそういう人多いけれど、変われると良いですね。
終盤急に掌返したけれど、この母親も大概だよね。まあ実際いそうだけど。
途中の浮かれポンチ描写の長さが結構ダルかった。
舐めていました
新宿シネマカリテに初めて行きました!
映画館があるのは知ってましたが、
上映作品はメジャーなモノではなさそうだし。
舞台挨拶付き上映会に参加
上映前に舞台挨拶でした。
司会が何と監督!
登壇はステージが小さいから
司会者を含めて4人
映画は24歳のOL優子が主人公
幼馴染と同じ職場で平凡な生活を送るも
ある日、派遣社員の雇い止めに
学歴が専門学校卒だから?と
コンプレックスの1つ学歴
また、母親が引いたレールで知り合った
婚約者の太一とは仲良くやっていたが、
ある日偶然に知り合った金持ちのエイトと
付き合う事になり二股状態に
幼馴染とは
エイトとのバーベキューから
スレ違いが発生したり
色々と問題が発生
自身の将来について悩み
24歳で急に東京の大学に行きたい!
と言い出し母親ともスレ違い始め
最終的には、
今まで何事も長続きしなかった自分に
自信を付けたいからと
大学受験に打ち込み
観る前までは期待値かなり低い状態でしたが、
以外にも面白かったですね。
ミニシアター舐めてました。
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