劇場公開日 2022年3月18日

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「結局、評価はかなり割れると思うけど、家族で見る枠としては本命」SING シング ネクストステージ yukispicaさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0結局、評価はかなり割れると思うけど、家族で見る枠としては本命

2022年3月18日
PCから投稿

今年74本目(合計347本目/今月(2022年3月度)16本目)。

こちら大阪市内、日本語吹き替え版しかほとんど放映されていない状況です。字幕版もあるはずなのですが…。

多くの方が書かれている通り、「ネクスト」とあることから、前作を知っているのが前提(私は観ていない)で、それ前提で進みます。ただ、前作を知らない方も全くわからないという状況を避けるため、ある程度のサポートはあります。
また、今週はお子さんを連れて行って観る映画なら本命枠で、その意味で「ひねりが少ない」ので(出てくる動物も、日本基準でみてもほぼわかる動物ばかり。一般的な動物園にいるような動物が大半です)、この「家族でみる枠」という意味では減点はしにくいです。

一方、他の方も書かれているように、かなりミュージカルに寄せたために、「映画自体が述べたかったであろう思想」などが全部それに寄ってしまっているため、人によってはその趣旨が理解できないという方も考えられそうです。
もっとも、これが極端だと問題になりますが(その例が、「自死問題」をテーマにした「ディア・エヴァン・ハンセン」だった)、この映画はそこまで「重たい」話題を扱っていないので、そう大人が見に行っても目くじら立てるものではないですが、作内で述べたかったであろう点を全部ミュージカルに寄せているので、理解の度合いは実際、「想定される視聴者」、換言すれば、お子さんの実際の理解度になるのかな…と思います。

採点は下記が気になったものの、4.5以下にする根拠がないため、満点にしてあります。

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 (減点0.1) 字幕内で「ら抜き表現」が多数見られます(字幕、吹き替え版音声とも)。最近は気にしない親御さんも多いですが、気にする方もいるのも事実です。
ここは保守的にちゃんとら抜き表現をちゃんとチェックするべきだったのでは…と思えます。

 (減点なし/他事考慮) この類の映画は日本語吹き替え版がありますが、その「日本語吹き替え版」を作るのにもコストがいるので、「大人の事情」で、日本語吹き替え版ばかりになってしまっています(大阪市で字幕版(英語版)を観たいなら、1日1本しかないというほどの状況)。これもこれで日本の事情として理解はしうるものの、「極端な押し付け・事実上の選択権を奪う行為」はどうなのか…と思えます)。
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yukispica