流浪の月のレビュー・感想・評価
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結局どっち?
見応えのある作品だった。
横浜流星というイケメン俳優が気持ち悪く見える演技がすごい。枝豆の殻を机にそのまま置くとか帰ってきてすぐパンツを脱ぐところがリアル。
誘拐犯とその被害者と広告では言ってたけどこれは性をテーマにした話だったと思う。
文は結局ロリコンだったのか、それとも病気を隠すためにロリコンのふりをしていたのか議論が分かれると思うが私はロリコンであったと思う。最後の食事シーンで更紗の唇に触れる描写がそうなのかな、と。あと安西さんの娘にも入れ込んでたこと。安西さんの娘が連れていかれるシーンで必死に抵抗してたけどそこまで仲良かったか?って疑問に思ってしまった。毒親の元に返したくないということなのかもしれないがそこが違和感。あと、ロリコンって大人に拒絶されることで純粋無垢な子供を好きになる人もいるからそれで言うと納得がいく。
同居してた義母の息子から性暴力を受け、性嫌悪に陥ってた更紗という設定だったが、公園で見知らぬ男に声をかけられてついて行ったり、その後も彼氏作ってたり、結局男がいなきゃ生きていけないタイプか?と思ってしまったが、精神的に抱えてる女性はこういうタイプが多い。
最後の病気を告白するシーンがいまいち分からなかった。文が服を脱ぐ描写があったのだが、画面暗いしよく見えなくて「どういうこと?」ってモヤモヤが残る。あれは性器がない?のか極端に小さい?って認識で合ってるのだろうか。
キャストは、白鳥玉季さんが広瀬すずにそっくりで子供時代を演じるのは適役だったし、白鳥さんの子供らしさと大人びた達観さがある演技がすごい。可愛すぎて本物に狙われちゃったらどうしようって勝手に心配になりました。
なにこれ?(変な意味ではなく)
『愛の嵐』を彷彿させる
心に穴が開いた者同士が出会い、ジグソーパズルのように互いの穴を埋め合えた時、もはや人はどうしても離れようがなくなってしまうのでしょうか。
本作は、凪良ゆう氏の本屋大賞受賞作が原作で、女児誘拐事件の被害者・更紗と加害者・佐伯文の、時空を隔てても剝れない、心の奥深くに刻まれた桎梏で呪縛された男と女の物語です。
私には、シチュエーションは全く異なるものの、半世紀も前の1973年のイタリア映画『愛の嵐』を彷彿させました。
本編2時間30分の長編ですが、2時間経過する頃までは更紗の一人称による、ひたすら重く暗い心象風景をリリカルに描く、地面から50㎝宙に浮いたような浮揚感漂う映像詩が展開します。
登場人物は少なく、台詞も少なく、長いカットを多く使って、各人の心象を映像で描き尽くそうとしますので、やはり緩慢なテンポで尺だけが進みます。そのために手持ちカメラ、特にローアングルのカット、引いてパンやトラッキングするカットを多用し、手練手管を尽くして更紗から見える心象風景を描きます。
アクションや自然風景を見せる映画ではなく、専ら人と人とのやり取りが主体にも関わらず、一人の人物の顔アップは少なく、そのため観客は現実世界ではないような異様な感覚に覆われるでしょう。
しかし最後の30分から、カメラの視点は佐伯の一人称に移り、その深層心理描写を追っていきます。それまでのメルヘンタッチの靄がかかった非日常的感覚から、現実の世界を突き付けられていき、新たな再生を仄めかして物語は終局を迎えます。
前述の『愛の嵐』は退廃的耽美的な映像が続いた挙句の悲劇的結末でしたが、本作はアンニュイな空気感はやや共通しつつも、画調に透明感があり、ラストは挫折しつつも希望を持たせるエンディングでした。
広瀬すず、松坂桃李の、陰ある主役二人の抑制した熱演、そして彼らを引き立てた横浜流星、多部未華子の、各々の立場から湧き出る熱い息吹漂う好演は評価できます。ただ私には感情移入し難い作品でした。
重く暗く悲しい。でも観るべき映画。
余韻
小骨が刺さる…
料理で例えるなら、腕前も、食材も、器も、雰囲気も、サービスも良いけど、
何か心揺さぶられるものがない感じ。
たまたま一品目の料理の小骨が喉に引っかかり、その後の料理が楽しめなかったみたいな。
その小骨がなんなのかというと、それはロリコンの定義。
ここでそれを論ずることはしないけど、この定義は三者三様で非常に曖昧だと思う。
そんなふわふわした題材を観客自身の解釈に任せているため、ロリコンの罪に迫れていない。
なのでロリコン=犯罪者と言う視点を用いて物語を展開するやり方も強引に感じた。
また、松坂桃李演ずる文のシーンでロリコン要素が映像として映されていない。
何をもって彼をロリコンと見たらいいのか分からず、ただの無口な男性にしか見えなかった。
所々良いところはあるのだけれども。
ただ、はなっからロリコンなんてものは絶対悪だと考えている人にはその小骨はないに等しく、
美味しい料理が食べられるかもしれないと感じた映画でした。
バクバク、ドキドキ
悲しい。切ない。怖い。苦しい。
全部当てはまるけど、全部当てはまらない感情。
自分らしくいれる場所がそこにしかなくて、生きていくためにお互いが必要で、二人にしかわからない結びつきなんだろうなぁ。
男とか、女とか、年上とか、年下とか、関係なく一緒にいたいと思える人と出会えるのって、やっぱり奇跡だなぁ。
この映画の二人はキラキラした綺麗な関係じゃないけど、やっぱり奇跡だと思う。
松坂桃李さんと、広瀬すずさんの二人の演技もとっても良かった!
すずちゃんじゃなくて、すずさんって呼んでしまう位大人な演技するようになったんだなぁって感じたな。
横浜流星さんは、いつもカッコいいなぁってどの映画観ても思ってたけど、この映画では思えなかった。ということは、きっとこの役をとても素敵に演じてたんだなぁってことなんだと思います。
複雑な感情でしたが、とてもいい映画でした。
映画>原作
よわいものたちの愛のかたち
苦しくて観てるのが辛かった。
原作と違った印象
キャストも良さげで、楽しみにしていた映画でわくわくして見に行きました。
色々カットされてて、救いのようなものカットされて、バカラもりかちゃんもそのままで、ただただ冷たい世界と可哀想な私たち、の話になっていて残念でした。
文が体の違いを見せるシーンは付け加えられてました。
舌足らずにしゃべったり、喚き散らしたりする広瀬すずさんが、わたしにはわざとらしく感じ、残念ながら更紗に見えませんでした。
演技が上手いって一度誰かに言われたら、何を演じても「深い」とか「上手だね」と褒めるべきなのでしょうか。
演技が上手いの概念って難しいなと感じました。
可もなく不可もなく、無難にこなせる人こそが「演技が上手い」って言われるのかなとも感じました。
映画を見るときのあの「○○がそこにいる!」みたいな感動は今回はありませんでした。
殴られたあと街を彷徨うシーンは、みんなに鼻血姿の私を見て欲しい!くらいの勢いを感じました。
そんなシーンじゃないのに。
街の人にぶつかりながら、見せびらかして回るみたいな彷徨い方が、すごく嫌でした。
時間内に収めようとしすぎて、原作の救いのラストは映画にはなく、物足りない気持ちだけが残る映画になりました。
最後の幸せな光景が見たかった。
原作が面白かっただけに、映画を楽しみにしていただけに、残念な気持ちで映画を見終えました。
うーん、、、
真実は知られなくてもいいのかもしれない。
映画に入り込むととても感動的で心揺さぶられる映画である。 が、離れ...
映像と、横浜流星が良かった。内容には違和感。
李監督最強!!!
ひとつひとつの映像の連なりがとても美しい上に、そのひとつひとつのシーンが日本の気候の美しさや雰囲気や世相を見事に表現していました。
そしてそこに現れる人物たちの価値観がそれぞれ違い、その描写も演技も本当にリアルでした。上場企業に勤める旦那がいれば幸せと妄想するバイト先にいる女や、サラサの彼氏のような、脳みそがスポーツとビジネスでできてるような男とか、本当にいるよなと思った。
そしてサラサとフミが、世間から色々言われるから抑えているが、心が揺れ、愛のままに行動するシーンの映像と音楽のダイナミズムは本当に本当に素晴らしく、涙が出ました。
こういう作品が作られるということこそが、
現代の日本のような個々人のつながりがどんどん薄くなり、世間の声ばかりが大きくなってきているように思える社会に、必要な癒しであり表現ではないのかと感じ、そこにも感動しましや。本当に感動をありがとうございました!
優しかった
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