流浪の月のレビュー・感想・評価
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横浜流星よ!!
イケメン俳優なんでしょ。カッコいいー!って女性が話題にしてるくらいは知ってますよ。
売れててフェラーリとか乗ってモテモテなんでしょ。
ごめん君に対するイメージはこんなもんです。
して、この映画の亮くん、クソじゃ無いですか。
田舎ヤンキー思想丸出しだし、セックスすりゃオールオッケーだと思ってるし、前戯にイライラして二本指舐める演技とかもう見てらんない!
挙句の最後に、僕メンヘラ病なんで許して下さいー。ですよ。
もうこんなヤツ居なくなればいいのに!
と、俺ら観客全員そう思った筈です。
てね、この映画って、知りもしないクセして人を勝手にカテゴライズするな!って話じゃないすか。
俺らの利己的な判断と、時に善意だったとしてもその思いが他者の世界を踏み躙るノンデリカシーなんだよと。
演出も丁寧で絵も音も観客に理解を求める良い映画だったじゃないですか。
人への理解は難しくても、思い計る事は出来るんじゃ無いか。
俺らはそれをこの映画で勉強した訳ですよ。
たぶんこの映画見た人の大半は更紗 や文側じゃ無く、亮くんの側の人間だと思うんですよ。
アイツはあー言うヤツだからとか、職場の、学校のあの人はあんな感じだからと。
たぶん俺らがここで少しづつでも理解を示す事が、更紗 と文の未来を照らす明かりになると思うんですよ。
だって更紗と文には幸せになって欲しいじゃ無いですか。
だからこんな役を買って出てくれた横浜流星って最高のヤツなんですよ、一気に好きです!横浜流星。
雰囲気から始まる伏線
松坂桃李さんに圧倒されました。
私は李相日監督と相性良いのかもしれません。過去作同様に、悪と現実と切なさのバランスに共鳴しました。
本屋大賞受賞の原作は未読ですが、映画は文芸作でもありファンタジー部分もあり現代社会の歪んだ側面も描いていて、静かに涙が溢れていました。
雨や風などの描写が素晴らしくて映像はとても美しい。揺れるカーテンを下から見上げる角度で撮ってるのが印象的。美術が種田陽平さんだけあって、作りこんだセットも素敵。
いきなりのベッドシーンは(そこまでの生々しさいる?)って思いましたが徐々にいろいろ明らかになってきて、なるほどそういうコトでしたか、と納得しました。
キャストは全員良かったです。広瀬すずさんは可愛いだけじゃなくて今やすっかり大人の女優さん。横浜流星さんはDV男を熱演されていました。
が!!なんといっても松坂桃李さんが凄まじかったです!“性”を全く感じさせず、横浜さんのような“動”のない“静”の存在という難しい役を演じきっていて圧倒されました。昨年は「空白」「孤狼の血LEVEL2」と真逆の役を演じられていましたが、いつからこんなに演技派俳優さんになられたのでしょう。「新聞記者」のときも驚きましたが、よくこの仕事引き受けましたね、とリスクのある役(作品)を選んでいてその眼識もお見事だなぁと。
ただ、残念だったのは柄本明さんの使い方。原作ではもう少し背景が描かれていたようですが、骨董品屋さんの描写が中途半端になってしまっていて映画ではよくわからない存在でしたね。
それだけが本当に残念でした。
役者が良かったからいいけど、 ストーリーとしては・・・。
松坂桃李や広瀬すずなど役者の演技と映像はすごく良かったと思う。
さすが映画だと思いました。
でも、ずっと見てきて終盤に、「すべての起因はこれか」となると少しがっかり。
もっと心的なものがかかわっていると思ってました。
ま、「原作ありき」だから仕方がないですけど。
不寛容な世界…誰かを知らず知らずに傷つけていないか
広瀬すずがすごい!!
二人だけの秘密
この物語の背景にあるのは、世の中に、
①家族からの性暴力に苦しむ人がいる。そしてそれは人に言いにくい。(言えない。)
②性犯罪の加害者、被害者、双方に向けられる世間の目。(実際、性犯罪は再犯率が高い。)
という現実です。
この暗く重い物語の中で主人公を支えているのは「二人だけの秘密」です。
・子供だったサラサ(広瀬すず)は、自分の秘密をフミ(松坂桃李)に話した。フミは黙って受け入れた。①に耐えられたのは、その存在ですね。
・一方フミが自分の秘密をサラサに話したのは、再会後の最後の最後でした。
そしてサラサもそれを受け入れた。ここで「二人だけの秘密を共有」できたのです。
そうして②にさらされても「二人で流浪する覚悟」ができた。
「月」は、暗い空の中に1点明かりを放つ「秘密を共有し理解し合える存在」の象徴ですね。
・・・・飽きないで見られましたが、難しい映画でした。レビューを書き終えるまで評価点さえ決められませんでした。
恋愛って幸せは人それぞれ
誰でも隠したいことはある・・・・(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
広瀬すずさん松坂桃李さんの演技にぐいぐい引き込まれた。
小説もなんも前知識入れないで鑑賞したが愛よりも切ない物語だった。
お互いの利害が一致しての恋愛?とか勝手に思いながら鑑賞していたが・・・・。
映像も暗い場面が多いのでぜひ映画館で見てほしいと思った。
松坂桃李さんってこの映画のために痩せたの??俳優さんってすごいなぁそこも見どころです。
ひとつの愛のカタチ
「かわいそうなんかじゃない」
物語の構成に難あり
冒頭、ブランコの軋む音、少女の顔のアップ、ゆっくりパンして公園内にいる男、静かに音楽が入り、少女の読む本に雨粒がかかる、という流れはとても映画的で風格もあり、これは面白そう、と期待をそそられる。
しかし、物語が段々と進んでいくにつれ、期待したほどのめり込めなくなっていく。
原作未読なのでわからないが、物語構成は、原作に忠実なのだろうか、映画オリジナルなのだろうか?
15年前の事件当時と現在を行ったり来たりするのは題材上当然だが、もう少し事件当時をじっくり描いてくれた方が、登場人物に感情移入しやすかったのではないか。後半になってくると、イメージショットの挿入も含めて、ちょっと支離滅裂な感じすらした。
一番弱いなと思ったのは、文が更紗を連れて帰り、世話をしたのはなぜか、という肝心な部分が描かれていないこと。後から、母親との葛藤や身体上の秘密が明かされるが、後付けの感じで、率直に「それじゃないだろ」と思ってしまった。
李相日監督の持ち味は、物語を多面的に語り、脇の登場人物も丁寧に扱うところだと思っているので、今回は全体として主人公に寄り過ぎていて、勝手が違ったようだ。
DV男役の横浜流星はすごく良かった。登場したところから、これは何かあるなと思わせる。少女時代の更紗役の白鳥玉季は、唇のあたりとか広瀬すずにそっくり。これからの活躍を大いに期待したい。多部未華子、三浦貴大、柄本明といったいい役者も使っていたが、あまり見せ場がなかったのは残念。
まさに心が流浪します。
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