流浪の月のレビュー・感想・評価
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切な過ぎるラブストーリー、本年度ベスト!
更紗役の広瀬すずさん。
今まで観たこともない大人の演技がとても凄い!
女優さんとして一皮剥けた感じで今後にも期待!
小学生時代の更紗役の白鳥玉季さんも良かった!
調べたら山田孝之さんがお父さん役の作品にも出てたんだけど、身も演技も成長していた感じ。
松坂桃李さん演じる文がある事情で更紗と一緒に暮らしロリ系の誘拐犯のレッテルを貼られてしまうストーリー。
大人になった更紗には横浜流星さんが演じる婚約者の亮。
文には恋人の多部未華子さん演じるあゆみ。
この2組のカップルがストーリーが進むにつれ、入り乱れて行く感じに引き込まれる。
亮が最初はとても良い人に感じたんだけど次第に悪い人間性が出てくるのが恐ろしい。
あゆみが以外とアッサリした結末だったけど文の言った最後の言葉が泣ける。
キャストの皆さんの演技がとても良く、それぞれのキャラを見事に演じている感じがとても良かった。
個人的に主演女優賞は広瀬すずさん。
助演女優賞は白鳥玉季に差し上げたいです( ´∀`)
駈け足すぎて、、、
切ない
互いの内情が分かち合い
期待してたけど…
雨と水の音
小説未読での鑑賞。
誰の目線で見ていくかで感じ方が変わると思う映画でした。
それぞれがトラウマや病を抱えているのでとても重い作品で長いので疲弊感がありました。
雨や水の音と共に辛く悲しい出来事が起こるのでその都度苦しくなる感じもありました。
個人的には気持ち悪いなと思う表現がありましたが、キャストの方々の演技は素晴らしかったと思います。
広瀬すずちゃんと横浜流星くんが喧嘩をするシーンはかなりの迫力がありました。松坂桃李さんもその佇まいが素晴らしく、とても難しい役だったと思いました。
疲弊感があったのでもう鑑賞する事はないと思いますが小説ではどのように表現されているのか気になるので読んでみたいと思っています。
想像以上に優しい物語だった
2022年劇場鑑賞110本目。
昔誘拐した幼女が大人になってまた犯人と逢瀬を重ねる、という印象で鑑賞。「八日目の蝉」は誘拐して自分の子供だと育てた人との不思議な感情を描いた作品でしたが、それの男女版なのかなと。
実際は幼女でなく分別ちゃんとついている小学生で、お互い承知の上で求めあっていました。この子役の子が広瀬すずの特徴のある喋り方によく似た喋り方をしていて、顔はそんなに似ていないのですがいい繋がり方をしていたと思います。声は大人の広瀬すずの方が高いのですが(笑)
劇中一回だけ話の流れ上非常に色気を感じさせるシーンがあるのですが、実年齢は分からないのですがとんでもない表情ができる子だなと思いました。
表面だけ見て外野が干渉してくる残酷さをよく描いていたと思います。ちょっと長かったのと、松坂桃李が真相を話すシーンに邦画の限界を感じて減点しましたがいい映画でした。
登場人物の一人が多部未華子なのに彼女の最後の出演シーンまで気づかず、どんどん年齢を重ねて逆に若々しく美人になる彼女に驚かされました。この監督女優を美しく撮影するのがめちゃくちゃうまいのかもしれません。
余計な仕掛けで、わざわざ悲惨な話にする必要はあったのだろうか?
世間から非難と好奇の目に晒される主人公たちの苦悩が、あまり心に刺さって来ない。それは、もっときちんと説明すれば、司法だって、マスコミだって、理解してくれるはずと思えてしまうから。
二人がきちんと説明できない理由として、「知られたくない秘密」という仕掛けも用意されているが、それを明らかにしなくても、理解は得られると思えるのである。
恋人の男がクズであるとか、身体的なハンディキャップがあるとかの設定にも疑問がある。もし、そうした事情がなければ、再会後に、二人が関係を深めることはなかったかもしれないと思えてしまうからである。
たとえ「未成年者略取」の加害者と被害者であっても、優しくて理解のあるお兄さんと、明るくて屈託のない少女が、お互いに好意を寄せるのは自然なことであるし、いつまでも、その気持ちが変わらないことだってあり得るだろう。そして、大人になった二人が、どんな関係を結ぼうが、他人からとやかく言われる筋合いはない。話としては、それだけで十分ではないだろうか?
濃密な2時間半、ずっとウルウル。
久しぶりのすずに多部ちゃんも出てる。パラサイトの撮影監督にも興味があり期待度MAXで着席。
10年前の少女誘拐時間の加害者と被害者の話しなので、ストックホルム症候群的な流れかと思っていたら、全然違ってました。
うちに帰りたくない更紗(さらさ)を、自分ちに保護してあげる優しい文(ふみ)。お話としては優しい行動だけど、一般的にはロリコン誘拐事件になる。その上、更紗も文も真実を話せなかったので、世間は事件を誤解したまま。そして年月が経ち、大人になった2人が再会することに。お互いにお付き合いしている人がいて幸せそうな感じだったのに、横浜流星君演じる更紗の彼氏はDV野郎だし、多部ちゃん演じる文の彼女は、彼が誘拐犯だった事も知らされていなかった。果たして2つのカップルはどうなるのか??そして過去に縛られ続ける2人の精神状態の厳しいのなんのって。辛かった〜。
過去と現在を行ったり来たりする苦手な展開だけど、とても分かりやすくて良かった〜。
人はそれぞれが事情を抱えて生きているし、なかなか変われない。人は人自分は自分。幸せの形って難しいな。
すずのラブシーンも初めて観た。とっても良かったです。
籠の中の鳥
揺れるカーテン
親子、恋人、他人。相手や自分を大切に思うことの難しさ。
物も人も一緒だよ。出会って別れてまた出会う。
「可哀そうな子」として生きてきた更紗。だけど、おそらく文のほうが深い闇を抱えている、そう思って見ていたら、案の定そうだった。映画では多少ボカシ(映像的にもセリフの表現的にも)が入っていた。ああ、これは深い、深すぎるよなあ、と辛い気持ちになった。全然、肯定されてないんだもの、生きてきてずっと。やっとできた恋人でさえ、文自身が受け入れることができないという苦悩が切なすぎた。
更紗も、たしかに生き辛い人生を過ごしてきた。だけど、文を巻き添えにしたと言えなくもない。きちんと言葉にすれば、文があそこまで世間から疎まれることもなかったかもしれない。それでも、文は更紗を恨んでなんかいないんだろうな。二人の関係は、恋愛感情なんかではなく、信頼感情なのだもの。世間の偏見と好奇心に晒されながら、その痛みに耐えながら、じっと縮こまるように、まるで同じ時間を別々に生きてきた二人。そりゃ、言葉を交わさなくても、再会してすぐにお互いを赦し、頼り、かけがえのない相手であると認めあったのだろうなあ。そんな空気が、松坂桃李と広瀬すずの二人からひしひしと伝わってきた。
撮影監督の力は大きかった。風景は美しい。月のシンボル性も必要だっ...
撮影監督の力は大きかった。風景は美しい。月のシンボル性も必要だったし。言葉のない暴力の世界、マイノリティの世界だけに、風景には頼ったと思う。それがなければ、邦画にありがちな、ただただ暴力的な世界。
正直あまりこういう世界は好きではない。性的マイノリティのことではなくて、DVや性的虐待の世界。被虐性が反復される世界。映画館で泣いていた人もいたので、反応する人もいたと思うが、私はもちろん泣けなかった。
すずさんは、四人姉妹の映画のときも、排除されるマイノリティの役をやっており、被虐性にさらされがちな設定が多いが、マゾヒズム的要素はそんなになく、むしろ、力強く素直だ。吉永小百合の位置と言ってもいい、純粋無垢性の方が強い。それが、この映画の力強さと純粋性になっている。
桃李さんは、もともと歪んだ役、露悪的な役とかも好きな人で、この映画ではそのマイノリティの独自性、孤独、引きこもり性は描いていたけど、もう少し、すずさんくらいノーマルな人や演技の方が良かった気もする。優しさや、特に強く手を握りしめるシーンなどはよかったのだけど。純粋さは桃李さん、できるんだけど、いつもひどく病的になっちゃう。ここは、存在自体は特異でももう少しノーマルな感じがほしかった。
子役の女の子は、この意味でとてもよかった。純粋さと力。すずさんと面影があり、その点でもいい配役だった。
流星くんも頑張ったと思う。多部ちゃんはやはり純粋性の象徴としてよかった。ちょっと少女っぽさもあるし。
でも、流星くんがすずちゃんに絡むシーンは、そもそもダメなやつ設定だからあんなものかもしれないけど、いまいちだし。多部ちゃんの絡みに至っては全然演技指導がひどい。セックスシーンにやたら音を入れるのもAVみたいで古い。
あとは、母親のエピソードとその描写がよく、内田の演技がすごく良かった。排除の要素が描けた点で、この映画は成功している。職場の人たちも本当に親身な人はいないし、日本社会の酷さが描けている。でも、その分、実際の主人公たちの人格の内在的な描き方は不十分。
世間と母親の暴力性に対して解離的になってる感じはそれはそれとしてありと思った。少年院に行くよりは年取ってる感だったかな。孤狼の血も、解離的演技だったな、思い返せば。
新しいと感じたのは、アセクの要素があるからか。普通はセックス依存症と裏表で、セックス依存症もセックスが本当に好きかわからない要素はあるけど、この作品は、その点で愛を示唆している要素はあり。
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