「川に映る月のようにどこまで行っても手に届かない」流浪の月 sasさんの映画レビュー(感想・評価)
川に映る月のようにどこまで行っても手に届かない
大人の女を愛せない文と更紗の報われない関係。なんだか他人事でないように感じる。ロリータコンプレックスや他者への依存の問題をあからさまに取り上げているようで、それに限らない人生の本質を描いてるように思った。とても引き込まれる演技と演出が良かったです。
正直多様性やら、ロリコンの犯罪性などには深い知見を持たないのでどうでもいいというか興味ないが、自分の存在を乗せたどうしようもない生き方、そんな人々がすれ違いざまに織りなす軋轢や悲哀、また共感の様は、個々にはいたたまれないものだとしても、総体としての人間模様としては美しいと思った。
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