「事件立件の判断は」流浪の月 りかさんの映画レビュー(感想・評価)
事件立件の判断は
松坂桃李はもちろんだが、広瀬すずの終始感情を抑えた演技、対照的に感情剥き出しの横浜流星の演技どちらも良かった。
世間的には
児童連れ去り犯の文、
エリート会社員の亮、
幼い頃に事件に巻き込まれた更紗、
三人とも母親との関係で本人が望む満足な愛情を得ずに成長した。
文(松坂桃李)は、変わり者と見放される。
なぜあの小屋で住まわされるのか。忌み嫌われているからか。(母親役疑問)
更紗(広瀬すず)は、父親と死に別れ母親にも出て行かれ伯母の家で厄介者扱い。
亮(横浜流星)、母が男と家出、父や祖父母に育てられ、母には捨てられた、という意識が強い。
そして元嫁(母親)を嫌う祖父母たちの刷り込みか、
女性を下に見るように育てられた。
そのせいか玄関ドアも更紗に開けさせる。
児童連れ去りの罪については、どこから罪となるのだろう、か疑問に思う。
親の承諾なしに違う場所に連れて行けば罪が成立するのか?
被害者?となった児童の証言はどこまで信じてくれるのか。ストックホルム症候群で信用性0なのだろうか。.
この時点で大事にもならず事件にもならなければ二人の人生は違っただろうに、と思ってしまうのである。
二人とも善人であるのに。
公にされなかったが、従兄弟に性的虐待を受けていて厄介者扱いされる居場所の無い家と
優しく制約の無い生活を与えてくれる見ず知らずの男の家と
どちらを選ぶか?
辛い境遇で幼いながらも
人を見抜けるようになった更紗。
更紗が住みたいと思う場所と法律や世間一般が住むべきと考える場所が違い、結果児童の更紗が住みたい場所に住めない。
更紗が亮とつき合わなければ良かったのだろうか。もっと屈託の無い男性なら明るく過ごせて文を見かけても過去のことと忘れることができたのか。
それとも、やはり、文と更紗は出会うべくして出会ったのか?
ただ、二人が上手く一緒にいれるには時間が必要だったのか?
梨花についての事は、警察に説明できると思うのだが。ここまで人の話を聞けない組織なのだろうか疑問。
またどこかに流れて行けばいいよ。 だね。
りかさん、いつもコメントありがとうございます😊
未成年の保護責任者は親権者なので、親権者以外の者が許可無く家に連れ込んだりしたら罪に問われますね。
未成年者は判断力に欠けるから法律で保護するというのが前提ですから、子供の意見で罪かどうかを判定することはないでしょうね。
罰を決めるにあたっては情状酌量の材料になるかもしれませんが、小学生となればほぼ参考にもされないでしょう。
なぜなら、好きなお菓子を好きなだけくれれば、子供からは良い人に見えてしまいますが、真の目的を子供は理解していない可能性が高いですからね。
趣里の子供の件も、親権者じゃないので誘拐とみなされますね。たとえ親が育児放棄していても。
趣里が見つかって、預けていると証言すれば違うでしょうけれど。
「キリエのうた」はご覧になられましたか?
あの映画でも、震災の孤児を保護した黒木華は、児相に渡した瞬間から面会すらさせてもらえなくなりました。親権者ではないから(この場合は親族なら良かったかもしれませんが)ですね…。
原作を先に読みました。
そうしたら映画がとても不満でした。
原作がとても繊細で凄くいいんですよ。
でも主演の3人は役のイメージ通りでしたね。
3人3様に傷を抱えていて、文とサラサは慰め合える。
2人で居れば幸せ。逃げ続けても、きっと幸せな2人ですね。
そうですね。身近な人に理解され、受け入れられることがなかった彼の悲劇。不本意にできあがる道に絶望していたのでしょうね。
今日は楽しいやりとり、ありがとうございました😊
また共感作をたのしみにしております。
松坂さんのセリフの意味ですね😌
そもそもは家族との長い関係性が多大に影響してのことで、ようやく彼の言葉としてコンプレックスが更紗に向けて放たれたものだと思いました。松坂さんが憑依させたその自信のなさがみていてあまりにも辛かった。でも同じように癒えない傷をもつ更紗があのように咄嗟に動いたのは本心からだと彼へ伝わる救いでした😢時を経てまた巡りあえたのはふたりの必然と教えるような月灯を感じ静かな余韻が胸にのこりました。
りかさん、おはようございます★レビューには書いてなかったけど横浜流星さんの育った環境が
女性、更紗を支配するような役柄で文が働いてる喫茶店にまで押しかけてきたシーンは、女性に対しての扱い方を物語る
言いようでした。