「重厚さがない」攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争 いちらんさんの映画レビュー(感想・評価)
重厚さがない
ストーリー、音楽、キャラクターの動き等々…攻殻の特有の重厚さが全くありません。
その中でも私的に一番ダメだったのがCG。動きが軽すぎます…モーションアクターから動きをキャプチャしてるんでしょうけど、だから動きが実際の人間の枠を出ない。アニメの少佐やバトーの人間離れした義体の力強さが大好きだったためにげんなりしました。しかも見せ方が「ほら、モーションアクター凄いでしょ?」みたいな感じなんですよね。無駄にバク転とかボクシングとか…そんなもの求めてませんから…。モーションアクターを見にきたのでなく、攻殻を見に来たんですよ…。
キャラクターのビジュアルも萌えを強く出してきた意味が分かりません。萌えにも既存攻殻のハードボイルドにもどちらにも舵を振り切れない中途半端さが攻殻機動隊を水と油でかき混ぜまくって滅茶苦茶にしているようです。(萌え要素はタチコマがいてくれれば十分なんですよ!)
CGも萌えも攻殻にはミスマッチなんだよ…と思いながらストーリーも盛り上がりがないため引き込まれることなく退屈な2時間を過ごしました。音楽も頭に残るものはなかったです。
次の日起きたら映画見たこと忘れてたくらいです。
前日に初代劇場版攻殻を見てたために今回の映画の軽さには耐えれませんでした。
既存の攻殻の重厚さが好きな人は見ないほうがいいでしょう。
逆にライトな作品を求めてる人は楽しめるんじゃないでしょうか。
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