攻殻機動隊 SAC_2045 持続可能戦争のレビュー・感想・評価
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簡素仕立ての劇場版
1st. 2nd. 全24話視聴後に見る。
削ぎ落された主線のみを追うスタイルで全体の流れが簡素化、とても分かりやすい。
半面、あの壮大なバトルや細かい伏線回収が見られない分、
こちらのみだとちょっとインスタントでもったいないな、と思ってしまう。
こちらのみの方は機会があれば、24話仕立ても目を通してじっくり味わいなおしてもらえたらと勧めたい。
前半はとても分かりやすいミステリーで、ついて行きやすい。
後半、トグサが失踪してからの流れが難解(トリッキー)で、
そのブリッジとなるラスト数分の編集に、なるほど、そうきたか、と
24話で混乱気味だった内容の、正規解釈の方向性がようやく見定められたような気がしている。
ただ現在、オンデマで「最後の人間」を見られる場所がない。
この簡素版で答え合わせをしたいものである。
超スゴAIの登場という、演算のある意味物量戦もそろそろインフレ気味な本作、
45年以降の展開が拝めるなら、そのあたりの刷新を期待したい。
とはいえこれはこれで前のめり、AIが日常に浸透しつつある今現在、
観るにしっかりハードなSFと、ドキドキわくわく楽しめた。
世界はこんなにも美しいのか
危ねぇ!新作が劇場公開してなければ、一生見ないところだった!こんな傑作アニメがあるだなんて、早く言ってよ。「攻殻機動隊」という名は聞いたことあるくらいで、他は何にも知らない。映画館で観る映画が枯渇してきたから、何となく面白そうな「〜最後の人間」をチョイスし、その前に一応予習しとくかとレンタルしてみた。それがまさかの大当たり。なんだこれ、控えめに言って神じゃん。
最初はフル3DCGアニメーションが受け入れられなかったけど、アクションのスマートさと専門用語が飛び交うSFドラマが自分の映画癖にぶち刺さり、エンドロールで我に返るほど没頭していた。しかも、ミレパのFly with meで終わるという、文句を一切受け付けないと言わんばかりの完璧主義っぷり。カッコよすぎて笑いでるわ。
想像を遥かに上回る面白さだったため、予定を急遽変更。明日、劇場に足を運ぶことにします。3週間限定だったらしく、どうやら明後日には終わるみたい。本当に良かった。今年ベスト、まさかの大番狂わせかもな。
物語そのものというよりも、画調を許容できるかどうかで評価が分かれそうな一作
これまで数多くの映像作品が登場し、後発の作品に多大な影響を与え続けている、士郎正宗原作の『攻殻機動隊』シリーズですが、3DCGアニメ版は本作が初とのこと。2020年にNetflixが配信したシリーズを、2021年に藤井道人監督が劇場公開用に再編集した上で色調なども調整を施した作品が本作です。今回の公開は2023年11月に公開予定の続編に先行した、リバイバル上映という位置付けです。次回作公開前に予習が必要な観客のために公開してくれるという、先般公開の『SSSS.GRIDMAN』と同様の配慮。
冒頭から観客はいきなり難解な用語と設定が飛び交う世界に放り込まれる訳ですが(「持続可能戦争」って何?と思っても、もちろん断片的な説明どまり)、何が何やらな序盤を通過すると、「ポスト・ヒューマン」との戦いという構図が見えてきて、物語を追いやすくなります。そしていくつかの要素が錯綜して、一体どうなるの!?となったところで、「続く」…、と、次回作に向けてなかなか気分を盛り上げてくれます。
全ての設定、背景状況、独特の用語を理解しようとするのは、特に初見では無謀という他なく、まずは「攻殻機動隊」の雰囲気に馴染むことに集中するのが良いかも。再編集版とはいえ、登場人物、特に草薙素子ら元公安9課のメンバーは、それぞれの人物像が浮かび上がるように丁寧に描き分けてあるので、人物描写に着目するのも良いかも。特にトグサ(山寺宏一)…。
物語を追う上で気になったのが3DCGの画質で、3年前の映像とは言ってもちょっと時代がかっているかも…、と感じるものでした。むしろあえてこの画調を採用しているのかな、と思っていたら、時折目を見張るような先進的な映像も含まれていて、ちょっとどう捉えたらいいんだろうと思うこともしばしば。かなり無理なたとえで表現するなら、『トイ・ストーリー2』を観ていたら、部分的に『トイ・ストーリー4』の映像が混じっていた、という印象です。「この作品はこういった表現なのだ」と得心できるかどうかで、作品の受容度が相当変わりそう!
草薙素子少佐の魅力
2045年、全身義体の草薙素子と元公安9課のメンバーたちは、アメリカ大陸西海岸で傭兵部隊として活動していた。そんな彼らの前に、ポスト・ヒューマンが出現し、再び攻殻機動隊が組織された。さてどうなる、という話。
3Dアニメってなかなか迫力があり、面白かった。
草薙素子少佐が色っぽくて、CVの早見沙織が良かった。彼女はエンディング曲も歌っててすごいと思った。
次もあるようなので観ようと思う。
違和感
まず、キャラのCGがどうにもこうにも、特に少佐、幼くて、うにゃうにゃな印象が強くて、ソフビ人形のマリオネーションか?と錯覚しちゃいました。硬派な世界観とマッチしてないですよね、キャラCGだとGANTSの完成度って高かったなあと余計なことを思い出してしまいました。
ストーリーは攻殻機動隊らしいっちゃらしいのですが、編集(切り貼り)が残念 なせいかな、自分の理解力の足りなさなのかな、途中、すっ飛んじゃっている感じでした。どういうことかな?と思い返していると物語に置いていかれるし、、、
しかし、サステナブル・ウォーってなんだよw 空疎でも流行りの単語持ってくればいいとでも思ってんのかなあ?エンドレスとかクラスタリングとかの方が話の筋から正確じゃないかなあと。
もう、攻殻機動隊も出涸らしなのかなあ? という感想を持ってスクリーンから出ました。続きは気になるので多分、行くとは思います。
アクションは迫力満点、ストーリーは荒い
もとになった「シーズン1」を観た時にはあまり感じなかったけど、こうして総集編的な劇場版を観るとストーリーの分断が目についてしまう。戦闘シーンの迫力は素晴らしいので、ストーリー展開をもう少しなんとかしてほしかった。
新たな敵との遭遇
経済活動としての戦争が拡大した未来。公安9課を再編するため荒巻は草薙の捜索を命じ…。
シーズン1総集編映画。トグサの有能シーンが悉くカットされているのは残念だが、人類共通の敵の出現とその謎の提示はシーズン2前の再鑑賞としては充分な作品でした。
「プリンは作品のテーマを描く上で必要とされたために生まれたといえます(神山健治)」の意味を読み解いてみる
素子のキャラ変も相当違和感がありましたが、9課の新メンバーにいわゆる美少女萌えキャラの江崎プリンが加わったことが、さらに大きな違和感を生んでいました。他にも何人か萌えキャラは登場するのに、なぜあえてプリンを9課のメンバーに加えたのか?その必然性はあったのか?
神山健治監督もインタビューで「プリンは、この作品のテーマを描く上で必要とされたために生まれたキャラといえますが、まぁここでは「(神山は)若い人に媚びたな」とでも思ってもらえれば(笑)。オジサンばっかりの作品ですから。」などとお茶を濁して、真意を話していません。
そこで、プリンの存在とは何だったのかにフォーカスして考えてみました。
プリンの特徴はと言えば:
1. ”江崎グリコのプッチンプリン”を連想させる名前で、甘くやわらかい印象。
2. 愛情を注がれて育ったことがひと目でわかるような、小柄で可愛らしいメガネっ子。
3. 中学卒業後渡米し、飛び級で大学に進学・博士号を取得した天才リケ女
4. レアでダビング不可能なゲームカセットを餌に、タチコマたちをすっかり手なずけているお茶目なキャラクター
5. メカ担当でありながら、捜査には一線で参加するが、戦闘はしない(できない)
6. 電脳化はされているが、義体化率は不明(おそらくトグサ以上に生身)
とまあこんな感じで、押井作品の世界感の中には存在しえないタイプ。
言い換えると、アニメの中では素子とは正反対の存在ということになります。
ここで思い出されるのが原作版の素子。強くて怖ーいお姉さんでメスゴリラと呼ばれる反面、とってもフェミニンで人間的な魅力満載の設定・・下品な冗談で部下を笑わせたり、思わずセクシーな声をあげたり、クルーザーで女友達と快楽プログラム作成したり、同棲中の恋人とイチャイチャしたり、お洒落を楽しんだり・・
それに対して、押井守は全ての作品において登場人物の人間性を極力排除して、一つの特徴のみに整理し、それによって背景の世界を際立たせるという作り方をするそうです(岡田斗司夫談)。95年の劇場版もその例に漏れず、素子の人間性を極限まで排除することにより、ブレードランナー的なディストピア感を際立たせていたということなのでしょう。
つまり、(原作の素子)−(押井路線の素子)=(人間味にあふれた素子)という式が成り立ちます。
続くTVアニメ(2002年のSACと2004年の2ndGig、いずれも神山監督)も、基本的に押井路線でした。なにかのインタビューで、当時若かった神山監督には何の権限もなく、ただ求められるものを作っただけ言っています。このことからも、押井流の作り方とは別のやり方を試みたいと思っていたことが伺われます。
そこで神山健治は、人間味にあふれた素子を、この機会にアニメ作品に取り込もうと試みたのではないか?という仮説を立てて検証してみます。
まず冒頭のカーチェイス/銃撃シーンが繰り広げられる舞台。眩しい青空の下、どこまでも続く広大な自然描写。これによって、今回は押井作品の世界観とは別路線で行くことを高らかに宣言しているように思えます。
別のシーンで、トグサが派手な街のネオンサイン(電脳上に展開されている)を「うるさいな」といってカーテンを払い除けるように消す場面からも、同様のメッセージが読み取れます(これを見た押井さんは苦笑いしたでしょう)。
この考え方をそのまま素子に当てはめると、原作のようなキャラに近づくのかもしれませんが、商業的成功のためには旧来の押井ファンへの配慮も必要です。そこで、前例として存在するAriseシリーズと同程度に素子の外見を萌えキャラ寸前まで可愛らしくしつつも、あくまでクールな設定でとどめました。
そうすると、やはり人間味の行き場がなくなってしまう。そこで、クールな素子を逸脱しないギリギリのところで残しながら、溢れ出した人間味の部分を凝縮し、その後のアニメ文化も加味して新たなキャラクターに仕立てたのが、すなわちプリンであるとすると辻褄があいます。
こうすることで、全方位に配慮し全体としてのバランスを取りながら、原作の持つ人間味の部分をアニメ作品に注入した図式が見えてきます。違和感のあったプリンの存在も、こう考えると受け入れやすくなるのではないでしょうか。
2045のシリーズで将来的に素子が融合するのは人形使いではなく、戦闘に巻き込まれるかなにかで生身の身体を失ったプリンが義体化できず、行き場を失ったプリンのゴーストなのかもしれません。そうやって、原作に近い素子を復活させたいと、神山健治は本気で考えているのではないでしょうか。
次作がとっても楽しみです。
クオリティが高い。ただ設定背景が謎
観る前は、3Dがオモチャっぽい雰囲気に感じてあまり期待はしていませんでした。
昔のシリーズのファンですが予備知識も入れず(Netflix も契約していない)、どうしても気になって観ました。結果、観て良かったです。
実写の上に絵を載せてるかのように見えるアニメのシーンは苦手ですが、この映画では全く世界感は崩れていないと感じました。
芸術の意味の美しさと、電脳の世界観の表現、そして登場人物の変わらぬ魅力(トグサはレベルアップ)が、素晴らしいです。
スピード感があり、ストーリー展開含む、全てのシーンのクオリティが高いです。
ただ、サステイナブルウォーなどの背景の設定が謎です。Netflix も観ればわかるのでしょうか?
ネトフリで観ている人には必要なし
藤井道人監督がどのように関わってくるか観てみようと思ったのと、未公開カットが入るとのことだったので、ネトフリ以上の何か情報があるのかもしれないと期待してしまっていました。結果1時間くらい観て途中で抜けました。ただの総集編ではないとのことでしたが、ただの総集編でした。途中で後半の方の話の映像が入ったりと順番の入れ替えみたいなのはありましたが。たしかに、映画としてはおもしろいのかもしれませんが、私は攻殻が好きすぎて、2045はネトフリで何十回も観ているので、観なくてもよかったかなと思いました。てっきり『トグサの死によってもたらされるもの』の最後のトグサが少佐にやりましょうよって言うところとか、新生9課の発足ですとかやるんだと思ったら全カットされていて、個人的にはそれが残念でした。早くシーズン2観たいです。
低予算何でしょうか?アニメより画質がサンダーバードに近い
まず、完結しません。続きがあります。前後半なのでしょうか?
iPadなど小さな画面で見るべきかも、大スクリーンではチョット辛いです。
銃撃を避けるシーンのステップが阿波踊り
基本面白いのです。早く後半がみたいです。
同じお話をもっと、上手に作れたのでは・・・
1900円払えるのは40代50代のおじさんだけかも
タチコマ
内容は総集編なのでかかずとも、Netflixで見てるかたには不要かと思います!
とりあえず、新旧タチコマが映画館でみれた可愛さに星2つ!
内容とキャラの動きの微妙さは星2つて所ですかねー!
合わせて星4つ!
重厚さがない
ストーリー、音楽、キャラクターの動き等々…攻殻の特有の重厚さが全くありません。
その中でも私的に一番ダメだったのがCG。動きが軽すぎます…モーションアクターから動きをキャプチャしてるんでしょうけど、だから動きが実際の人間の枠を出ない。アニメの少佐やバトーの人間離れした義体の力強さが大好きだったためにげんなりしました。しかも見せ方が「ほら、モーションアクター凄いでしょ?」みたいな感じなんですよね。無駄にバク転とかボクシングとか…そんなもの求めてませんから…。モーションアクターを見にきたのでなく、攻殻を見に来たんですよ…。
キャラクターのビジュアルも萌えを強く出してきた意味が分かりません。萌えにも既存攻殻のハードボイルドにもどちらにも舵を振り切れない中途半端さが攻殻機動隊を水と油でかき混ぜまくって滅茶苦茶にしているようです。(萌え要素はタチコマがいてくれれば十分なんですよ!)
CGも萌えも攻殻にはミスマッチなんだよ…と思いながらストーリーも盛り上がりがないため引き込まれることなく退屈な2時間を過ごしました。音楽も頭に残るものはなかったです。
次の日起きたら映画見たこと忘れてたくらいです。
前日に初代劇場版攻殻を見てたために今回の映画の軽さには耐えれませんでした。
既存の攻殻の重厚さが好きな人は見ないほうがいいでしょう。
逆にライトな作品を求めてる人は楽しめるんじゃないでしょうか。
Netflix+alpha
たまたま時間空いたので見観てきました。
原作漫画は全て読んでますし、押井版すべてと、SAC1とSAC2、Arise全作観てますので、(一応実写も)2045 NFで初めて観た時のがっかり感は大きかったのですが、本シリーズ、声優陣が変わってなかったのが、唯一の救いでした。(個人的にはSAC1と2が、ストーリー、シリーズ構成、歌、一番好きだったので)
2045S1の後のトグサ失踪後、ストーリーもチラ見せで終わってしまいましたが、エンドロール前に出てきたシーンが、今後のストーリーにどうつながるかが、少し期待感。
う〜ん
攻殻機動隊の劇場版(アライズを除く)てシリーズの中のキーエピソードをギュッとまとめて、見やすくしてくれてる印象だったけど、今回は、Netflixのシーズン1の総集編で、途中で終わってしまった…
Netflixが途中だから、しょうがないかもだけど…なんか肩透かし…
攻殻機動隊は好きなんですけど
フルCGは目が疲れるのかひたすら眠かった。
つーか寝てしまった。
プロダクションIGもなんでフルCGにしちまったんだろうか・・・
このレベルなら止めりゃ良いのに。
でも声優はオリジナルキャストはヤッパリ良いですね。
ストーリーは持続可能戦争ってどういうもんだか解らんし、ポストヒューマンも何だか全然理解できなかった。
俺はアホなのだろうか。
もともと攻殻機動隊シリーズは何回か見ないと理解できないんで今後の配信で見直して理解します。
でも、近日中に配信されるであろう2週間限定上映の作品に特別上映で1,900円ってのはホンといかがなもんでしょうか。
「閃光のハサウェイ」もあっという間に配信されてなんか損した気分だったのに、凝りもせず劇場に足を運ぶ自分も悪いと思うけど・・・
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