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春

解説

認知症の祖父と2人で暮らす美大生の1年間を描いた短編作品。CMディレクターとして活躍する大森歩監督が自身の経験をもとに、祖父を介護する美大生の心情を繊細かつリアルに描き、京都国際映画祭2018クリエイターズ・ファクトリー最優秀賞など数々の賞を受賞した。祖父の家に居候しながら美大に通うアミは、満州に行ったことをいつも自慢気に話す祖父にうんざりしていた。アニメオタクの同級生・橋本が我が道を行く一方で、アミは自分の描きたいものを描けない課題に苦戦し、自信を失っていく。家では認知症の進む祖父にイライラを募らせるアミだったが、初めて聞く祖父の話に心を動かされ……。主演は「十二人の死にたい子どもたち」の古川琴音。

2018年製作/27分/日本
配給:アルミード
劇場公開日:2021年10月1日

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映画レビュー

3.5今を彷徨う祖父と孫。折々の四季と互いの我儘に重さと希望が入り交じる...

2024年4月26日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

今を彷徨う祖父と孫。折々の四季と互いの我儘に重さと希望が入り交じる。

尖りながらも大人になろうとする姿、過去を語りながら還る姿の対比は似て非なる。故に残酷。無垢だからこそ、その怖さもまた惹きつけられる。

正しくなれない中から見出す光。その眩しさに愛を感じて。

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たいよーさん。

3.0あみさん、可愛いね。

2021年10月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

短編。「リッちゃん、健ちゃんの夏」と同時上映。
最近、佇まいだけで断然魅力的な女優が数人いて、その筆頭が古川琴音。予告での彼女は、意志の強そうな視線、汗のまとわりつく肌、じりじりした雰囲気、なにかを惹きつける空気で満たされていた。
正直、言ってみれば出オチ感はある。おそらく、ぼけ老人の介護に疲弊した孫が、思い詰まって・・・と想像したストーリーとは、てんでかけ離れたものだったからだ。身構えた分、物足りなさはあった。それでも映像はよかったし、古川琴音の表情は、目を離すことができない魅力があった。

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栗太郎

4.0二つの戦争

2021年10月8日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

古川琴音目当てです。

どういう状況でおじいちゃんと2人暮らしなのか語られてないけど、関係は悪くないからおじいちゃん子な事は間違いない。

美しい印影の絵が男と女、グロテスクになっていく肉体と退行し無垢になっていく老人と若い女子のコントラストを際立たせる。多少の衝突はありつつも優しくつつみこむ感じは、理想も含め監督の実体験に基づく脚本なだけあって上手いことまとまっている。

爺ちゃんと予備校生、それぞれの戦争体験が時代を超えて2人の存在を際立たせる。
短編だがかなり充実感あり。

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masayasama

2.5敬礼

2021年10月2日
Androidアプリから投稿

単純

難しい

幸せ

祖父の家に居候する美大生の孫娘と、17歳で出征したことを自慢する祖父の話。

タイトルは春だけど、「春」「夏」「秋」「冬」と1年の移り変わりをみせていく。

監督の実体験に基づく話らしいけど、爺ちゃんは90代半ばぐらいの設定ですかね。
頑固なのかと思ったらちょっとお茶目な爺ちゃんと思っていたら、倒れて異変が現れて…。

面倒をみる為に住んだのか、住まわせて貰っていたらその状況になったのか。

恐らく後者なんだろうけれど、いざそうなった時は戸惑うよね。

そこに関しては多くを語るつくりではないけれど、若くして覚悟をしたのか悟ったのか、若しくはその時が来ることを予見していたのか、良い表情だった。

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Bacchus
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