ドント・ブリーズ2 : 特集
あの“盲目のスポイト老人”が少女を育てていた!?
映画ファンパニック&コメント殺到の予告編から
続編の展開をガチ妄想! ※編集部も本編観てません
この1カ月ほど、あの“スポイト老人”がネット界隈を騒然とさせている。
孤独な盲目の老人の家に押し入った若者たちが、その老人の思いもよらぬ“ヤバさ”に恐怖するさまを描き、スマッシュヒットを記録したホラー映画「ドント・ブリーズ」。その待望の続編「ドント・ブリーズ2」(8月13日公開)の話である。
前作とは全く異なる趣きになっていると噂される本作だが、その一端が垣間見える予告編が解禁されるや、「まさか!」の展開に、前作を楽しんだ映画ファンは驚愕の連続!
あれから8年後の物語? スポイト老人が少女を育てている? 謎が謎を呼ぶ展開に、予告動画やそれを伝えるニュースにはコメントが殺到。ネットを中心に続編の内容について、熱き予想合戦が繰り広げられている。
そこで映画.com編集部も、あえて本編を鑑賞せずにこの続編予想合戦に参戦。限られた予告編の映像から、続編の気になるポイントを洗い出してみた!
※以降の特集記事には、前作「ドント・ブリーズ」のネタバレ内容が含まれます。前作を未見の方はご注意ください。
口コミで満員続出の「20年に1本」の恐怖を思い出せ!
戦闘能力&スポイトに鳥肌!ヤバすぎるジジイが復活!
前作「ドント・ブリーズ」は2016年に公開。「20年に一本の<アメリカ発>恐怖の作品!」(フィルムメイカー・マガジン誌)と評され、全米で2週連続1位を獲得した。
孤独な盲目の老人の家に強盗に入った若者たちが、この老人に返り討ちに遭い、追いつめられていく恐怖を描いたが、観る者を何よりも驚愕させたのは、この老人の強さと“ヤバさ”だった。
まずは、その戦闘能力の高さ! 盲目というハンデを抱えながら、常人を超越した聴覚で周囲の気配を察知して侵入者たちを次々と撃破していく。「ドント・ブリーズ(=息をしてはいけない)」→「音を立てたら殺される」という恐怖に、文字通り、観客は息をのんだ。
一見、サエない男が実は最強の戦闘マシンだった!という流れも「ジョン・ウィック」シリーズなどにも見られる展開であり、映画ファンをワクワクさせてくれた。
そして、何より観客を戦慄させたのが、この老人の狂気! 「金欲しさに押し入った若者たちvs 交通事故で愛娘を失い、寂しく暮らす老人」という、どう考えても老人に同情が集まる構図が、物語が進むにつれて一変する。
実はこの老人、娘を車でひいた女性を地下室に監禁しており、しかもこの女性を利用して、ある計画を練っていた……。スポイトで●●を、監禁女性に●● ! “スポイトジジイ”なるパワーワードを生むきっかけともなった、鳥肌もののエピソードの恐怖に思わず呼吸が止まりそうになる観客も続出した……!?
最終的に、強盗の若者のひとりは金を奪っての逃走に成功し、老人も女性監禁について警察に気づかれることなく、あくまでも“強盗の被害者の老人”として一命をとりとめ、物語は終わりを迎えたのだが…。
前作からのえぐいGAP→予告のコメント欄がパニック!
この8年でジジイに何が…? 続編の展開をガチ妄想
そんな痛み分け(?)とも言える前作の結末から、今回の続編はどのような物語になっているのか――? 解禁された予告編から、続編の気になるポイントを洗い出し、展開を予想してみました!
※編集部もガチで本編を鑑賞していません。以下の内容はあくまでも“妄想”です。
<ポイント1>
ジジイは善玉になったのか…?
予告編では、あの老人が少女を育てているさまが映し出され、さらに敵が来襲して少女をさらう。少女を取り戻すべく、老人が再び戦い身を投じるさまが!
この展開にネットでは「ジジイ、善玉になった?」という驚愕とともに、「ターミネーター2」や「レオン」といった名作タイトルを挙げる声も。たしかに「無慈悲な殺戮者が弱き存在を助ける」という点では重なるが…いやいやいや、待ってくれ! そうは言っても、スポイトで“あんなこと”をやらかそうとしたジジイですよ? 単なる善玉への転向で終わるはずがないと思うのだが……絶対に“驚くべき何か”があるだろ!!
<ポイント2>
そもそもこの少女は何者? 8年後の設定の意味って…? そして今回の敵はプロ?
いや、というか少女は何者なのか? なぜ老人と少女は一緒に暮らしているのか? さらに少女が戦闘訓練をするような描写もあるが、なぜなのか? だいたい、今回の続編はなぜ前作から「8年後」という設定なのか? この少女、8歳よりは少し上かな……? 前作の“スポイト”と関係がある? ……まさか?
もうひとつ、気になるのが“敵”の存在! この少女に狙いを定め的確に攻撃を仕掛けている点といい、抜群の戦闘能力を持つ老人の隙をついて少女をさらっている点といい、彼らは訓練されたプロ集団といえそうだ。しかも、少女が知らない老人の“秘密”を知っているようで、「ヤバいのは君の隣にいるやつだ。真実を教えてやろうか?」と脅され、老人は顔をブルブル震えさせたのち、怯えたような叫び声を上げ飛びかかる…… 少女と敵の存在が何者なのかが、この続編のカギであることは間違いない! 刮目せよ!
<ポイント3>
水の波紋で敵を察知? 屋敷の外(=アウェー)での戦い? ジジイの戦闘能力がアップしてるっぽい!
「目が見えない」というハンディキャップを抱えながらも驚異の戦闘能力で敵を打ち払う最強の老人だが、予告編を見る限り、この続編では前作よりもその戦闘能力がさらにアップしているようだ。
水面の波紋から敵の居場所を感知するという驚愕の戦闘術を披露! しかも、「私が見ている暗闇を見せてやる」とかキメ台詞を放ち、有言実行とばかりに敵を暗闇に引きずり込む老人。敵の息遣いで位置や進行方向を察知(まるで野生動物だ)し、絶妙なタイミングでハンマーを投げつけ殺しにかかる!
前作が勝手知ったる自宅で侵入者を“迎え撃つ”側だったのに対して、今回は家から出て、少女を奪還しなくてはならないという超高難度のミッションに挑まなくてはならない。普通に考えれば絶体絶命の状況。それでもジジイ、強い!
<ポイント4>
今回は主人公にしちゃいけないやつが主人公になった! すさまじい高低差で魅せる! 成功した前作から180度転換する勇気が「前作と全く異なる」続編を生んだ
そもそも前作における主人公は、老人宅に侵入する若者たちで、老人はあくまでも“ラスボス”だった。その老人を主人公に据えるという180度の大転換――それを決断した製作陣の勇気こそが、大成功を収めた前作とは「全く異なる」続編を誕生させたと言える。
いや、続編で主人公が別の登場人物になるということ自体は、決して珍しいことではないかもしれない。だが繰り返しになるが、あの男は単なる老人ではなく“スポイト老人”である……。いわば“主人公にしちゃいけないやつ”が主人公になったという部分も含め、ホラー、アクション、サスペンスとジャンルを横断しながら、前作とのエグイまでのギャップで楽しませてくれそうだ。
【結論】製作のサム・ライミも驚愕&絶賛! 「今まで聞いたなかで最高の続編のアイデアだ!」 劇場で確かめよ!
前作に続き製作を務めたのはサム・ライミ。「死霊のはらわた」、「スパイダーマン」といった世界的なヒットシリーズを手掛けてきた彼をして、この続編は「今まで聞いた中で、最高の続編のアイデア!」と言わしめた。
老人を演じるスティーブン・ラングが語るのは、「前作と大いに親族関係にあるが、多くの意味で独自の代物だ――」。この言葉の意味とは? どのような形で再び観客の期待と予想を裏切ってくれるのか、劇場で息を殺しながら確かめるべし!