ドント・ブリーズ2のレビュー・感想・評価
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【観ているこちらの感情移入先が二転三転させられる物語も含めてハラハラドキドキできるアトラクション映画】
・2021年公開のアメリカのホラー・スリラー映画。
・1作目で生き残った盲目の老人。あれから8年。彼には新たな娘(少女)がいる。誰の子かは謎。2人で静かに暮らしているものの、少女は友達を作るために外の世界へ行きたいと願うも、父である盲目の老人がそれを許さず、基本的に2人だけで生活をしていた。一方。外の世界では幼い子供が誘拐される事件が立て続けに起きいた。そして、それと関係あるらしき謎の武装集団が、突如、少女をさらうためか盲目の老人の家に踏み入ってくる。果たして少女は、老人は、どうなるのか。武装集団の狙いは一体何か。 という大枠ストーリー。
[お勧めのポイント]
・観ているこちらの感情移入先が二転三転させられる物語の創りが圧巻
・ハラハラドキドキのアトラクション映画にヒューマンドラマの要素がしっかり入った力強い物語
・哀愁漂う盲目の老人(スティーブン・ラングさん)
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[物語]
・1作目の時から「設定はB級映画っぽいのに実際には一級映画」と感じていましたが、2になってさらに凄みを感じました。物語を端的に表現すると「観ているこちらの気持ちが何度も右往左往させられるすごいヒューマンドラマ×ホラー・スリラー」に仕上がっている感じです。
・1では、物語の視点が盗みを働く3人の若者たちで、盲目の老人が圧倒的な恐怖の存在でした。一方、2では盲目の老人と少女の視点で、謎の武装集団が恐怖の存在。殺人やレイプを犯してきた盲目の老人という存在が、視点を変えるだけで不思議と「悲しい物語」にすら感じてしまいます。
・しかも、物語の流れや伏線の張り方によって、感情移入先が二転三転させられます。普通なら「主人公」に感情移入させて、それを軸にハラハラドキドキさせたり、喜んだり悲しんだりさせたりしますよね。が!こちら映画では、観客の感情移入先を全く落ち着かせてくれません。笑 ここが凄い。演出で驚かすだけがアトラクション要素でなく、感情移入先を定めさせないこともまた、アトラクション要素になっているのです。
・序盤で出てくる「少年少女がさらわれている事件」のニュースが、一見フェイクのように感じましたが、これが最後にこう絡んでくるのかぁ…という伏線も凄かったです。
[演出]
・武装集団が侵入してきたとき、見つからないように逃げる少女の動きと魅せ方。一連の恐怖を感じさせられつつも、「静」を感じる非常にスムースな役の動きとカメラワーク。そして、沈黙が破られた(見つかった時)の「動」。この静と動の緩急が圧巻でした。
・中盤でキーマンが登場するシーン(影を使って顔を見せない焦らし)の魅せ方も好きです。
[映像]
・1と似たような空中から俯瞰で街並みを映し出す冒頭シーンにワクワク。脚本は1の監督であるフェデ・アルバレスさんと2の監督であるロド・サヤゲスさんの共同執筆のようですが、この映像は1とのつながりか、1へのオマージュか。いずれにせよ、この冒頭シーンが「これから映画を観るぞ!」というワクワクを誘ってくれました。
[音楽]
・際立って感じたことはありません。
[演技・配役]
・盲目の老人役のスティーヴン・ラングさん、今回は哀愁があり過ぎて逆にカッコよい。猫背チックなたたずまいで、暗闇からふっと現れるときの姿とカメラアングル。もはやこの役の恐怖のトレードマークと言っても過言ではないですね。
[全体]
・1作目では単に「アトラクション映画としてのクオリティの高さ」を感じましたが、2作目はドラマチックな面も相まってさらに面白くなっていたと思います。ただ、個人的には1作目を見ずに2だけ見ると「???中途半端じゃない?」と思われてしまう気もしています。1作目の積み上げがあってこその作品。ただ、続けてみればかなり満足できる面白い作品かと思います。
・1作目でも「神」について言及していた老人。2ではその言葉の重みがぐっとまして、心に刺さりました。
「気を抜くな。油断すると神は奪う。」
・結局、始まりは恐怖の存在でしかなかった盲目の老人も、実は一人の普通の人間で、報われない人生を生きてきた。そんなことを、ハラハラドキドキの感情と併せて感じさせてくれます。
・ラストシーンについて、私は結構救われました。アトラクション要素というより、しっかりドラマ要素のあるラストかと思います。
・もう、物語のつくり方がうますぎて、やろうと思えばいくらでも続編が創れるんじゃないかと思います。もちろん、結構大変な思いをされてプロットから創り上げられたのかと思いますが💦
・そして最後に、愛をこめて、、、
「やっぱりドント・ブリーズ(息をするな)のタイトルがしっくりきません!」
・ありがとうございました。
#映画 #ドント・ブリーズ2 #DON'T-BREATHE-2 #2021年 #ホラー #スリラー #ヒューマンドラマ #アトラクション映画 #ロド・サヤゲス監督 #スティーブン・ラング #サム・ライミ制作 #1を観てから2を観るべし #物語の創り方が秀逸
#全体3.7 #物語3.8 #演出3.6 #演技3.7 #配役3.6 #映像3.6 #音楽3.5
1作目は恐ろしい悪役だったが、本作は「善玉」に近いという、「ターミ...
1作目は恐ろしい悪役だったが、本作は「善玉」に近いという、「ターミネーター」のような展開。
謎の武装集団によって、一緒に暮らしていた少女を連れ去られてしまった元軍人の老人。
リーダー格の男は、この少女の実の父親で、老人が誘拐して育てていたのだという。
両親の元に戻って、これもめでたしめでたしなのかと思いきや、男の目的は恐ろしいものだった。
老人が完全なる善人というわけではないが、少女にとっては育ての親だったという微妙な関係が視聴者を惑わせる。
一体どちらを応援すればいいのか。
結末は物悲しいが、少女のためにはこれが一番よかったのかもしれない。
少女が自分の名前を本名ではなく、「フェニックス」と、老人につけられたであろう方を名乗っていたのが印象に残った。
前作のホラー系とは違い今回はアクション系になった
火事で焼けた家から逃げた少女を攫った?おじさんから8年後から始まるストーリー。娘がおじさんの本当の娘じゃないのはわかってるけど、襲った武器集団がまさかの少女を攫った理由が、少女の母親のドナーをゲットするためとは思わなかった。前作よりも今作はアクションよりになって個人的にはこっちの方が面白かった。おじさんが連れ去られた少女を助けるための行動は、ジョンウィックの復讐する感じにちょっと似ていて、こっから少女を助けるところがとても面白った。最後おじさんが死ぬとは思わなかったけど、最後少女が自分の名前を名乗ったときに、おじさんがつけた名前で言ってたところが、おじさんに愛情があった感じで良かった。痛快な物語で良かった
これ一つなら悪くはないけど。
前作の「絶対勝てないわ」感はなく、おじいちゃん以外と弱くない!?という感じ。
「GO HOME」でアジトに連れて帰ってもらうシーンは良かったです。
殺し方も中々えぐく…。水の波紋で敵の位置を把握するのはとても良い。最高です。
ただ今回は前作程のはらはら感はなく。シャドーや気の良いお姉ちゃんが死んだのが辛いです。
金で雇われた医師が死んだのが可哀想。
敵側の犬の飼い主がおじいちゃんを逃がしたのは何か良かったです。
『箱』、上に柵がしてあって、あれ?ってなったんですが、思った通り水を入れられて…そりゃそうなるって!
フェニックスの本当のお母さんが、お母さんであれば言わないような台詞を言っていて、良い意味で裏切られました。
そら娘を歓迎するよねーって。生き別れたからこそ、娘よりも自分を優先するのかな。
おじいちゃんは生きてるっぽいかな?でもこの後どうするんだろうって感じです。
これ一つで見たら悪くはないけど、前作のことを考えたら期待外れかな。
前作には劣るが楽しめる
視点が変わったのは失敗かもね
前回の設定はまり利用されてない感じだった。
今回は誘拐してきた悪党の子供を自分の育てていてのだが
愛するあまり過剰な過保護になっていてほぼ監禁状態。
この設定、常識人の感覚すれば非常に共感しにくい部分になると思う。
悪党の親の元に育てられれば殺されていたかもしれないが、
娘の育てられている環境、誘拐など含めれば単純に良かったとは思えないおもう。
娘は戦い方を学んでいたのだけれど、それが劇中全く活かされていないのも
どうかと思った。なんのために戦い方を学んだのか?設定を活かしきれていないと思う。
例えば箱に逃げ込んだ娘がガスを爆発させるのかと思いきや盲目の老人がさせてたけど
そこは違うんじゃないかと。老人は過保護なんだから爆発はさせられないけど、
果敢な娘がピンチを逃れれるためやむを得得ない選択するというのが
筋ではないだろうか?
目が見えないヤバイやつ、っていう設定を全く活かされていなかった。
前回の物語では目が見えないことを逆手に取った戦いをうまく利用していたと思う。
前回の物語ではフォーカスが強盗にあったため、感情移入が見る側が強盗にあった。
悪党に感情移入して見るという異色な設定だったため、強盗を撃退する盲目の老人が
怪物的な存在に映っていた。そこが前回映画をホラーという位置づけにしていたんだと思うが、
今回は普通のアクション映画になっていたと思う。
アクションシーンなどは中々緊迫感があり、必ずしも老人が圧倒的な強さで撃退していくわけでもなく
そういう意味ではバランスが取れている戦闘シーンではあったかもしれない。しかし、数あるアクション映画で
この映画にスポットが当たったのは定番の設定とは違うところにあったのではないかと思う。
盲目の老人が死んだことで映画はこれで完結なのだろうけど、
まあ、老人が良い奴のスタンスで続編が描かれてもろくなものにならない事は
わかっているので終わりにしたことは英断であろう。
ボロクソ書いてますけど★3.2くらいかな。
家族バトルロワイヤル。
スパイダーマンやドクターストレンジの方が有名になったサム・ライミが、彼のホームはホラーである。
そのライミがホラーをプロデュースするとスマッシュヒットを連発してくれるので、スパイダーマンが3作目で終わったのは正解かも知れない。
一体こんな設定どうやって思いつくんだと笑うしかなかったドントブリーズは傑作で、不法侵入してるあいつらが悪いのに応援してしまうし老人は殺人鬼として描かれていた。
実は大して死んではいない。
その2作目のドントブリーズ2。
息はしまくってる。
いつの間にかいた娘の存在は後半で種明かしがあり、幸せを掴んだと思ったらそれがまやかしだったと言う設定はありがちなものの、盲目の老人(と言ってもアバターの大佐なので十分強い)がどう助けに行くのか…
散りばめられている要素やシーンは斬新なものも多く、今回は敵役が単純にクズなので安心して死に様を堪能できる。
どことなくホステルに近い感じだろうか。
スプラッタ描写はもう滅茶苦茶でここまでやってくれてありがとうしかない。
前作の奇抜なアイデアを持って来て、アクションの定番シナリオに落とし込んだのが今作だと思うが、そつなくまとまっている。
それだけに前作ほどのインパクトは無いものの、例えば、島に偵察に行ったのに終始ヤギの映像ばかり観せられて感情がぐちゃぐちゃになった時にうってつけの映画だと思う。
そんな方におすすめです!
p.s. SNSで知り合った女医さんに翻弄されて福岡で待ちぼうけをくらい、後でそのアカウントが偽物だと知りました。
僕は元気です。
十分の続編
目は見えないけど家の中では無敵の殺人鬼おじいちゃんの続編…って今度...
盲目なのに強い!!
相変わらず強い!
前作の8年後、盲目の老人はひとりの女の子を育てている。前作のすぐ後に事件を起こし、その家を燃やして生き残った少女を自分の娘として育てている様子。放火犯にされ,刑に服していた少女の本当の父親が少女を連れ戻しに現れて、父親の一味と老人の死闘が始まる。
相変わらず強いっ!でも、いくら大切に育てていたとはいえ、盲目の老人、誘拐犯じゃないか。少女フェニックスも本当の父親に連れていかれ事実を聞かされ、母親に会い、事実を受け入れるが、この両親も曲者だった。
ただ娘を取り戻したいだけではなく、本当の狙いはフェニックスの心臓。でもこんな母親いるかなあ?自分の弱った心臓、自分が元気になるためには肉親の心臓が必要と言われても、自分のむすめの命を奪ってまで自分が生きたいとは普通思わないよねえ、まあこれは映画だから仕方ないけど。
とにかく、育ての親も最低なら,本当の親も最低。最後のみんな死んでしまうのはまあ仕方ないだろう。ただ、自分の母親の手を切り落とし、父親を背中から刺してトドメを刺し、育ての親も命を落とす。そんな過酷な体験をしてしまったフェニックス、これからの人生どうなることやら。
でも名前を聞かれたときに,本名のタラとは名乗らずフェニックスを選んだということは、誘拐犯の盲目の老人を父親と認めたということか。なんか可哀想な少女。
二度目はない!
続編は失敗するとは昔からよく言われたもので、「ドント・ブリーズ」もやはりこの呪縛から逃れる事はできませんでした。
前作は、屋敷の中で盲目のひ弱なハズの老人が尋常ならざる動きで侵入者を追い詰めていくスリルが魅力でしたが、続編を製作するにあたって、おそらく物語を前作の延長線上で考えてしまったのが間違いなんだろうなと想像します。
前作同様に侵入者を追い返すだけだと同じ展開しかない、そうだ今度は老人が侵入者として襲う側になるのはどうだろう!?という事なのだと思いますが、それは前作の良さとトレードオフになってしまいました。
前作同様に闖入者に対峙する主人公という展開で良いと思いますし、演出の仕方を変えれば良かったのでは・・・と思ってしまいます。
ちょっと待て!
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