劇場公開日 2023年8月4日

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「ネズミの国への意趣返し?」トランスフォーマー ビースト覚醒 regencyさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0ネズミの国への意趣返し?

2023年8月4日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

楽しい

単純

興奮

回を重ねるごとにツッコミどころが増えてくるのはシリーズ物の宿命だが、ご多分に漏れず『トランスフォーマー』もそうなってしまった。まぁこのシリーズはそのツッコミどころもひっくるめて楽しかったが、さすがに『最後の騎士王』はかなり辛く、もう打ち止めにしてもいいんじゃないかと思えたほど。そこで仕切り直しとしてスピンオフ『バンブルビー』を作り、本作はその時系列を汲んでリブートした新シリーズというポジション。
今回の目玉であるビーストウォーズキャラ。そもそも元となったアニメの『ビーストウォーズ』はほとんど観ていない。マニアには評判が良いらしいあの内輪受けの悪ノリ吹替えがゴミレベル以外の何物でもなかったので、観る気にもなれなかった。だからというわけではないが、どのキャラも新鮮に楽しめたし、トランスフォーマーと人間の友情=同士ポジションは、過去シリーズよりものめり込みやすかった。相変わらずツッコミどころは多かったけど、それもトランスフォーマーらしいという事で。1994年という時代背景を反映した小ネタもニヤリとさせる。とどのつまり『最後の騎士王』より良かった。にしても、ホント地球ってよく狙われる星だなぁ。
マクガフィンを争う展開は過去シリーズもあったけど、劇中でもメタ的に触れていたが今回は妙に『インディ・ジョーンズ』っぽかった。そういえば本作を製作したパラマウントは、『インディ』シリーズも手がけていた。そのドル箱シリーズをディズニーに奪われた意趣返しに、内容も公開時期も『運命のダイヤル』にぶつけたのかなと変な邪推をしてしまった。というか、あっちより全然こっちの方が面白かった(一応パラマウントも製作には絡んでるけど)。
ラストのアレは、半分ジョーク、半分マジと受け取ったが、さてどうなるか。

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