「【ちょーーーー気持ち良い!】」スイング・ステート ワンコさんの映画レビュー(感想・評価)
【ちょーーーー気持ち良い!】
この原題タイトル「irresistible」を訳したら、レビュータイトルの、北島康介風の”ちょーーーー気持ち良い”になるんじゃないかと思う笑。
それはなぜか。
映画を観て下さい。
この映画は、アメリカの選挙キャンペーン、寄付、候補者の選び方、統計を駆使した分析、えげつない個人情報の獲得、更に、ネガティブ・キャンペーンなどを散りばめて、皮肉たっぷりに、アメリカの選挙制度の問題点を描いた作品だ。
4年に一度、お祭り騒ぎのようにやって来て、その後は、人々の暮らしも、地域の経済も、何も変わらない。
しかし、巨額の選挙資金が、右から左、あるいは、左から右へと動くなかで、選挙アドバイザーやコンサルタントはたっぷり上前をはねていく。
これが現状なのだ。
しかし、よく考えて欲しい。
我が国の河井夫妻のケースは、金額は小さくても似たようなもんだし、お金に色はつけられないから、収支報告が義務付けられてなければ、後付けで、買収に使ったのは、国民の税金ではなくて、自己資金ですと言い張ることも可能だ。
先般、東京オリンピックの開催にかかった費用は、当初予定の7000億円余りから、3兆円までに膨らんだが、その中には、複数の広告代理店への、なんとかという経費がかなり含まれていて、収支報告作成後、それが納税者に開示されるか分からないと、ニュースが報じていた。
まあ、とどのつまりは、アメリカの選挙も、日本の選挙も、更に、オリンピックも、収支報告書をちゃんと作って開示しましょうということじゃないかと強く思うのだ。