愛なのにのレビュー・感想・評価
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可愛さとエロさの絶妙なアンバランス
今泉力哉✕城定秀夫。
最近の日本映画にどハマリしてる者として、このタッグは見逃せない。
企画発表時から非常に楽しみにしていた本作。
果たして、期待通りそれ以上に楽しい一本だった。
思っていた以上に濡れ場も多く、ロマンポルノも手掛ける城定秀夫監督は流石にエロいのも良い。ウエディングプランナー役の女優さんの、行為後の佇まいがやけにエロティツクで、非常にドキドキした。
一転、女子高生との絡みのシークエンスは同じ映画かと疑うほど可愛らしい。
本作はとにかく主役の瀬戸康史さんが絶妙。
童顔できれいな顔立ちの瀬戸さんは、女子高生と一緒でもとても収まりが良い。これ、もっとおっさんぽい役者さんならいやらしくなってしまったかも。
演技力も確かな彼ならでは、昔好きだった大人の女性とのやり取りもとても自然。
終始、周りに振り回されっぱなしの主人公、古書店主。二人の女性にある意味迫られ、男子高校生に殴られ、果ては女子高生の親にまで詰られる始末。
受けの演技を瀬戸康史さんが非常に自然に表現していて、見ていて笑みがこぼれてしまう。
そんな気弱そうな主人公が唯一、感情を爆発させる一言。
『愛を否定するな!!』
ベタなんだけど、とにかく最高で痛快。結局警察に連行されるくだりも笑える。好きという感情を描いてきた今泉力哉さんらしいなと。
ついでにもう一つ。
瀬戸康史さんとの、初めての行為後のさとうほなみさん(ドラマーだと初めて知って驚いた!!)の表情。婚約者もいるのにこんなことをしてしまった自分に呆然としてるんだなと思い入れて見ていたら、まさかのオチには大爆笑。
立場を入れ替えた次作『猫が逃げた』も非常に楽しみ。
一寸先は闇
今泉監督が携わっているということで楽しみにしていましたが…城定監督とは以前見た2作はあまりハマらなかったので不安半分期待半分での鑑賞。
見事に不安の方が的中してしまいました。
今泉監督のカラーは控えめで、城定監督のエロティックな世界観が全面的に出ている作品です。とにかく性行為のシーンが多く、そんなに無くてもいいのにという許容量を超えるほどセックスするので疲れてしまいました。個人的にはさとうほなみさん(ゲスの極み乙女。Dr.のほな・いこかさん)が裸体になっていたのが、一バンドファンとしては複雑な気分でした。
古本屋でのどこかもどかしい雰囲気は今泉監督らしいんですが、主人公を好いてる女子高生を好いてる男子学生が暴力を振ったり、いざデートに行ってもやっかみ言葉をかけてしまうとどうしようも無いダメ野郎だったり、女子高生の両親も娘と付き合ってるだなんだ確証の無いことを夜中に問い詰めたりしている部分は常識ないなーと冷めた目で見てしまいました。「気持ち悪いんですけど」というフレーズを連呼していたのでここが笑いのポイントだったのだとは思いましたがシンプルに不快でした。
今泉監督のポップさが無くなり、ドロドロの恋愛劇と不快な登場人物たちの茶番劇を観ているのかようでした。「猫は逃げた」が今から不安です…。
鑑賞日 3/7
鑑賞時間 11:30〜13:25
座席 C-1
愛なのに愛には遠い。
ある日突然見知らぬ女子高生岬に求婚された古本屋の店主多田。一方結婚式の打ち合わせで揉めだし次第にギクシャクする亮介と一花。2つのストーリーが絡まってドロッとしてやがてほどけてゆきます。
小ネタ集でも見ているかのような楽しさ。神父様ドン引きのまさかの告解。投げつけた薔薇を植えるセンス。美樹から亮介へ心からのアドバイス。はぁ~笑った笑った。ってか亮介あんなイケボイスでシュッとしてるのに…さぞかし傷付いたでしょう。ほんま、風俗行って下さい。さとうほなみはなんとも色っぽかったですね。現実的な着地点でしたけど、どうぞお幸せに。
瀬戸康史はあんまり今まで意識したことなかったけど柔らかい雰囲気が合ってました。そらあんな読書家で野良猫用ソーセージを携帯してるイケメンが渋い本屋のカウンターにいたら惚れてまうやろ。岬の純粋な想いを突き放すこともなくて優しい。一花にはそこを利用されたけど。ま、2回目に関しては両成敗。多田も岬も想い人への愛は近いようでなんだか遠い。愛なのに。っていいタイトルやな~。
さとうほなみ演じる彼女の決着の付け方は必要だった
前半が特に面白い
あり得ない設定での台詞がすごいね。「たしかに、こう言っちゃうかも」というやり取り。
瀬戸康史と河合優実がやり取りする冒頭がすごく面白い。追いつかれて、飲み物わたして、また逃げるところとかすごく良かった。
向里祐香いいね。最初は良く見えないんだよね。中島歩もなんでこの人と寝るんだっていう。下着姿がすごくきれい。スタイルがいい。最後になってセックスの下手さを指摘するシーンまで来ると本当に良く見える。
瀬戸康史と河合優実の気持ちが通じ合うシーンぐらいまですごく面白くて、そこからは強引にまとめに入ってる感じがあるのね。あり得ない設定を作って、キャラを作って転がしてって作ってくんだろうな。それで最後まとめるところでは粗が出るんだと思う。
でも、それでいいかなって感じだった。話を追うというよりシーンを楽しむ映画だね。
絶妙なエロと複雑な愛に癒され、笑わされた
色んな形の愛と恋
様々な一方通行の恋が交錯しながら一つの愛を導く作品
自分に好意があるとわかっている相手に対してよくいえば甘える、悪くいえば蔑ろに接してしまうのは、めちゃくちゃわかる。そもそも世の中の殆どの恋愛がシーソーのような関係じゃないだろうか。
一方通行の恋と登場人物を通して描かれる恋愛の“あるある”がおかしくって、切なくて、そしてちょっぴり愛おしい。
※以下ネタバレです
一途な高校生に求婚される古本屋の店主 浩二。
古本屋の店主に想いを寄せられる結婚式間近の一花。
一花のイケメン夫亮介は夫婦を担当するウェディングプランナーと逢瀬を重ねる。
ひょんなことをきっかけに、一花は浩二と会って肉体関係を持つ。しかし、ここでバレてしまうのだ、、亮介の下手くそなテクニックが…
こういったケースって一定数いるんじゃないかなーって思いながら見ていた私。パートナーとのカラダの相性や肌の相性などはめちゃくちゃ大事。しかし、それが愛情に繋がるのかというとそれはまた別の話で…。(それがきっかけで始まる愛もあるけど)
一花の気持ちもめちゃくちゃわかるし、一花の行動にはめちゃくちゃ笑える。
そしてあのウェディングプランナーの美樹は、新郎新婦の新郎を寝取るという性癖なのかしら?(笑)情事後の会話は爆笑でしたが(笑)こんな女性が現実にいたらそれこそホラーだわ。
そんな大人の打算や汚いものが蠢く下界と対比して描かれる岬の一途な愛と純粋さに癒される。まさに上界の天使のよう。そして河合優実ちゃん、可愛いし演技も上手い!今後が益々楽しみだ。
『猫は逃げた』公開が楽しみでならない!
ピンク映画のアップデイト?
よくレンタル屋にあるようなレンタル専用作品レベル
そんなに良かった?
中島歩、笑えました。
タイトルなし(ネタバレ)
城定秀夫 × 今泉力哉のお互いの監督作品にお互いが脚本を書くという「L/R15」シリーズ。瀬戸康史演じる古本屋の店主に河合優実演じる高校生が愛を伝えるところから始まるこの映画。よくある禁断の恋愛映画の枠にとらわれない大人が楽しめるビターな仕上がりに満足感は高かった。
この映画を観ながら感じたのは、頭に相関図を思い浮かべながら観ると楽しめるのでは?だった。瀬戸康史を愛する河合優実、河合優実を愛する男子生徒、さとうほなみを愛する瀬戸康史。これだけの愛の矢印が存在してるだけで面白い。そしてここには愛される側と愛する側が確実に存在し、好きじゃない人から好意を寄せられることへの嬉しさや、好きと言ってくれる人を邪険にはできずナーナーな関係が発生してしまったりと、現実の恋愛で大人が普通に悩むことをエンタメに昇華している。
また、この映画で誰も愛していない(愛せない?)人が登場する。それが中島歩と向里祐香だ。この2人がこの世界においてどこかふわっと数センチ浮いた存在になっていることが映画を進める上での良いアクセントになっている。ちゃんとエロいセックス描写も見どころだが、個人的にはこの2人のやりとりがいちいちツボだった。
凄い二人が凄いの出して来た!
今回の企画第一弾
「城定秀夫監督☓今泉力哉脚本」
元々好きな監督兼脚本家な2人だったけど、才能ある二人が組むとこうも面白い作品が出来上がるのか、という絵に描いたような好例!!
ぶっちゃけこの二人、10年前にはそこそこ頭角現してたから、今ぐらいには大作撮ってるんじゃないかと思っていたけど、日本映画界はなかなか難しいですね。
今までの作品と比較すれば今回はそこそこ予算かかった作品とは思うが、でも一般的には今回も低予算の部類なんでしょうけど、今泉メインの共同脚本をあまり聞かない名前の俳優たちが絶品の演技で表現していて、本当にそういう奴なんじゃないかとしか思えない!🤣
そこにエロVシネ、ピンク映画の城定組常連俳優である山本宗介、守屋文雄、佐倉萌といった実力者がチラッと出て来ると、個人的には凄く安心する…😌
絡みは監督自らが手ほどき、と主演俳優が言っていたようだが、城定のエロVシネ&ピンク映画の監督経験は大変な日本映画の財産になってるんじゃないかと思ってる。
というのも、既に大作を手掛ける瀬々敬久のようなピンク出身監督もいるが、ピンク時代は決してエロを真面目に描かなかった監督も多いのに対し、城定はその辺もしっかりストーリーの流れに盛り込んで来た経験が一般作品のラブストーリーにしっかり活きている。
監督脚本が入れ替わる企画第ニ弾
「今泉力哉監督☓城定秀夫脚本」作品
「猫は逃げた」
これも楽しみで楽しみで仕方ないぞ!!
今泉監督の共同脚本
今泉監督ファンでチェックしていました。
千葉県ではじょうえいされないのかと思っていましたが、上映!ちょっと遠いいけど遠征です。
「愛なのに」ね、、、いろいろな愛の形があるものです。とても日時的なのですが、ちょっと非日常的な愛の形です。
台詞やストーリーがとても、コミカルで会話劇の面もありつつ、R15らしくちょっと大人な愛もありつつ、高校生の切ない純愛もありつつ。
なんか、浮気や不倫の考え方は共感できるかも。でもそれは残酷だけど。
このストーリーで、場内に笑いが。爆笑とは言いませんが、劇場でみんなで笑えるのは良いものですね。マスクしながら声を控えながらですが。
普通の生活の中にある物語で、今泉監督っぽい一面もありつつ、城定監督のエロティックさとのバランスが良かった。
河合優実さん、良かったですね。
あの状況で、あれを言い放つ勇気。脱帽です。
「なのに」が絶妙!
面白かった!
「なのに」という言葉のチョイスが絶妙で。ある人は嫉妬や過去に苦しみ、ある人は性行為が下手くそで、ある人は年齢でものを言い…群像劇らしく、様々な愛の形が見せられる。面白い。
貫ければ実るものもあるし、貫いても実らないものもある。鉄棒の暗喩はすごく良かった。
「街の上で」のセルフオマージュのような、古本屋の設定。基本的には受け身のスタンスで振り回される主人公。
女子高生の保護者も愛があるからその愛を否定したいんだけど、「愛を否定するな」という気持ち良さ。とも言えるし矛盾とも言える。唯一あそこが主人公が感情をはっきりと行動に起こしたシーンとも言えるので…愛はなんだ??(笑)
難しいのは、女子高生を好きになる男子をコメディーリリーフとして置いてよかったのかという点。これこそルッキズムと言われるかもしれないけど、イケメンから迫られたほうがそれこそ女子高生の特異性が際立って良かったのでは?と思った。とはいえ、ハンカチを全力で洗うシーンには爆笑した。
また、中島歩といこか様の最後は投げっぱなしなのは、余白とも言えるけど、ちょっと説明が欲しかったなと思った。例えば、あの神父の前で結婚式をしているワンカット入るだけでも良かったと思う。
性描写多めですが、テーマにすごく誠実だと思ったし、これこそが今泉力哉✕城定秀夫のコラボの醍醐味。
エンディングテーマがかわいい。
(´・ω・`)しょぼん
私、多分下手なんですよね。
だから、終盤ショボンとしちゃった・・・。
中島歩さんみたいにカッコ良くないしね。
映画自体は笑えるシーンがいくつも有って、面白かったです。
絶対に当事者にはなりたくないですけどね。
でも、河合さんみたいな女の子には惚れられてみたいかな。
と、ちょっと思ったけど、それもめんどくさそうですね。
まあ、そんな事は絶対無いから心配いらないけど。
いろんな意味で達者な人たちが集まったハッピーな映画
すべての映画がこのような見応えがあって欲しいというように俳優の演じるキャラクターをしっかり追いながら楽しめました。
古本屋の奥に座ってるメガネで髭面の瀬戸康史が意外とこの役所にあっている。一番道徳心を持っていて共感度高いキャラクターで、朝焼けの帰りで作りかけの晩飯を食うシルエット、と繋がりの足元の猫と女子高生の足、もうこれは探偵映画のルックとして完璧。
河合優実は最強だし、中島歩はこんなのやらせたら最強なのはわかりきっているのだけど、やっぱり端々に味がある。
「好きです結婚してください」と女子高生に告られるところからはじまるアンサンブルの中、グルグルっと人間関係が回って諦められぬ恋の決着はつかぬまま日はまた登る的な気持ちいい映画でした。
セックスがマストの企画のようだけど、むしろセックス抑えめのほうが客は入ったのではないかと思われる。
ヘタ
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