愛なのにのレビュー・感想・評価
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絶妙なエロと複雑な愛に癒され、笑わされた
色んな形の愛と恋
様々な一方通行の恋が交錯しながら一つの愛を導く作品
自分に好意があるとわかっている相手に対してよくいえば甘える、悪くいえば蔑ろに接してしまうのは、めちゃくちゃわかる。そもそも世の中の殆どの恋愛がシーソーのような関係じゃないだろうか。
一方通行の恋と登場人物を通して描かれる恋愛の“あるある”がおかしくって、切なくて、そしてちょっぴり愛おしい。
※以下ネタバレです
一途な高校生に求婚される古本屋の店主 浩二。
古本屋の店主に想いを寄せられる結婚式間近の一花。
一花のイケメン夫亮介は夫婦を担当するウェディングプランナーと逢瀬を重ねる。
ひょんなことをきっかけに、一花は浩二と会って肉体関係を持つ。しかし、ここでバレてしまうのだ、、亮介の下手くそなテクニックが…
こういったケースって一定数いるんじゃないかなーって思いながら見ていた私。パートナーとのカラダの相性や肌の相性などはめちゃくちゃ大事。しかし、それが愛情に繋がるのかというとそれはまた別の話で…。(それがきっかけで始まる愛もあるけど)
一花の気持ちもめちゃくちゃわかるし、一花の行動にはめちゃくちゃ笑える。
そしてあのウェディングプランナーの美樹は、新郎新婦の新郎を寝取るという性癖なのかしら?(笑)情事後の会話は爆笑でしたが(笑)こんな女性が現実にいたらそれこそホラーだわ。
そんな大人の打算や汚いものが蠢く下界と対比して描かれる岬の一途な愛と純粋さに癒される。まさに上界の天使のよう。そして河合優実ちゃん、可愛いし演技も上手い!今後が益々楽しみだ。
『猫は逃げた』公開が楽しみでならない!
ピンク映画のアップデイト?
女子高生が30過ぎのオッサンに告白という妄想全開のお話だなと思いながら観てて分かったけど、これってピンク映画のフォーマットなんだな。
そこはやはり城定秀夫だからベッドシーンも抜かりなく濃厚に描いてくれて大満足。今泉力哉的な映画のつもりで来た客は面喰らった事だろう。
役者陣は皆良かったが、特に河合優実と中島歩が良かったな。特に河合優実は最後の「やった」が滅茶苦茶可愛くて、この大人のドロリとしたお話を浄化してくれていたな。
よくレンタル屋にあるようなレンタル専用作品レベル
ミニ系レイトショーがメインの様だが劇場で公開するほどでも?R指定でストーリーからして瀬戸と女子高生との絡みを期待したけどメインの物語はむしろアホの元彼女と彼氏のしょうもない物語で期待したエロシーンも部分的なカットのみで物足りなさも‼️
そんなに良かった?
城定さんの"アルプススタンドのはしの方"は大好きです。今泉さんの作品は観てません。という事で、"愛なのに"観てみました。皆さん凄く評価されてますが、そんなにでしょうか?
瀬戸君はカッコ良かったし、河合さんが凄く可愛いかった。シチュエーションはコメディで客観的に観れば笑えるかもしれませんが、私は各役割に感情移入し過ぎたのか笑えませんでした。唯一「愛を否定するな!」の場面は爽快でしたが。
あと、"猫は逃げた"とのコラボ場面が多くて鼻につきました。
中島歩、笑えました。
愛は
愛こそは、カオス
いや、愛だからこそ、カオス
愛は、コスモスではない
愛にコスモスを求めることは愛を否定することになるのかも・・・
追記
時代はSDGs、ジェンダー平等を実現しよう が目標の時代。
それを反映したのか、本作に出てくる男性はか弱くて乙女チックに感じるし、女性は堂々としているし、そういうグレーの時代を象徴しているキャラ設定はうまいな〜ぁと思います。
城定秀夫 × 今泉力哉のお互いの監督作品にお互いが脚本を書くという...
城定秀夫 × 今泉力哉のお互いの監督作品にお互いが脚本を書くという「L/R15」シリーズ。瀬戸康史演じる古本屋の店主に河合優実演じる高校生が愛を伝えるところから始まるこの映画。よくある禁断の恋愛映画の枠にとらわれない大人が楽しめるビターな仕上がりに満足感は高かった。
この映画を観ながら感じたのは、頭に相関図を思い浮かべながら観ると楽しめるのでは?だった。瀬戸康史を愛する河合優実、河合優実を愛する男子生徒、さとうほなみを愛する瀬戸康史。これだけの愛の矢印が存在してるだけで面白い。そしてここには愛される側と愛する側が確実に存在し、好きじゃない人から好意を寄せられることへの嬉しさや、好きと言ってくれる人を邪険にはできずナーナーな関係が発生してしまったりと、現実の恋愛で大人が普通に悩むことをエンタメに昇華している。
また、この映画で誰も愛していない(愛せない?)人が登場する。それが中島歩と向里祐香だ。この2人がこの世界においてどこかふわっと数センチ浮いた存在になっていることが映画を進める上での良いアクセントになっている。ちゃんとエロいセックス描写も見どころだが、個人的にはこの2人のやりとりがいちいちツボだった。
凄い二人が凄いの出して来た!
今回の企画第一弾
「城定秀夫監督☓今泉力哉脚本」
元々好きな監督兼脚本家な2人だったけど、才能ある二人が組むとこうも面白い作品が出来上がるのか、という絵に描いたような好例!!
ぶっちゃけこの二人、10年前にはそこそこ頭角現してたから、今ぐらいには大作撮ってるんじゃないかと思っていたけど、日本映画界はなかなか難しいですね。
今までの作品と比較すれば今回はそこそこ予算かかった作品とは思うが、でも一般的には今回も低予算の部類なんでしょうけど、今泉メインの共同脚本をあまり聞かない名前の俳優たちが絶品の演技で表現していて、本当にそういう奴なんじゃないかとしか思えない!🤣
そこにエロVシネ、ピンク映画の城定組常連俳優である山本宗介、守屋文雄、佐倉萌といった実力者がチラッと出て来ると、個人的には凄く安心する…😌
絡みは監督自らが手ほどき、と主演俳優が言っていたようだが、城定のエロVシネ&ピンク映画の監督経験は大変な日本映画の財産になってるんじゃないかと思ってる。
というのも、既に大作を手掛ける瀬々敬久のようなピンク出身監督もいるが、ピンク時代は決してエロを真面目に描かなかった監督も多いのに対し、城定はその辺もしっかりストーリーの流れに盛り込んで来た経験が一般作品のラブストーリーにしっかり活きている。
監督脚本が入れ替わる企画第ニ弾
「今泉力哉監督☓城定秀夫脚本」作品
「猫は逃げた」
これも楽しみで楽しみで仕方ないぞ!!
今泉監督の共同脚本
今泉監督ファンでチェックしていました。
千葉県ではじょうえいされないのかと思っていましたが、上映!ちょっと遠いいけど遠征です。
「愛なのに」ね、、、いろいろな愛の形があるものです。とても日時的なのですが、ちょっと非日常的な愛の形です。
台詞やストーリーがとても、コミカルで会話劇の面もありつつ、R15らしくちょっと大人な愛もありつつ、高校生の切ない純愛もありつつ。
なんか、浮気や不倫の考え方は共感できるかも。でもそれは残酷だけど。
このストーリーで、場内に笑いが。爆笑とは言いませんが、劇場でみんなで笑えるのは良いものですね。マスクしながら声を控えながらですが。
普通の生活の中にある物語で、今泉監督っぽい一面もありつつ、城定監督のエロティックさとのバランスが良かった。
河合優実さん、良かったですね。
あの状況で、あれを言い放つ勇気。脱帽です。
「なのに」が絶妙!
面白かった!
「なのに」という言葉のチョイスが絶妙で。ある人は嫉妬や過去に苦しみ、ある人は性行為が下手くそで、ある人は年齢でものを言い…群像劇らしく、様々な愛の形が見せられる。面白い。
貫ければ実るものもあるし、貫いても実らないものもある。鉄棒の暗喩はすごく良かった。
「街の上で」のセルフオマージュのような、古本屋の設定。基本的には受け身のスタンスで振り回される主人公。
女子高生の保護者も愛があるからその愛を否定したいんだけど、「愛を否定するな」という気持ち良さ。とも言えるし矛盾とも言える。唯一あそこが主人公が感情をはっきりと行動に起こしたシーンとも言えるので…愛はなんだ??(笑)
難しいのは、女子高生を好きになる男子をコメディーリリーフとして置いてよかったのかという点。これこそルッキズムと言われるかもしれないけど、イケメンから迫られたほうがそれこそ女子高生の特異性が際立って良かったのでは?と思った。とはいえ、ハンカチを全力で洗うシーンには爆笑した。
また、中島歩といこか様の最後は投げっぱなしなのは、余白とも言えるけど、ちょっと説明が欲しかったなと思った。例えば、あの神父の前で結婚式をしているワンカット入るだけでも良かったと思う。
性描写多めですが、テーマにすごく誠実だと思ったし、これこそが今泉力哉✕城定秀夫のコラボの醍醐味。
エンディングテーマがかわいい。
(´・ω・`)しょぼん
私、多分下手なんですよね。
だから、終盤ショボンとしちゃった・・・。
中島歩さんみたいにカッコ良くないしね。
映画自体は笑えるシーンがいくつも有って、面白かったです。
絶対に当事者にはなりたくないですけどね。
でも、河合さんみたいな女の子には惚れられてみたいかな。
と、ちょっと思ったけど、それもめんどくさそうですね。
まあ、そんな事は絶対無いから心配いらないけど。
いろんな意味で達者な人たちが集まったハッピーな映画
すべての映画がこのような見応えがあって欲しいというように俳優の演じるキャラクターをしっかり追いながら楽しめました。
古本屋の奥に座ってるメガネで髭面の瀬戸康史が意外とこの役所にあっている。一番道徳心を持っていて共感度高いキャラクターで、朝焼けの帰りで作りかけの晩飯を食うシルエット、と繋がりの足元の猫と女子高生の足、もうこれは探偵映画のルックとして完璧。
河合優実は最強だし、中島歩はこんなのやらせたら最強なのはわかりきっているのだけど、やっぱり端々に味がある。
「好きです結婚してください」と女子高生に告られるところからはじまるアンサンブルの中、グルグルっと人間関係が回って諦められぬ恋の決着はつかぬまま日はまた登る的な気持ちいい映画でした。
セックスがマストの企画のようだけど、むしろセックス抑えめのほうが客は入ったのではないかと思われる。
群を抜いて下手
一番印象に残りました。
いきなり古本屋で告白、貫き通し増したね。
岬は、なんかカッコよかったです。
夫になる男の不倫、それを知って自分も不倫。
多田が上手だったんでしょうね!
期待どおりの作品でした。
ヘタ
41本目。
有名人でもなければ、あんな事言われないよ、羨ましいと思うが俺の年齢では、もうありえない。
えー、まさかこのまま終わってしまうのかと思ったけど、ホッとした。
キャラだったり、画の構図が凄く面白い。
でも男のつまらない意地なのか、ヘタと言われる時に、優越感に浸っている自分が情けない。
愛おしすぎる登場人物たち
どの大人の登場人物にも足りない部分があるが、その足りない部分はどこか共感してしまうことだらけ。
そんな、足りたい大人たちが愛おしく感じる作品。
人間ってそんなもんだよなぁ。でもそんなところも含めて人間味なんだよなぁって思わせてくれる作品だった。
そして、河相優実さん演じる女子高生の岬の純粋さとの掛け算で登場人物の愛おしさが増幅していく。
この足りないけれど愛おしい世界をずって見守っていたくなる作品だった。
群を抜いて下手ですよね?
とにかくこのシーンで笑った。
中島歩、カッコいいんだけど声の質感が情けないからこの役にぴったり。
河合優実は、ちょっと思い出しただけ、の印象と全く違う高校生って感じの役柄も完璧に演じてた👍
愛おしい登場人物たち
やってることは凄くドロドロなのに嫌悪感を感じるキャラクターのいない
爽やか〜な気分になる映画でした。
とにかくまっすぐで純粋な岬ちゃん、
クソ野郎なのにちゃんとダサくて憎めない亮介、
多田の好意を利用した一花には最初モヤっとしましたが
その後の展開は妙に説得力があって、しょうがないかもね、となりましたし
超〜悪女的な立ち位置のウエディングプランナーも
あっさりしててあざとさがなく観てて疲れないですし、
なによりも多田さんが本当に誠実で相手を思いやっていて心地よい人。
人も猫も惹きつけるあたたかな雰囲気。
あの猫ちゃんは次作の逃げてきた猫…??
人を好きになるって気持ち悪い
女子高生に「結婚してください」と告白された古本屋店主多田にはずっと好きな一花という女性がいて、その一花の旦那もまたウェディングプランナーと浮気をしていて、、という色んな人の恋愛の話。
相変わらず今泉さんらしい、人が人を好きになってもがく様子をダサくも愛らしくも描く話。基本的に『愛がなんだ』とやってることは変わらないけど、監督が城定さんだからか登場人物達とある程度距離が取ってあって見やすかった。『愛がなんだ』は近すぎてかなりホラーだったからな。
この一歩下がって「人が人を好きになる行為」を見させられると、友達の恋愛を見ているようでもあり、自分を見ているようでもあり、恥ずかしい。見ててなんであんなに恥ずかしくてイタイことできるんだろうと思うけど、その時は出来ちゃって、我に返った時その時のこと全部消したくなる。そんな痛点を刺激されまくった。
結局、ある人が言う「気持ち悪いです」という強い言葉が全てて、人の恋愛話って結構気持ち悪いなって思うところあるし、でもその感情は正しくてそう思ってる自分だって誰かにとっては気持ち悪くて。その「気持ち悪い」の先に「プライバシーですから」があって最高だなと思った。
恋愛のところだけでなく、かなり笑えるシーンもあり、さすが城定監督濡れ場もしっかりあり、場面ごとのトーンが全然違って飽きない。私が好きだったのは、日本で牧師への告解をやってみたらどうなる?が面白かった。確かに「御心のままに」ってね(笑)あとはやっぱり「下手くそ」最高!
一花は多田とのsexだけが好きで、岬はその行為はいらなくてただ一緒にいたいと言い、おそらく恋愛的な魅力はあるのだろう一花の旦那はsexのテクニックがないという。なんというか、それぞれが掛けてるピースを埋め合ってるようなちぐはぐさが好き。
なるほど、今泉力哉だ。
出だしは危なげなく、中盤は危うく、最後はきれいにまとめてくる。
これは、完全に今泉力哉のペースだ。
そこに、城定秀夫のエロが乗っかっているというところだろう。
爆発的ではないが、静かなペースで、人の感情を描いてくる。
たいていは、「はぁ、何それ?」という展開があったりするが、あくまでインパクトを狙わず、ある意味古典的に、ある意味普通に、サラリときれいにストーリーを展開させてくる。
しかし、今泉力哉の普通は、ただの普通ではないところが非凡なところだ。
海外で評価されることはないだろう。そして、超感動作をつくることもないと思うが、独特の立ち位置で、今後も作品を作っていくのではないかと思う。
次の「猫は逃げた」も期待して待とう。
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