「金庫の機械的な美しさが堪能できる」アーミー・オブ・シーブズ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
金庫の機械的な美しさが堪能できる
『アーミー・オブ・ザ・デッド』でめちゃくちゃ面白いドイツ人キャラだったルドウィック・ディーターの前日譚。
このドイツ人俳優がうまいんだよね。チームの仲間からナーバス君ってバカにされるんだけど、金庫の前に立つと目が爛々と輝いて、理想の女性に出会えた時にような表情をする。
金庫破りをするときの、中のシリンダーの動きが映像化されるんだけど、これがまた美しい。金庫の扉も芸術的だが、寸分の狂いもなく精密に作られた部品の動く様にはかなわない。そして、最後の部品がカチッとはまる瞬間は、見ている自分もエクスタシーを感じてしまう。
ナタリー・エマニュエルの魅力も全開で、胸元やボディラインを強調するファッションでセバスティアンをあっという間に打ち落としてしまうし、空手アクションもキレがいい。
伝説の金庫を征服するという太い筋に、セバスティアンの恋、インターポールとの攻防が絶妙に加味されていて、すごく面白かった。
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