ジュラシック・ワールド 新たなる支配者のレビュー・感想・評価
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恐竜たちと生きていく
“ジュラシック・シリーズ”が公開された夏、あのテーマ曲を劇場大スクリーンで聞くのが好き。
遥か太古の恐竜時代へタイムスリップしたようなハラハラドキドキのアドベンチャーをたっぷり堪能した後、余韻と高揚感に浸らせてくれる。
そんな興奮や感動とも、暫くお別れ。…いや、最後。
“ワールド”となってから7年。“パーク”が開園してから実に足掛け30年。
恐竜時代が終焉したのと同じく、このシリーズにも完結の時が…。
前作のラストで世界に解き放たれた恐竜たち。
あの決断は正しかったのか、過ちだったか…?
シリーズ最大の衝撃のラストから4年。恐竜たち人間たち、そして世界はどうなったか、気掛かりだった。
北の海、大空、大荒野、森林、雪深い土地…恐竜たちは太古の昔のように世界中に棲み着いていた。
恐竜たちの存在は時にトラブルや事故を起こす脅威となり、そんな恐竜たちを一部の人間は闇取引し…。
恐竜と人間、共存の道を見出だせずにいた。
そんな中、世界から行方を追われているのが…、
クローン少女のメイジー。恐竜と等しいくらい稀少な存在。
彼女は今、オーウェンとクレアが保護者となり、人里離れた雪深い地で暮らしている。
二人は世間からメイジーを守っているのだが…、メイジーにとっては以前のロックウッド邸と同じ自由の無い隔離された生活。多感な思春期故。
彼らの元に、時折訪問者が。ブルーと、その子供(後にメイジー命名“ベータ”)。
ある日、メイジーとベータが謎の集団に誘拐される。
オーウェンとクレアは僅かな手掛かりや協力者の情報を得て、救出に向かう…。
時を同じくして、アメリカ中西部の農場で、イナゴの大量発生による被害が頻発していた。
しかもそのイナゴは普通のイナゴではない。巨大なイナゴ。自然に生まれたものでないのは明らか。
それを不審に思い、調査を続けているのは…
エリー・サトラー。
彼女は旧友に協力を求める。
アラン・グラント。
二人は旧知の人物のつてで、ある企業に潜入する。
イアン・マルコム。
マルコムは前作にも登場していたが、サトラーとグラントは『Ⅲ』以来21年ぶりにカムバック。
この3人揃っての登場は、『パーク』第1作目以来となる。
勿論演じるは、サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラム。
3人が同じ画面に映った瞬間は感慨深い。『SW』新シリーズでは叶わなかったルーク、レイア、ハン・ソロのスリーショットを、こちらのシリーズは叶えてくれたかのよう。
今回の目玉の一つであり、シリーズのフィナーレを飾るに相応しいビッグプレゼント・キャスティング。
話は『ワールド』キャストと『パーク』キャストのエピソードが交錯して進行。
『ワールド』キャスト側は…
情報を頼りにメイジーとベータを追って、オーウェンとクレアは地中海・マルタ島の闇マーケットへ。密売人たちとの争いの中、恐竜たちが放たれ、バイクに乗ったオーウェンはアトロキラプトルと激しいチェイスを繰り広げる。まるで『ワイルド・スピード』か『ミッション:インポッシブル』のような、街中で繰り広げられる迫力のチェイス。
今回、アクションの激しさはシリーズ随一。中でもこのシーンは見せ場の一つ。こちらはアクション・パートを担う。
『パーク』キャスト側は…
巨大イナゴの謎を追って、名目上はマルコムからの招待で、サトラーとグラントはある企業に潜入。
秘密の地下ラボで証拠を入手。さらに、捕らわれの身のメイジーとベータとも出会う。脱出しようとするが、古い坑道に迷い込んでしまう…。
まるでスパイ映画×『インディ・ジョーンズ』風。年は重ねたが、まだまだ奮闘。こちらは陰謀サスペンス・パート。
グラントらが秘密を探る企業。
オーウェンらがメイジーの行方を追う内辿り着いた企業。
“バイオシン”。
インジェン社のライバル企業で、今はイタリア・ドロミーティ山脈に広大な“サンクチュアリ”を造り、恐竜たちを自然の姿のまま保護している。…一見は。
そう。シリーズに登場する大企業には、必ず裏あり。
表向きは恐竜保護に尽力しているが、実態は、恐竜の闇取引に関わり、インジェン社から引き抜いたウー博士の遺伝子組み換えで造り出した巨大イナゴで世界中の食糧バランスを壊し、そこから漁夫の利を得ようと目論む。
シリーズ最悪の陰謀劇&悪徳企業と言っても過言ではない。
そのCEOは…
ドジスン! ドジスンじゃないか!
名前を呼ぶなと注意はされなかったが、この名前にピンと来た方は、シリーズの通。
『パーク』第1作目の序盤で、ネドリーを買収し恐竜の胚を盗むよう指示出していたアイツ!
演者は違うが、グラントらと共にシリーズにカムバック。あの時は下っ端のようであったが、今回は世界的大企業のCEOへと、出世したね~。
にしても、シリーズのフィナーレの黒幕に引っ張り出してくるなんて、マニアック。あの缶や企業内にネドリーそっくりのおデブちゃんや、ネタバレだがドジスンの最期がネドリーと同じで、ファンならニヤリのネタ。
クライマックスでは、オーウェンらとグラントらが合流。『パーク』と『ワールド』が本当に一つになったような感覚。団結して危機に立ち向かう。
映画2本分のようなボリューム。
クリス・プラット、ブライス・ダラス・ハワードら続投キャスト、新キャスト、カムバック・キャストら豪華共演。
王道なネタ、通なネタ。アクション、スリル、CG…。恐竜たちも大暴れ。
バイオシン社の陰謀を暴き、メイジーとベータを助け出す事は出来るのか…?
恐竜と人間、共存の世界は…?
勿論面白かった。
でも、これでシリーズの集大成、完結編で満足したかと問われると…
シリーズを好きな順番に並べると、『パーク』→『ワールド』→『ロスト・ワールド』→本作→『炎の王国』→『Ⅲ』って位置。
正直、難点や不満点、物足りない点や期待外れな部分もあり、個人的には大満足のフィナーレとは至らなかった。
人間たちのドラマやアクションは見応えあり。
でも、かなり人間たちに比重が置かれていて、思ってたより恐竜のシーンが少ない。人間と恐竜双方がバランス良く描かれていると言うより、人間側のドラマに恐竜がちょいちょい絡んでくる感じ。
なので、恐竜映画を見ていると言うより、クリス・プラット主演のアクション映画を見ているかのよう。
『ワールド』キャストと『パーク』キャストの共演は嬉しいが、巧みにドラマが展開しているとは言えず、行き当たりばったり感も強い。
『Ⅲ』の時からティラノサウルスを超える凶暴巨大恐竜の登場が定番。前2作のようなハイブリッド恐竜ではなく、実在した最大の肉食恐竜、ギガノトサウルスなのは良かったが、あまり脅威を感じられず。クライマックスのティラノとのバトルも、『ワールド』のvsインドミナス・レックスより興奮せず。
お馴染みのテーマ曲。グラントらの登場シーンに使用されグッとはしたが、出来ればいつものようにエンディングでたっぷりと聞きたかった。マイケル・ジアッキノによる音楽も悪くないんだけど、本編を観た後、やはりジョン・ウィリアムズによるあのテーマ曲を聞いて余韻に浸るのが楽しみだったんだけど…。
で、最大の難点。一応最後、大団円とそれなりのハッピーエンドを迎えるんだけど…
結局、何が解決したの…?
バイオシンの悪行は挫かれたものの、まだまだ解決してない問題も多い。
それを切り開くような希望を匂わせ、恐竜との共存も観客へ委ねたまま。
これだけフィナーレの期待を煽っといて、何か宙ぶらりん。
って言うか、恐竜との共存だって、それこそ第1作目から投げ掛けていたテーマ。
本作だけの目新しさは無い。今回アメリカでの批評は鈍く、その中に、同じ事の繰り返しという評があったが、う~ん、同じ意見を感じてしまった。
ところで、“新たなる支配者”って…?
恐竜? 人間? クローン? それともイナゴ…?
こちらもカムバックしたコリン・トレヴォロウ監督、シリーズ最後の最高の作品を作ろうとして、意気込み過ぎたか…?
シリーズのフィナーレに難点を多く述べてしまったのは残念だが、かと言ってつまらない訳ではなく充分楽しめたし、シリーズが好きな気持ちは変わらない。
今回初めて知った恐竜たちは勉強になった。
世界中に棲息する恐竜たちは、これぞ本当に見たかった“ジュラシック・ワールド”。
同じ事の繰り返しは同じ過ちを繰り返す人間や科学への警鐘。そう考えれば、シリーズは一切ブレていない。
解決出来ぬ難題。共存は出来るのか…?
これは人と自然、人と他の生物、また世界中の人と人…この現代世界に生きる私たちへの課題。
戦争やコロナなど直面している難題。
今すぐの解決は無理かもしれない。しかし一歩一歩、人は解決へ実現させると信じている。
思えば、『パーク』第1作目の恐竜たちに興奮と感動してから、誰もが誓った筈。
この恐竜たちと生きていく、と。
恐竜たちと私たち人間の世界は、終わらない。
ジュラシックシリーズ完結?
画はいいけど本がどうも物足りなかった気がする。
「こういう事態ならこんな背景もあったろーなー」「この人たちはこんな想いをしたろーなー」を察するに容易いけど、そこは描いてくれ!ってシーンが何箇所かあった。
あと最後の着地点そこじゃなくない?とは思った。
ただ、やっぱり前期作の博士陣の出演は上がったし、cgの迫力も流石の一言。
期待値を上げすぎた、、
細々とした不満点はいくつかありますが、大きな不満点は3つ。
一つ目は恐竜映画なのに、イナゴを主体にしてストーリーが進む点。行き過ぎた科学力を持て余す人類への警鐘というシリーズの根底のテーマには沿われているとは思いますが、映画館へと足を運ぶ私達は恐竜のお話を見たいんです。
最後の作品と銘打たれた作品なのに恐竜よりも虫の脅威を大々的に押し出したストーリー展開には残念でした。
せっかく恐竜と人類が共存して生きる世界という最高にワクワクする設定が存在するのに何故虫を、、
二つ目はレクシィの立ち回り
これまでのシリーズで魅せてくれた威風堂々しとした姿を期待していたのですが、鼻先齧られて尻尾巻いて逃げたり、ポッと出の新顔恐竜に便乗してイキリ出したり、格下げというか、小物感が否めませんでした。
POPアップ展の資料やパンフでは戦いから引かないとか、究極の捕食者〜とか書かれてたのに、、
シリーズ一作目から活躍し続けた彼女。
最終作でもう劇場で観ることが叶わないのだから、女王としてカッコいい、痺れる姿を見たかったんだけどなあ。無念。
三つ目はギガノトサウルスについて
前作、前々作で登場したインドミナスやインドラプトルは身勝手に人間に生み出された被害者という側面があるものの、殺戮を繰り返し人間の手に余る倒すべき巨悪として描かれていました。
でもギガノトサウルスなんもしてなくない?
自然の中で自由に過ごし、自然の摂理の中で生きていただけじゃないですか。
全く悪役としての要素が感じられません。
無理して倒す必要ある?しかも2体がかりで。
まぁ人間襲ってたけどそんなの他の恐竜だってそうだし。
色々書きましたが、シリーズを通してのキャストがみんな揃うシーンは感慨深いものがありました。
全く面白くないわけではないのですが、これが最後の作品と言われるとなんだかなあって感じです。
シリーズ最終章としてはイマイチ。単体としては面白い
先ず前作からの繋がりがほぼない。どうオチを着地させるのかと思ったけど、世界の流れの中では単なる1エピソードでした。残念ではありますが、これでまた続編が作られる可能性が残ったのは良かったのかなと。
一本の映画としてはとても面白く、やはり恐竜のシーンはワクワクしました。キャラも立っていて続編制作を強く希望です!
しかし、テーマが大きすぎるのでやはり解決出来ていないと思うのですが。多くの人が書いてますがイナゴ撲滅の話になっちゃってるのと、あからさまにバイオシンの苗だけ無傷だったらいずれ暴かれるのでは?それと味方が都合よく現れ過ぎるのもイマイチです。また、あまりにも以前の作品のオマージュが多すぎてやりすぎなんじゃと思いました。
と言ってもメインキャラ大集合と恐竜グラフィックはとても満足です。面白かったです。単体としては。
期待の範囲内でした…
見に行く前に同僚に言われた言葉。
どうせ、
組織の悪い人が何かしでかしてー
でも組織の中に仲間になってくれる人がいてー
ヒーローが活躍してなんだかんだで最後は解決
するんでしょ?
私も何となくそんな気はしていたけど、否定したくない、できない自分もいて、期待して見に行ったのですが…
いい意味で、裏切らない。
悪い意味で、想定の範囲内。
というのが率直な感想でした。
映像は素晴らしいし、スケールも大きいし、レジェンド集結してるし、ワクワクする場面もたくさんありましたが、もっとこう…なんて言うか…超えてきて欲しかったと言うか…
私が期待しすぎていたのかもしれないけど。
もしこれから見に行く人がいるなら、過去作品は見てからがオススメです。
夏休み始まったからですが、劇場は子供たちで溢れかえってましたね。私が見たのは字幕でしたが、お子様もチラホラ。この映画は字幕が読めなくても映像がすごいのです、お子様も見ているだけでワクワクして恐竜に思いを馳せることができますよね。
懐かしさ
本来の恐怖というか、恐竜こわい!という部分が多めだったかな?
んー、でもワールドシリーズと考えると迫力がちょっと弱いかな…
話の着地点としては、まぁこんなところかな。
壮大な前振りの割には地味な結末。
落とし所としてはまあまあ、という。
恐竜の恐ろしさなのか、自然との共存という批判めいたものなのか、正直ワールドシリーズはどっちつかずだった印象。
一作目は近代の映像美を使って、迫力あるシーンが多かったんだけど、二作目でドラマ性も入ってきて、どうなる!?と思っていたけど…
期待し過ぎたかな。
個人的評価としては可もなく不可もなく、でした。
×ジュラシック ○イナゴ・ワールド
全編通じて主役より出ずっぱりのイナゴに辟易。虫嫌いのため鑑賞するのが辛かった‥大きくてキモイし‥知ってたら行かなかった。もっと恐竜が見たかった。
ブルーの「ア゙ォッア゙ォッ」が聞けただけでも良かった……
前作「炎の王国」からどうなるかとワクワク、ドキドキ……。
さて今回はどんな感じになるのかなぁと。
あくまで個人的感想です。(JPからの大ファン)
JW2作目の始まりのあのドキドキ感なくスーと始まって。アレ?
うーん。微妙……。テンポが……。
肉食恐竜の演出がパターンどれも同じ……。
アレ?ブルーと一緒にJr.を助けに行かないのか!?そこは行って欲しかった(T-T)
アレ?スパイ映画観てるのかな……。
もう少しレジェンドレギュラー陣が集まったから専門的な話で危険を回避するとか欲しかったな……
恐竜同士の対決も何かT-REX本気感なかったし(T-T)
もういっそのこと、あれから共存してまして、『猿の惑星ジェネシス』みたいに言葉を喋る恐竜出して、自然側からの代弁者的なとんでも映画だったらなとか一瞬考えてしまった(^-^;
その名もジュラシック・プラネット!
そしたら副題もしっくりくるな(・ω・)
楽しめた方はラッキー!
もう少しだった方は過去作を観て懐かしみましょうー!
(最近昔の映画を観て思うのですが80,90年代のストーリーのほうがまとまり感があったような……)
でも映画は楽しんだもの勝ちですね(^_-)-☆
スケールの大きいはずが…
全体的に楽しめる所はあるものの、これが観たかったのかと言われると違う気がします。
期待していたよりもスケールの小さい話になってしまっています。観たい映像は冒頭にダイジェストの様に纏められてしまっていて物足りなく感じます。世界に解き放たれた恐竜をもっと観たかった!
また色々な映画のオマージュやジュラシックシリーズのリスペクトを感じるシーンを盛り込んでおり、元ネタを知っている方はニヤリとするシーンもありますが、それ以外のシーンでのオリジナリティが少なくなってしまって勿体ない感じがしました。
折角の1のオリジナルキャストの再登場なのにやっており事が1と同じ事なのでもう少し新旧キャストで色々やって欲しかったです。
新たなる支配者とは?
新たなる支配者とはイナゴのこと?
味方のキャラクターが主要メンバーしかおらず死なないことが分かっているので、緊迫感が感じられなかった。
恐竜たちはカッコよかったです。
イナゴこわい
偉大なるジェラシックシリーズのラストということで感慨深く観た(ついに終わるか~、と)が、映画として面白かったか、と聞かれれば、「まあまあ」という感じ。
旧シリーズの主人公たちと新シリーズの主人公たちが共闘するのはファンサービスだと思うが、それがストーリーの面白さに結びついているわけではない。
今回の悪役企業、「バイオシン(Byosyn)」は、Bio+sin(罪)の意味か?
今作の導入部分、「バイオシンの作った巨大イナゴはバイオシンの販売する作物だけは食べない」、とか、「バイオシンは世界の食糧を支配しようとしているの?」みたいな疑問は、実在の企業であるモンサントと、モンサントの販売する遺伝子組換え作物&除草剤の関係を連想させる。
ここで、なんか現実の問題とからめた新しいテーマが出てくるのかな~、と思いきや、バイオシンの作物の話はもう出てこないし、巨大イナゴは単にバイオシンのミスで環境に逃げただけのもので、それ以上の意味は何も無い。バイオシンはいったい何のために巨大イナゴを作っていたの? その解答は映画の中に見つけられなかった。
もちろん、「黙示録」に出てくるイナゴをモチーフにしているのだということは分かる。つまり、巨大イナゴは「人類滅亡」の予兆として登場させているのだろう。バイオテクノロジーの乱用によって人類が滅亡の危機に陥る、というストーリーだったら、この導入部分はぴったりだと思うのだが、今回はそういう話ではなかった。
ラストは「えっ!マジでこれで終わっちゃっていいの?」ていう不穏な終わり方。無数の巨大イナゴの解決法として、「(交配により?/細菌の感染で?)巨大イナゴの遺伝子組換え能力を持つイナゴを環境に放す」という方法。でも、それって、それって…、むしろ超絶な被害を生む可能性があるんじゃないの~~~!!! 主人公たちが晴れ晴れとした顔をしているのがギャグに見えてしまう。
巨大イナゴの話ばっかりだけど、今作では恐竜の恐ろしさよりも、はるかに巨大イナゴの恐ろしさの方が際立ってた。ぼくは虫は全然苦手ではないけど、それでも巨大イナゴの気味悪さには背筋が凍る。燃えながら集団で飛び回るのは地獄絵図だ。恐竜より怖い存在出しちゃったらダメじゃない? 恐竜見ようとワクワクしながら映画館に来たちびっ子のトラウマになっちゃうよ。
あと、前作から思っていたことだけど、恐竜と人間が意思疎通できる的な描写は、はっきりいって嫌いだ。「もしかしたら意思疎通できてるかも?」と思わせるくらいがぎりぎりのリアリティであって、今作くらいはっきり意思疎通できてしまっていると、「ないない」と思ってしまう。
結局この作品のテーマはどこにあったんだろう? 人間はバイオテクノロジーを使って恐竜を生み出したけど、その恐竜はすでに人類には制御できない存在になっており、もう制御しようとは思わずに共存するしかない、ってことだろうか。
この場合の恐竜は、「バイオテクノロジー」そのものを象徴している、といえるかもしれない。我々はすでに遺伝子組換え作物無しには生きていけないし、現代の高度な創薬も(そういえばバイオシンは製薬会社だ)、医療も、バイオテクノロジー無しには成り立たない。
我々はバイオテクノロジーの急激な発達によって、大きな恩恵を受けると共に、さまざまな倫理的な問題や、地球規模の環境問題を抱えることになった。だけど「問題に目をつぶってただ欲望のおもむくままに技術を利用する」のでもなく、「問題があるからといって技術を否定する」のでもなく、人間の生み出した巨大すぎる技術と対話を重ねながら、人類が破滅するような危険をうまく回避しつつ、つき合っていく必要があるんだろう。
ストーリーはいろいろ不満があるものの、恐竜の迫力やアクションは素晴らしい。映画館で観る価値があると思う。
タイトルなし(ネタバレ)
楽しみにしていた映画でしたが中身の薄い映画で残念でした。
ただし、今回は役者の演技の素晴らしさを強く感じた映画でした。何気なく話は進んでいくが、演技がまるでリアルでした。
恐竜を怖がる演技とか、よくよく考えたら、現場には恐竜なんていなくて、多分グリーンスクリーンなんだと想像すると、実に演技がうまい。
車が転倒したり、飛行機に乗ったり、馬に乗ったり、飛行機から脱出したり、色んなシーンがあるが、皆演技が上手です。
あと女の子が可愛かったな~。
女の子と子供恐竜が誘拐されるので助けに行くって言うザックリとしたストーリー。
前提として、世界には恐竜が沢山いて、人間と共存している(しようとしているなのかもしれない)。また、大型のイナゴが現れ植物を食べてしまうという問題が起きている。
子供がさらわれるので助けに行く両親。(女の子はクローンだから血は繋がっていない)。両親も結婚してるのかは分からなかった。
子供を助けに行くと、アジア系の女ボスがいて恐竜をコントロールしている。女ボスが持つ機器でターゲットを特定すると恐竜がターゲットを追いかけ続ける。ターゲットの特定方法が、雰囲気赤外線を当ててるだけで、そんなバカな理由で恐竜をコントロール出来るのか疑問に思ったが、そういうものと思えば特に気にする必要はない。それよりも、恐竜が全力疾走で延々と追いかけるのだが、流石にこんな体力は無いだろうと突っ込みたくなる。
女ボスに子供の居場所を聞き出した両親は飛行機でそこに向かう。しかし恐竜にやられて墜落。父、パイロットの女性と、母は別れてしまう。でもその後合流する。
子供とも合流すると恐竜に襲われながらも逃げ出した。
基地にはイナゴが沢山いる。イナゴの発生源だからだ。この基地のボスは証拠隠滅のためにイナゴを焼くが、大量に逃亡!基地周辺は山火事状態になる。ボスは逃亡できずに恐竜に殺されてしまう。
女の子を拐った理由は、女の子が特別だからだ。女の子の実の母は遺伝子に問題があって亡くなっているが、同じ遺伝子を受け継ぐ女の子は遺伝子の一部を書き換えていて、病気にならないようになっている。しかし、どうやって書き換えたのかわからないのでジャッカーチェンみたいな科学者は女の子を調べて書換え方法を確立したかった。良いやつなので、みんなと基地を脱出する。
全作観てる人なら十分楽しめる作品
ジュラシックパークから全作品観てます。
現在ネットフリックスでジュラシックワールドサバイバルキャンプというアニメもやっており、今作に出てくるキャラクターもいます。
今作は集大成です。過去作品を知らない人がどれだけ楽しめるかは正直分かりません。
30年前に比べるとCGのクオリティは段違いにあがっており、迫力もすごいです。
個人的にはとてもよかったです!
ちなみに、サバイバルキャンプのブルックリンがウー博士にタートルネックをやめるよう進言する場面がありましたが、その甲斐あってか今作のウー博士はタートルネックは着てませんでしたね笑
発想がド下手!
とにかく全ての発想がヒドかった。
●前作で世界に解き放たれた恐竜たち。人間はたちの運命は・・・のラストだったのに、まったくその発想が生かされていない。
確か予告では波乗りサーファーが恐竜に襲われたり、野外映画場に恐竜が乱入してたりしてたのに、ほぼそんな世界観はないし内容に関わって来ない。
居住問題や食料被害やいくらでも恐竜との共存に即したアイデアやテーマは出てきそうなものなのに、スパイ映画みたいな遺伝子争奪戦しかやらず、世界感の広がりがまったくない。
●恐竜の出し方が雑すぎる。作り手のご都合のタイミングで恐竜を出して襲わせている。走る人間の脚力に恐竜が追いつけないわ、目の前に人間がいるのに噛みつかないわ、とにかく雑。
●登場人物が雑。新旧キャスト出しても誰のドラマかよくわからない。ただの科学者なのに企業の研究所に潜入して、007のようなアクションをしている。
●イナゴの話とかいる?もはやバイオハザード。
●DNAが目的なんだから女の子を誘拐しないで、髪の毛1本もらえばいいだけじゃん。
●最後の恐竜対決は何?恐竜を殺す意味ある?
1作目も思ったがコリン・トレボローは下手だ。
パークとワールドのコラボによる完結
本シリーズは、全て劇場で鑑賞。スピルバーグがこの世に恐竜を復活させた、ジュラシック・シリーズの第一作目から30年の時を経て、いよいよ完結となる本作。パークとワールドのこれまでの出演者も総登場する中で、人類と恐竜の共存を巡る壮大な物語が、スピルバーグ総指揮の元で終焉を迎えた。
本シリーズの根幹には、大自然の摂理を人間の欲と傲慢によって曲げようとしても、決して叶わないものであることを、恐竜達の襲撃を通して、警鐘を鳴らしているのだろう。また、本作では特に、相容れない立場の生物である人類と恐竜が、共存できるのかということを、この嘆かわしい世界情勢の中に、一石を投じようとしているのかもしれない。
とまぁ、難しく考えなくても、やはり『ジュラシック・シリーズ』は、文句なく面白い。次から次へと襲い掛かる危機、また危機を、どのように乗り越えていくのかを、ハラハラ、ドキドキと手に汗を握り、楽しめる作品であることは間違いない。
第1作目から共通している展開として、最初にブラキオザウルスの様な巨大な草食恐竜を映し出すことで、その壮大な姿で観る者を魅了し、『ジュラシック』の世界に引き込む。続いて、中型肉食恐竜ラプトルの小賢しさに悪戦苦闘。そして、ラストは、大型肉食恐竜のチラノザウルスの襲撃によって恐怖を煽りながらも、その勇士を映し出すストーリーを組み立てている。
本作に限っては、途中「これはジュラシックか…?」と思えるシーンも盛り込まれていた。マルタの街の中での恐竜とのカーチェイスは、まるで『MIP』を彷彿とさせるシーンが続いた。また、今回の悪巧みの組織の基地が、これまでの『ジュラシック』の範疇を超え、『007』のスペクターの様でもあり、何となく、恐竜の本来の魅力とは違う方向に流れたように感じた。しかし、そこは、スピルバーグ。最後はしっかりと、恐竜本来の魅力を描き切っていた。
登場人物もクリス・プラット演じるオーウェン率いるワールド・グループと、サム・ニール演じるグラント率いるパーク・グループが見事にコラボ。パーク・グループの面々は、30年の年月が容姿に現れていたのは否めないが、それだけ長い年月愛され続けたシリーズてある証でもあり、完結作に相応しい豪華出演者にも堪能した。
また、これまでのオマージュとも思えるシーンが何箇所か描かれており、それを見つけるのも面白い。
ラストの地球上の動物の中に恐竜が溶け込んで共存しているシーンは、とても印象的だった。今まさに、人類が向き合ったいる課題に対して、「本来こうあるべきなのだ」という、製作者側からの強いメッセージ性も感じられた。
辛口です…
流行りのエモさを求めるなら、絡みが物足りないな〜と。
いろんな場所でのバラバラ行動も乱雑で、ストーリーにどこまで必要なのか⁇ ドミニオンという割にはすごさはセリフのみ… イナゴが支配者か⁇ そもそも説明セリフが多くて、う〜んって思ってしまいました。
一人一人の俳優さんは大好きだけど、だからこそ、もっと何かができたのでは?と惜しかった。
ところでバイオシンCEOが最後に持っていこうとした缶は… あの第一作目の… というのはもっとわかりやすかったら星3つだったかも。
結果、第一作目がベスト‼︎ あのラストシーンこそ、ジェラシックシリーズのベストシーンだと思う。
脳死状態で楽しめる快作
過去作観てきたが全部忘れ果てた状態で鑑賞。
難しい事は考えず頭からっぽでボーっと観てるだけで最高に楽しめた。
ケイラ役の女優さんがメチャクチャ綺麗で格好良くてこの人コレから来る予感がした。
後、爪の長い恐竜の造形に痺れました。
人類に警鐘を鳴らすかと思いきや、結局ファインディング・ニモ
「ジュラシック・ワールド 新たなる支配者」(原題:Jurassic World: Dominion)。
本作の"見得"ともいうべき、「恐竜に襲われそうになった瞬間、さらに大きな恐竜がソレに噛み付くシーン」は、“いよっ、待ってました!”と大向うをかけるべきなのか…。
シリーズ6作目は、映画としての新規性はすでになく、“イベント映画”としての完成度を究めた。第5作の『炎の王国』で“映画が古典芸能になったこと”の証左に他ならないと書いたが、本作はその延長線上にある“スーパー歌舞伎”みたいなものである。
ストーリーは、前作から直接的につながっている。かつて“ジュラシック・パーク”と“ジュラシック・ワールド”があったイスラ・ヌブラル島が噴火で壊滅し、救出された恐竜たちが世界中へ解き放たれてしまった。そこらじゅうに“野良犬”ならぬ、“ノラ恐竜”が闊歩する世界。
もちろん保護区などが設けられたりしているが、恐竜の密猟者や闇マーケットが存在し、人類は恐竜との共存への解決策が見いだせずにいる。
ジュラシック・パーク創設に協力したロックウッドの亡き娘(シャーロット)から作られたクローンの少女“メイジー”がキーパーソンとなる。恐竜保護活動を続けるオーウェンとクレアは、メイジーとともに人里離れた山小屋に暮らしていたが、密猟者たちがヴェロキラプトルのブルーの子供“ベータ”の捕獲とともに、メイジーも誘拐してしまう。じつはメイジーとベータという2人の娘(!)にはDNA再生という共通の秘密があった。
サム・ニール、ローラ・ダーン、ジェフ・ゴールドブラムという第1シリーズのレジェンド博士たちが再登場するというのは、『スター・ウォーズ』のハリソン・フォードみたいなもの。第一作ファンへの同窓会である。まあいいけどね。
脚本的には、ジュラシック(パーク)シリーズの根幹にあたるDNA再生の技術背景の部分を展開していくところまでは評価できる。原子力開発になぞらえ、科学は自然をコントロールできるかが主題となる。ところがいつのまにか、親子の再会ストーリーにすり替えられて、ふわっとしたハッピーエンド。これは『ファインディング・ニモ』か。人類に都合のいい技術の登場が示唆されるだけで、何ら解決できない政治的な決着と同じく、人類への警鐘にもなっていない。
さらに観終わって気づくのは、映像的な見どころはすべて予告編に出てしまっていたこと。エンディングシーンまで予告映像にあったり。
さて。映画マニアにとって本作が面白味に掛けていても、シリーズに対する最大限のリスペクトはしなければならない。1993年の第一作は、VFXの革新的な進化における、映画史上の特筆すべきマイルストーンのひとつである。
それだけではない。どんな映画評でも表層的に“映像”だけが語られて終わるが、第一作は、dtsサウンドが初めて採用されたデジタルサラウンドの開拓者でもあった。サウンドトラック(映画音声)がフィルムの端に記録されていた当時にあって、そこに同期信号を仕込んで、CD-ROMで音声を再生するという画期的な上映システムはスピルバーグ監督の先見性に驚かされたものだ。オーディオマニア的には、デジタル技術でティラノサウルス・レックスの足音を5Hzという超低音で再現したことが印象深い。
本作をIMAXアスペクト3Dで観るのはもちろんとして、4DXだけでなく、DTS:Xシアターで観るのも一考の余地がある。
そんなジュラシック(パーク)シリーズも約30年。いちおうユニバーサルは“完結編”と宣伝しているが、おそらく「スティーヴン・スピルバーグが監修できる最終作」と言い換えても問題ないと思う。
“恐竜”や“お化け”が、子供向けの大事なネタであることは言うまでもなく、ティーンエイジャーが入れ替わるタイミングで、何もなかったかのように企画される“スパイダーマン(ソニー)”と“バットマン(ワーナー)”もしかり。実際、ユニバーサルは何度もミニオンと怪盗グルーの出会いをコスりつづけているし。
もちろん古典芸能は何度再演してもいい。本作が第1シリーズ(1993〜2001)から14年空けてから、第2シリーズ(2015〜2022)ができたわけだから、つぎは2035年頃、リブート作品で会いましょう。
(2022/7/29/グランドシネマサンシャイン/Screen12/j-17/IMAX2:1/字幕:戸田奈津子)
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