「エンタメとしては良かった」ジュラシック・ワールド 新たなる支配者 Ken@さんの映画レビュー(感想・評価)
エンタメとしては良かった
【はじめに】
これまでの5作品を全て観た上で劇場へ行きました。賛否両論になっているのを知っていたので、鑑賞前は楽しめるか不安でした。実際に観て、確かにこれは意見が分かれる作品だと思いました。所々で疑問に感じた部分はありましたが、エンタメとしては良くできていました。
【感想】
過去作の要素を「これでもか!」というぐらい詰めこまれていました。グランド博士、サトラー博士、マルコム博士の出番が予想以上に多く、彼らの活躍を見れただけでも嬉しかったです。そんな状況でも、オーウェンやクレアは勿論、ワールドで登場したキャラにも見せ場があって安心しました。
登場する恐竜はどれも魅力的で、特にギガノトサウルスはラスボスのような力強さがあり、少し出てきただけでも興奮しました。
今作の主題である恐竜との共存については、人間以外の生物と一緒に生きる方法を探る光景が今のご時世とリンクする現実的なテーマでした。また、恐竜が人間の町に生息している描写は、私達の世界に本当にいたらどうなるのかと妄想するぐらい印象的でした。
【気になったこと】
今までの伏線を回収すると同時に新しい展開もさせたためか、全体的に忙しいイメージがありました。また、今作ではイナゴも出てきますが、なぜこのタイミングで登場させたのか疑問に思いました。ラストの展開も強引で、設定的に無理があるように感じました。
このように、様々な要素を詰め込み過ぎた影響で内容が複雑になり過ぎたことが賛否の原因ではないかと考えました。
【予習について】
基本的には過去5作品を観ておくことが望ましいですが、私としては1作目のパーク、4作目のワールド、5作目の炎の王国を抑えておけば問題ないと思います。それでも時間がない人は、炎の王国を確認するだけでも大丈夫です。それと、YouTubeにあるプロローグ映像は本編と直結する重要エピソードなので、そちらもチェックすることを強くおすすめします。
【総評】
上映時間は約2時間半でしたが、それがあっという間に感じるぐらい楽しむことが出来ました。私の中では、完結したというよりも区切りがついたイメージが強かったです。ストーリーで不満に思う所はありますが、それでもジュラシックシリーズが大好きな私にとって満足する作品でした。
【IMAX3Dについて】
ちなみに、今回は池袋のIMAX3Dで観ました。奥行き感は勿論、恐竜がスクリーンから飛び出してくるようなシーンもあったので、映像への没入感が凄かったです。また、イナゴの大群が飛んでいる場面では周りに包み込まれたかのような臨場感のある音響となっていました。
本作と相性が良い映画でした。