オールドのレビュー・感想・評価
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話が急速に進む
普通に楽しめた作品。
そんなに怖くないし、ホラーが苦手な人でも大丈夫。グロもほぼなし。
歳を取るのは悪くないとは聞きつつこういう映画を観ると老いは怖いな、と。
映画館を出た後は鑑賞前より確実に歳を取ってるんだよなーとか当たり前の事考えたり。
主人公の女性が物語が進む度に老化が少しずつ進んでおり顔のシワも増えていく‥そして脱出ももう「どうでもいい」と。。
医者のおっさんは人に危害を加えた時点で両腕を縛っておくべきだった。
発覚から逮捕まではあっという間でちょっと拍子抜けした。
珊瑚を抜けたら助かるってなんでや。笑
監督は出たがりなのか?結構台詞もありましたね。
エンドロール中の波の音に癒やされた。
視聴時間は…
108分だけど映画とリンクさせると役3年(予告合わせると4年かな?)
いやー発想が面白い
30分で1年経過する島でのおよそ24時間(50年)
子役のキャスティングがまた絶妙
6歳から50歳までの違和感がほとんどないくらいそれぞれ似てるし、ガイとプリスカの老衰するまでの声の変化とか、やっぱり役者ってすごいな
年齢を重ねるごとに生じる心の変化、恋愛、出産、病気、そして死
やっぱりこの監督面白いわ
自分が島で産まれたらほぼ1日経過してると考えたら残り半日あるかなぁ…
そんなこと考えた映画
シャラマン作品ではトップクラス
自分はシャラマニストまではいかないけどまあまあ好きな監督の一人程度。
日曜の朝早起きしてしまったのでグランドシネマサンシャインの8時30分の回へ。一席飛ばしながらほぼ埋まっている席をみてシャラマニストは結構多いなと。期待せず、見たせいかかなり楽しめました。歳をとること、人生のスピードが早くなるだけでこんなに恐ろしいんだなと。
10代の一年と30代の一年は大きく異なるけれども時間は同じ。
いまを大切に生きよう。
ポスターのシーンは無い
エンドロール後の続きはないのでヘリコプターのシーンが終わったら退席して大丈夫
犬も死ぬ(老衰)けど姿は映さない
人ってセックスの仕方を知らなくても自然と?本能的に?できるのか?あの年だったら彼の方が知ってた?
科学的な部分を全部横に置いて観ると、、
些かご都合主義の作品で、仮にそういう場所が存在したとして、生命活動という点から見るとあり得ない場面が続く。基礎代謝には食物が必要となる訳で、代謝が急激に進むことを考えれば時間的に食物摂取が間に合わず、登場人物はあっという間に餓死する筈である。のんびり対策を話しているヒマなどないのだ。アルツハイマーが進むのに体力は衰えていないなど、考えながら観る人は白けてしまうと思う。映画にもなっているビデオゲーム「バイオハザード」を思い出したが、あちらはもう少し科学的に緻密に考えられていた。本作品は予告編で期待させたところが頂点かもしれない。
ただ、科学的な部分を全部横に置いて、極限状況における人間性という観点で観れば、面白い作品と言えるだろうか。絶望する人、勇気づける人、傍観する人、何もわからない人などに分かれ、自分のことを優先するのか、家族を優先するのか、それとも全員を救うことを考えるのかなど、この海岸を世界に見立てれば、考えさせられる部分もあった。その意味では全員が死亡するのが人類絶滅を予感させて、よかった気がする。
シャマラン、たまらん
ネタバレなしでレビューするのは難しいのでざっくりとした個人的な感想だけ書きます。
・シャマラン作品の中で上位に入る面白さ
・どんでん返しはあるがそれだけの映画ではないのでラストに過度に期待しない方がいい
・若干ホラー要素ありで◎
・考えさせられる細かい心理描写が散りばめられている
・伏線の回収がしっかりしていてスッキリする
・ストーリーは極めてわかりやすいので難しく考える必要なし
といったところです。シャマランファンの友達が「楽しみにし過ぎると期待外れ」と言っていましたが私はかなり好きな作品でした。
心はどうやって老けていくか
わずか1日のうちに人生で起こりがちな大半のイベントを経験すると、朝6歳や10歳だった子どもも、肉体の年齢相応の心の成長を遂げるものだろうか。
鑑賞中、ずっとそのことが頭から離れなかった。
子どもたちが、老いていく自分の両親の最期を看取ることに対する受け入れの姿勢が、どうしても解せなかったからだろう。
シャマラン監督の十八番である伏線は、もう20年来の経験により、緩やかに慣れてきたせいか、「あ、それ飲むと…」とか「その暗号」とかなんとなく予想できた。
だからもうつまらない、ということではなく、いいよいいよ、そうその調子!という温かい目で観ることができている。
それは、登場人物を救う鍵になるアイテムには監督独自の愛情のあるメッセージが感じられたからだろう。単に観客をあっと言わせてやろう的な野心ではなく、からくりを知ることによって愛や命、地球のことを考えようねと優しく語りかけてくるような意識の変化を感じた。もしかすると以前からこの監督はそういうことを伝えようとしてきたけれど、我々の方がどんでん返しや伏線に気を取られて、見過ごしてきたことだったかもしれない。「ハプニング」とかもそういう映画だったはずだ。
監督も年齢を重ねて、そのへんの見せ方が熟練の域に達してきたのかもしれない。
そのうち、ものすごく文芸的なスリラーでもつくりそうな、そんな新境地を期待してしまう。
今はその過程にあると考えよう。
低値安定
思わせぶりな音楽と演出、出たがりの監督(今回はドライバー役)、
退屈はしないけど、突出した驚きや衝撃は何もない、
そんないつも通りのシャマラン映画でした。
毎回60点狙いみたいな姿勢に逆に好感は持てますが、
初週から小さめスクリーンスタートなのは、もう期待されていないって事なんでしょうか。
本編前にわざわざ、監督のコメント付きでしたが、大したこと何も言ってないのが映画本編と同じで微笑ましかったです。
MY UNCLE DOESN'T LIKE A CORAL. シャマラニストはツッコまない
「シャマラニスト」とはシャマランの全てを肯定し、一生ついていくと決めたファンの事である。
個人的には「シャマラニスト」って言葉は映画を観る人にとってはもう一般用語になっていると思っているのですが、実際どうなのでしょうね?Twitterでも普通に使われてますし、もう「現代用語の基礎知識」に載っててもおかしくないような・・・
などと前置きが長くなりましたがシャマラン監督新作の「オールド」です。緊急事態宣言中にも関わらず観に行った映画館は1席飛ばしでしたがほぼ満席。多いなシャマラニスト⁉️そんな皆大好きシャマランの新作でしたが・・・また妙チクリンな映画を作ったもんですよね。
ビーチに行くと歳を取るって発想は流石シャマランです。そんな変な設定なかなか考え付かないでしょう。そのビーチを製薬会社が治験に使っているという落とし所も上手かったと思います。ただ・・・あの脱出条件がやたらと厳しいビーチどうやって発見されたよ?っという根本的な疑問が浮かび上がってしまうのは私がシャマラニストになりきれていないからでしょうか?自分にはツッコミを入れず全てを受け入れる覚悟はまだ足りてないようです💧
「ジョジョラビット」にも出てたトーマシン・マッケンジーちゃん可愛かったですね☀️同じシャマラン女優のアニャ・テイラー=ジョイと共演している次回作も楽しみです。シャマラン監督、実は子役の発掘が一番の特技なのでは?アレックス・ウルフはムロツヨシ感が増してきました。いつか親子役で共演してもらいたいものです。
しかし、本作を分類するとすれば何系映画にあたるのでしょうね?スリラー?ホラー?ヒューマンドラマ?なかなか難しいですが、既存の枠にはまらない作品を作ってしまう所がシャマラン監督の魅力なのではないかと思います。ちなみに今月(2021年9月号)の映画雑誌「DVD動画配信でーた」にシャマラン特集が載っていて、シャマラニズムを考察してありました。シャマラニストの方は是非‼️
これ予告編でほとんど出てますやん
っていうのが私の最初の感想
最近予告編を観ておくといい意味で裏切られる作品観てたから
なんかそこに対応してないことにちょっと不満を覚えた
内容は老化が進むビーチに導かれた家族の至る運命を描いたモノなのだが
終わりの方の展開には納得がいかない感じだったなぁ
岩のせいで老化が早い?
まぁいいだろう
しかし、何でサンゴ?
くぐったから何なのよ?っていう
設定がどうしても適当感が拭えなくて共感できなかったな
突然、老化するっていう設定だけでもうちょっと面白くできたような気もしてます
シャマランの映画って昔から最初の一歩はいいんだけど
どこか踏み間違えていくような
そんな作品が多い気がする(好きな方にはゴメンなさい)
俺の感覚と相性の悪い監督なんだろうなぁとつくづく
それでも観てみなきゃわからないと思い観てみましたが
見事撃沈された感じですわ
さすがに次回作はもういいかな
そう言いながらまた観てそうだけどw
どのジャンルとして割り切るか次第
M・ナイト・シャマラン
インド系アメリカ人として1999年のシックスセンス
2000年のアンブレイカブルなど生死を扱った
奇妙な雰囲気の作風で知られる監督
最近はあんまり名前を聞いてなかったかな?
個人的には魅力的な舞台設定や
前半の盛り上がりに対して
後半が今ひとつ尻すぼみな作品が多い印象
話の設定やディティールは結構いい加減で
ホラーとして観るならまあいいやって感じですが
サスペンスとか謎解きと言われると
物足りない感じがいつもする監督です
勢い任せというか
で今作
豪華リゾートにやってきた
ある問題を抱えた夫婦と姉弟
支配人風の男に誘われて向かった
プライベートビーチは様々な人々がいましたが
そのビーチには特殊な鉱物の影響で
細胞の老化が早く一日で50年経ってしまう
とんでもない場所なのでした
逃げだそうとしても気絶してビーチに
戻ってきてしまうゲームっぽい仕様
6歳の弟と11歳の姉も見る見る成長していきます
他のメンバーも
妄想が止まらない統合失調症持ちの外科医
(たぶん)骨粗鬆症の妻と娘
外科医の母
看護師の男
てんかん持ちの妻
鼻血が止まらない(凝固しない)ラッパーの男
など様々ですが共通しているのは
何らかの疾患を持った者ばかり
冒頭からいる夫婦も妻に腫瘍があり
離婚するために最後の思い出にと
リゾートに来たことが徐々に明かされます
そして…山の上からは明らかに
監視している者がいます
早急な老化によりみるみるその
ビーチにいる者たちが倒れていきます
まず既に高齢だった外科医の母が老衰で死にます
屋外なのに密室かのような空間設定ですが
妻の腫瘍もみるみる大きくなり
外科医が摘出作業をその場で行います
妻は気絶していますが麻酔もなにも使わず
ええっ!という感じで切って開けると
胆石みたいに腫瘍が出てきて妻は助かって
しまいます
ここでもうああやっぱこの監督の映画だと
わかるテキトーなディティールが見受けられます
メンバーに医療関係者が妙に多いことで
医療的な話が関わってくるのですが
テキトーさとのバランスは悪い感じです
医療職の人は色々首をかしげることでしょう
そのへんのディティールをまあホラーだし
と割り切れればまだいいんでしょうけど
結局このビーチの特性はとある製薬会社の
長期的な治験に利用されていたのです
なにせ一日で50年ですから様々な疾患の
効能を調べるのには最適なわけです
…ただそう考えると50年で一度しか
服用しない薬ってちょっとありえない
気がしてきてしまいます
こういうとこなんですよ
それに製薬会社の陰謀ってのもまあ
ありきたりなものです
某ゲームみたく
ヘリで去っていく最後も一緒じゃねえかと
吹きました
経過と共に姿形が見る見る変わっていく
様は映画を観ている間特有の時間の進みを
感じられるのですが全体的にはなんかもっと
面白く出来なかったのかなと感じるところ
また精神疾患の患者を倒すべき脅威として
扱ってしまってるのもどうかと思う
確かに頭のイカれた奴が主人公に
襲いかかってくる映画はいくらでも
ありますが精神疾患の名前までは
明示してこなかったはずです
今作はハッキリ言っちゃってて
あれこれまずいんじゃないのと
思ってしまいました
まあそのへんも
ホラーだ映画ならなんでもありで
いいんでしょうが
妙に謎解きサスペンス風味を盛り込んでいる
せいで捉え方がブレブレな感じがする
あいかわらずのシャマラン作品でした
普通すぎるスリラー映画
この映画をシャマラン映画として観ると、肩透かしをくらうことは間違いない。
シャマランの醍醐味は先の読めない展開と、ラストに向けて最高のサプライズを用意する点にあると思う。
今回はそれがまったくない。むしろ、物語の理不尽な設定をひたすら繰り返し、映画内で何度も焼き直す。
ちりばめられたピースがいくつもあるが、それがハマる爽快感が今回にない。
ただ、物語の設定も撮影の不気味さも普通に面白い。
面白いのだけれど……自分はシャマランには、一ひねりも二ひねり期待をしてしまう。
普通の映画は撮らないで欲しい
どう納めるのか最後まで楽しめる
プライベートビーチに案内された数組の家族がどんどん老化していき、脱出も出来ないという話。
M・ナイト・シャマラン監督はデビュー作の「シックス・センス」が見事過ぎて作品を出す度に評価を下げていっている感がありますが、そういった先入観を取っ払えばある程度のクオリティを保った作品を作り続けていると思って毎回足を運んでいます。
今回も絶望的な状況下からどう物語としての落としどころをつけるのか、なんかよく分からないけどひどい目にあっちゃってかわいそうだったねで終わってしまうのかハラハラしながら最後まで楽しめました。いや、結構ひどい話なので楽しめたという表現が妥当なのか分かりませんが。
ひとつの発想をここまで広げるとは
最後まで緊張感があって面白かった。
●1日で老化していくという発想をさらに広げたのがスゴイ。単純に老いの恐怖という事以外にも成長、妊娠、出産とドラマが広がっていくのがよかった。
●死んですぐに白骨化とか、ケガをしたら変な治り方をしたとかアイデアがいい。錆びたナイフでケガしたらあっという間に体を蝕むとかスゴイ発想だ。
●サスペンスの描き方、見せ方がいい。
見せないで盛り上げる効果がうまい。サスペンスを描いたらシャマランは本当に才能があると思う。いつも微妙な映画になるのは何でだろうな?
●家族の再生の描き方が意表をついて良かった。
すれ違いの家族がある困難を一緒に乗り越えて絆を取り戻すという話はよくあるが、今作は違った描き方で面白かった。両親の不仲は年を重ねることで解消されるのだ。発想が面白くリアリティを感じた。
●きっちり伏線回収した。
姉弟が水平線を見つめる場面で、あれ、ここで終わるのかな?と思ったが、ラストを曖昧にしないでキッチリ伏線を回収し、悪者をやっつけてスッキリ終わらせたのが素晴らしい。
伏線の張り方も良かった。
●悪者の企みの内容が予想外でユニーク。
陰謀が製薬会社の人体実験という発想が意表をついてて良かった。
シャマラン作品て発想は面白そうだけど、見たら微妙というものが多かった。
今回は原作らしきものがあるそうだけど、その辺がうまく作用したのかな?最後まで緊張感を保ち、すっきりオチがついて面白かった。
設定は良いが、肝心な部分が雑過ぎる
そのビーチは時間の流れが早い。
人々は知らないウチに歳をとり、死んでいく。
そしてその事に気付いた時には、もう戻れない。
基本の設定は凄く良いんです。
予告編でもワクワクさせられて、楽しみにしていました。
全体的な雰囲気もストーリーも、そしてラストも悪くないと思っていて、ある一点さえちゃんとしていればワンシチュエーション・スリラーの新たな傑作になり得たのではと思います。
その一点とは、物語の根幹となる【時間の流れが異なるビーチ】というシチュエーションの設定があまりに雑過ぎる事です。
いったいどんな考察や考証を経てストーリーを作ればこうなるのだろうかと不思議に思います。
以下に、自分がおかしいと思った部分を抜粋しておきます。
思い付いた順に書くので順不同です。
違うよ、そこはこういう事だよ、という部分がもしあればコメント欄にてお教えくださると嬉しいです。
◾️両親と子供の時間の流れがおかしい
物語の終盤で、子供達の両親二人が老衰と思われる症状で亡くなってしまいますが、その時の子供達の見た目年齢がどう見ても20歳前後なのはおかしいと思います。
物語のスタート時点で弟が7歳前後(うろ覚えです)、お姉ちゃんは11歳でした。
そしてその両親は、見た目的にも30代中盤であったと思われます。
その両親が目が見えなくなり耳が聞こえなくなりで老衰で亡くなるのですから、普通に考えればその時80過ぎにはなっていたのではないでしょうか。
つまりビーチに足を踏み入れた時点から40数年分は老化が進んだ事になり、その計算でいけば子供達の年齢も50歳前後になっていなければ計算が合いません。
人によって老化のスピードが違うといった設定は無かったと思いますので、ここはおかしいなと思って見ていました。
◾️死体が白骨化するのはおかしい
ビーチ内ではもの凄いスピードで時が進みますが、それは【物理的な時間が早く進んでいる】訳ではなく、あくまでも岩礁の物質の影響により【細胞分裂のスピードが上がって、成長(老化)が加速化している】
だけに過ぎません。
現に、作中では物質や食べ物はその影響を受けません。
細胞が生きていないからです。
にも関わらず、物語の中で人が死ぬと、もの凄い早さで分解が進み白骨化、ついには灰になってしまう描写があります。
人は死ねばただの肉塊です。
言い方は悪いですが、食べ物と同じです。
もう細胞分裂をせず、ただの物体になってしまった人が、このビーチでの怪現象の影響を受けるのはおかしいですよね。
また劇中では、『髪が伸びないのはそれ自体は生き物ではないから』という発言もありますが、にもかかわらず髪の毛ごと分解されてしまうのは製作陣自ら矛盾を産んでいる事にもなると思います。
◾️傷や骨折の治癒が早過ぎる
劇中で、ザックリとではありますが、ビーチでの時間の流れは30分につき1年分であるとされています。
これまたザックリと計算すると、30分(1800秒)で1年(365日)進むという事は、1分で約12日間、1秒換算だと0.2日(約5時間)程度時間が進むという計算になると思います。
劇中ではメスで切った傷や骨折の箇所がものの数秒で治ってしまう描写がありましたが、この計算でいくと傷痕は数十秒、骨折に至っては数分は待たなければ治らないはずだと思います。
腫瘍に関してはよく分かりませんが、傷や骨折はもっと治るのに時間がかかるはずで、劇中の表現はあまりにもおかしいというか、ストーリーを進める為のご都合主義のように感じてしまいました。
◾️身体と一緒に精神まで成長するのはおかしい
子供達が成長して大人の身体になるにつれ、何故か中身の精神まで成熟していく描写がありますが、精神とは日々の経験や学習の積み重ねの末に出来上がるものであり、身体が大人になったからといって中身まで大人になったかのような状態はおかしいと思います。
100歩譲って、大人になった男女が抱き合ううちに気持ちが昂り、セックスをしてしまった部分までは有り得るかも知れません。
本能であり3大欲求の一つでもあるので。
でも急に難しい言葉を使い始めたり、精神的に安定し始めたり、頭の回転が良くなるのは矛盾があります。
あの3〜4歳の女の子などは、身体は大人でも心は子供のままで喋り方も片言でなければおかしいのでは。
◾️バレずに治験者を集め続けるのは無理がある
上で言及したある一点の部分からは逸れてしまうのですが、本記事を書いてるウチに思った事です。
劇中では治験対象者を事前に絞ってピックアップし、旅行に来るように誘導し、来た時の交通の痕跡から自宅のパソコンの履歴まで全て消して足がつかないようにしているという描写がありましたが、旅行に行くとなれば当然親や親戚や友人にその事を詳しく話すかも知れませんし、場合によってはホテルに着くまで、あるいは着いてから先の様子も全部SNSで実況中継している可能性もあります。
楽しい旅行にご招待の体なので、旅行客が仮にそうしていたところで、それをやめさせる権限はホテル側には無いはずです。
ホテル内に一般客と治験対象者が混在しているのも本来はまずいですよね。
仲良くなった他の客に何を話すか分かりませんし、可能性的には低いものの、そこに元々の知り合いがいる可能性もあります。
その状態で一家が丸ごと行方不明になれば、当然騒ぎになりますよね。
そういう懸念がある中、今まで何の騒ぎも起こす事なくホテル側が治験を続けて来られたというのには、無理があると思います。
まぁ、結果的にそれがキッカケで今作は解決した訳で、そうなるべくしてなったなと。
細かく挙げればまだまだありますが、主に以上の事のような矛盾点が気になってしまい、物語に全然集中出来ませんでした。
素人でも思い付くこれらの問題点を何も解決させずにプロットを組んでしまった事に、驚きを禁じ得ません。
そこをきちんとクリアーさせた上で今回のストーリーを成立させる事は決して無理な事では無かったように思うので、その雑さは実に勿体ないなと感じました。
どんな映画でも、アクションでもヒューマンドラマでもコメディでもホラーでも、95%の真実の中に5%の嘘や非現実を紛れ込ませるくらいが丁度良いと、個人的には思っております。
例えどんなぶっ飛んだ内容でも、有り得ない世界観でも、基本的な部分、例えば人の行動や考え方、今作にも言えますが科学的な考証であったり歴史的な考証、そういった部分はちゃんと一本筋を通した上で、上にフィクションを被せて味付けするくらいでなければ映画は成立しないのではないでしょうか。
今作はその根幹の部分逸脱の幅が少し大きかったが故に、新しいシチュエーションスリラーの傑作誕生!のポジションに入りそびれてしまったように思います。
いつもの事ですが、大変長くなってしまい申し訳ありませんでした。
最後までお付き合いいただき、ありがとございます。
今自分たちはこの映画の中に生きているのではないか?
中で自分はプロムを経験しないで大人になっちゃうの?というセリフがあった。
でも、よくよく考えると今日本ではコロナのため修学旅行は中止、学園祭もない。大学のサークル活動も限定的。
テレビでは渋谷の若者向けコロナワクチンの接種会場野混乱風景。それでも世界中でコロナワクチンの接種が。
私はコロナ軽視論に与するつもりはないが、世界中でそれも金をかけることなく治験をやっている、そんな気に
させてくれた映画だった。
久しぶりのシャラマン監督
なんとも不思議で不気味な設定。島に行ってからは終始不気味な展開でミステリアスさを醸し出しつつ、どうなるんだろうと不安を感じる演出が怖い。島の不穏な雰囲気とか。特に「老い」の演出が怖すぎる。妊娠シーンなどは特に。また追い詰められる人々の描写も丁寧で、セレブママや認知症?精神疾患?の医師の老化は怖かった。
ラストはご都合主義な部分もあるけど、序盤の伏線回収は面白かったです。
全459件中、381~400件目を表示