オールドのレビュー・感想・評価
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シャマランらしい傑作!
1日で50年ほど過ぎ去ってしてしまう、というトンデモ設定の中で、あらゆる映像的見せ場、アイディアが凝らされていました。一生が過ぎ去ってしまう恐怖、老化の気持ち悪さ演出が全開で、見る人によっては嫌悪感を抱く方もおられるかもしれませんが、この映画それだけでなく密室劇サスペンス要素であったりヒューマンドラマの要素がしっかり作られているので、意外と万人におすすめできるかと思います。しかし気まずシーンもあるので、親と行くのは微妙かも!!!
この映画、設定に無理がありすぎる部分があるので結構批判されてる方もいるみたいですね。特に自分が気になったのは「人体内部の働きは急速で進むのに、妊婦さん、子供さん以外は特に空腹を訴えない」ところですかね。あと眠気とかはどうだ、とか色々考えたくなるんですが、映画のセリフでもあった、「髪や爪は死んだ細胞なのでこのビーチでは急成長しない」てのが多分理由なんでしょうね。
空腹や眠気なんてのは死んだ細胞関係ないと思うので理由になってないですが、映画としてそんなこと一々描いていたら先に進まないので、つまりは「細かいことは気にするな」ってやつですな。TENETみたいなもんです。そういった意味では設定の無理矢理感はTENETの数倍マシですが。
上でも書きましたが、この映画、老化や時間の経過というものに対する気色悪さを目一杯のアイディアで描いているのが非常に点高いです。特に凄まじいのが高速出産シーン笑。見ている間は文字通り開いた口が塞がらない状態で楽しみましたよ。
このシーンで上手いのは、登場人物達が「このビーチでは時間が経つのが通常より早いのではないか?」と、いう構造に気づき始めている裏で、そんなことには気づいていない二人が事を成した、という点。「愛し合っている二人は、世界とは無縁である」というような、恋愛映画にありがちな要素としても面白いし、何しろ「成長しそれなりの年齢になった二人が本能のままに愛し合う」という、時間が経過する気持ち悪さと絡めた具合の悪さが最高です笑。
また、この新しく誕生したカップルの「好きなもの同士がくっついた純粋なカップル感」は「時間が経つにつれてゴタゴタになった主人公夫婦」との対比にもなっているんじゃないかと思いました。それゆえと言っていいか分かりませんが、この新しいカップルは割と散々な結末になるのですが笑笑
それから先は、ロッククライミングサスペンス笑あり、骨変形ホラーシーンあり、老人同志のバトルシーンありと、舞台の構造を最大限まで活かした見せ場の連べ打ちで非常に楽しいです。個人的には予告編で見せすぎな気もしたので、周りの人に勧める時は予告なしで見てもらいましょう。
さて、今回のシャマランお得意どんでん返しシーンですが、なるほど納得、腑に落ちたって感じです。シャマランも毎回毎回最後に物語をひっくり返すような仕掛けを作らなきゃいけない(少なくともファンはそれを求めている)ので大変ですよね。最後に何かあるのを分かられながら、その詳しい仕掛けについては劇中に分からせないように立ち回らなけばならない
今回の仕掛けについては、明らかに序盤から「何かありますよ〜」と、見せている点が面白いと感じました。「山の方から見られている?」ていうやつですね。「最後に何かあるのを分かられながら、その詳しい仕掛けについては劇中に分からせないように立ち回らなけばならない。」というメタ的な構造に真っ向勝負している感じがしますよね。こういう、メタ的な構造になっているからこそ、あそこで構えているのがシャマランだというのがいい意味を持ってきます。構造を見抜けなかった自分に対してのドヤ感が凄まじかったですね。
振り返ってみると見事に伏線が貼られているのも見事でした。「明らかに具合の悪そうな人たちが集められている点」「ホテルには医療従事者が多かった点」「向こう側からビーチに行くように唆された点」
あと、ルーファス・シーウェル扮する旦那が、映画「ミズーリ・ブレイク」を彷彿させるようなセリフを何度も繰り返していたこと。私自身「ミズーリ・ブレイク」は未見なのですが、要はミズーリブレイクとは「ミズーリ川が何十年もの間に無数の深い切り傷を加えてきた、モンタナ州中部の非常に起伏の激しい地域を示している(wikiより引用)」のだそう。これは、本作における描かれている「治験」というものは、「薬ができるまでに多くの人に傷を与える必要がある」というものである、という意味とリンクするのではないか。勘のいい人だったら「ミズーリブレイク」を連想したときに閃いてしまうのもなんですかね。兎にも角にも、私は勉強不足だったということで、「ミズーリブレイク」を鑑賞しておきたいと思います。
自分だったらこうする!
1子供だからこそ勝利する
この映画、最終的にはトレントとマドックスがビーチから脱出し、ホテルの暗躍を警官に伝えることによって事件が収束するのですが、何かもう一声欲しかったなという印象。ビーチから抜け出す直前、サンドキャッスルを作りながら、マドックスは「大人になってもこういう風に子供心を忘れないものなのかしら?」と、まだ心は子供のままであることを仄めかすような発言をしている。つまり、彼らの心が子供のままであるからこそ「世間、お金のためとはいえ治験によって人を殺害する、大人の団体」を倒すという構図として見せることでよりカタルシスが得られるのではないかと感じた。案としては、序盤に子供達がテレビを見るシーンを挟み込み、(不自然にならないよう、夫婦喧嘩をしている裏など、シーンを工夫する)そこで流れている教養番組で、スーパーヒーローが何かと自分勝手な悪を懲らしめるシーンを入れ込む、など。ピンとは思いつかないが、「ホームアローン」のような、子供が大人に逆襲する映画を流しておくのも良い手なのではないかと思う。
2泳ぎかたはどこで習ったの
トレントとマドックスがビーチから抜け出る際、泳いで脱出することになるのだが、6歳と11歳の子がなぜあんなに泳げるのかが不明である。年齢が経過しても、特に泳げるようになるわけではなく、せいぜい肺活量が少し上がる程度だろう。特にそのシーンにおいて、「息継ぎしないで泳切れるのか?」という、最後のサスペンス的な見せ場にもなる大事なシーンなので、せめて泳ぎが得意、という提示はしておいた方が良いだろう。案としては、序盤の海岸のシーンでトレントが姉貴に遠泳を申し込む、とかがいいのではないだろうか。少し不自然な気がしなくもないが、この姉弟、「当てもなくあらゆる人に職業を聞きまくる」という割と意味不明かつ不自然なことをしている(のちに伏線として語られるが)ので、泳ぎの申し込みくらい、キャラクター性格立てをかねて入れてやっても良いのではないか。
ぜひ私の案も頭の片隅に置きながら見てみて下さい〜
家族の時間
一生が約一日で過ぎるという設定において、数組の家族による最期の時間の過ごした方の違いが印象に残りました。
主人公夫婦はもしあの治験に強制参加させられてなければ、旅行後に離婚して別の人生を歩んでたのでしょうが、終盤のシーンで、ビーチで夫婦と子供たちの4人で寄り添い合って穏やかな時間を過ごすところに、人生の集大成ともいえる幸福感や満足感を覚えました。
崩壊していた夫婦関係でしたが、腫瘍や未来への不安や価値観の違い、そういったものを一日で乗り越えて、再び仲の良い夫婦に戻れたことは、結果的に考えるとあの治験の数少ない利点の一つなんじゃないかと思います。
ジャンルはサスペンスでしたが、奇妙で怖いところももちろんあれば、感動したり考えさせられたりもあり、とても面白い映画でした。
駄作
自由に旅行に行けない今、綺麗なビーチを楽しめるのかなと思ってた。そして、異常なスピードで時が流れ、子どもがあっと言う間に大人になってしまうなんて、発想は良いと思ったのだが、なんだかなぁ、ちょっと‥人物設定もセリフも物語設定も変😮💨
子どもが急に大人になる為、その子だと分かるように、子どもには特徴的なホクロがある。間が抜けたホクロだ。そのホクロの未だ6才のボク、トレントとカーラのからみはえげつない。なんだ、これ⁈
やみくもに登場人物を怪死させておいて、これがサバイバル?子どもは時間が急に縮まるのに大人はそのまんまっておかしくない?そして、誰が一体主役なの?ホクロ男トレントと姉か。
こんな映画を選んで映画館に入った自分に腹が立った。
コロナ禍の今、製薬業界の裏を感じさせる、すごい着想。
なんというかいつものシャマラン
色々と思うこと
フィクションを通じて、色々と想像して面白かったし、考えさせられた。
製薬会社は治験と称してヤバいことやってるんじゃないの?
個人情報が蓄積されて、悪用される世の中がすぐそこにある?
認知症になった総医長と老いていく若い奥さん。美貌だけが目当てだったのか?
一番ジーンと来たのは、離婚寸前の夫婦がお互いと過ごした時間を顧みて、相手のことを思い返す。他人の家族の姿を客観的に見るのは、自分に置き換えるいい機会だ。
妻の誕生日に一人で観て、平和な日常に感謝しないとなぁ、と改めて思いました。
最後に残った11歳と6歳の姉弟が、そうなるとは。。。ラストは納得でした。
時間が早く進む場所を経験した人は、今を大切に生きるんだろうなぁ。
謎の状況を楽しめる良作
シャマラン監督作品ってあまり相性が良くない
私的には、M・ナイト・シャマラン監督作品ってあまり相性が良くないので本作品もどうかなと思って見に行きましたが・・・・やはり、予想通り、相性は悪かったです。
アイデアも、何ともいまひとつかな・・・・結末を見ると「あっ、そうなんだ」と思わせるんだけど、逆に、初めから目的を観客に教えていた方が、怖さが倍増したのかもな・・・・
ラストも私好みではなく・・・・そんなに長い内容ではなないんだけど、私的には、凄く長く感じたな・・・
突っ込み所が満載ではないんだけど、ちょっと好都合にも出来ていて、内容とアイデアが上手く結ばれていないかな・・・
技とあのようなカメラワークで撮られているんだろうけど、緊張感や不気味さが伝わる所か、見ずらいとかうざいと言うレベルかな・・・・・・
監督お得意のアイデア一発で
作られた作品ですよね。
お話は何度も予告編で見た通りに展開されていきます。
老化するビーチにて、招かれた人々に文字通り「次々と」ショッキングなコトが起きていく。
「人物Aの次に人物B」みたいな感じで、正直言って段取り臭く思いました。
ただ最後まで観ると、ショッキングな出来事は単なるフックに過ぎず、否応なく急速に老化が進行していくなかで様々に変化していく人間模様こそがテーマなのだと感じ、納得した次第です。
例の妊娠出産のくだり、観客は直視できないくらい気まずい思いをさせられているのに、息子とかが喜んだり悲しんだり怒ったりしているというカオス展開。
こんな唯一無二の画があるだけで、この映画を観に行った甲斐があるってものです。
原作は読んでいませんが、全体的に、このお話の本来持っているであろうポテンシャルは十分に描き切っているのではないでしょうか。
ワンアイデアのみでラストまで興味の持続をさせられるのは、間違いなくシャマラン監督のパワーですね。
一つ難を言うと、子ども達が肉体だけでなく、精神も大人になってしまう件については、少なくとも納得できる描写が必要かなと思いました。
コイツろくな事ならんやん
っていうね。
へレディタリーの男の子。
もう、はよ幸せになっておくれ。
ちょい科学的な説明が入るから逆に気になる事出てきちゃう。
医者の嫁の水着姿とか最高よね。
ずっと見てられるわ。
リゾート行きたい。
骨バキバキになるとこは面白かった!!
歳とる事と大人になる事、チグハグさをもっと出してほしかった。
世界の感じ方が変わったって言ってたとこはなんかよかった。
自分はどうだったかな。
色が増えて静かになったってより、好みの色ばかり見るようになったかも?
あの海岸はとんでもない大発見だと思うんだけど、あの使い方でよかったんかな?
食料危機とか解決できそうじゃないですか?
6歳でもセックスって知ってるんかな?
世にも奇妙なほにゃららら
オープニングのシャマランさん、何だかほんわか嬉しい感じでしたねぇ。映画はほんわかでは無いですけれども(笑)。
ジェットコースターの様に展開しているようでどこか淡々としているので、想像程のスリラー感は無かった、かな?どんどん気になる事が増えていくので退屈はしませんでしたが、過去作の様な迫ってくる感じはないので、人に寄ってはこっくりzzz…しちゃうかも。あくまでもスリラーとしては、ですけれど。
人生とそれに纏わる時間を考える作品としては中々に良かった。気が付けば自分の内側を覗き見ている様な気分になり、劇場を出た後も暫くアレコレ考えていた。そしてそれとは別に、シャマランがジョジョの奇妙な冒険を撮ったら面白そうだな、なんて思いました(笑)。
素直なオチ。
ノンストップで楽しめた。
「これから何が起こるのかはとりあえず私もわかってるんだけどさ〜」な前半も、なんともuncomfortableなリゾートホテルの内装・雰囲気や従業員たちの違和感の演出も良かったと思う。2度は見ないとは思うけど、伏線だらけだったのよね。
大人と子どもと赤ちゃんの体内時計の違いを可視化してくれた。(ちなみに、新生児の泣き声が音響的に後方座席の壁側から聞こえてきてマジで怖かった!!)
週末はワクチンの副反応で倒れていた私。リハビリ1本目に見るにはいろいろと感無量だった。だって、今は世界レベルで治験中。数の多さも、ある意味時間を買う方法よね。
とにかくオチは、後で考えれば「ああそうか」と、不気味ながらも実にわかりやすく納得してしまったのだけど、なぜ私自分では思いいたらなかったんだろ、とちょっとだけ落ち込んでみた。
シャマラン監督、いい役もらいましたね笑
シャマランらしいどんでん返しは無し
居眠り禁止!
「今回は当たり」“今回は”って言われてるシャマラン愛。
シャマランが好かれる理由
1: 良作でも駄作でもコンセプトがブレない。
2: ほとんどの作品、自分が出演する。
3: しかもヒッチコックやスタン・リーと違って美味しい役を堂々と演じる。
楽しかったですね!「オールド」
「ハプニング」の時は観終わってから
俺がハプニングだよ!!
って思ったけど今作はしっかり本を作り上げてる。
そのビーチの謎のツッコミを喰らわないように
その後にオチを持って来てる。
そして今回はカメラワークが秀逸。
パンの仕方がドキドキ感マシマシ。
海側から波を受けながらとか良い画でした。
作品前にシャマランからのメッセージがありましたが
「こういうところも愛されてる理由だな」って
思いました。
愛され過ぎてて“シャマラン監督”って言った事ないかも(^_^;)
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