「いつものシャマラン」オールド Flagmanさんの映画レビュー(感想・評価)
いつものシャマラン
これには良い意味も悪い意味も含まれるが
観終わった後の素直な感想。
公開当時気になっていたが結局観なかった作品。
アマプラで鑑賞。
世間では一発屋などと言われるシャマラン監督ですが、インパクトのある作品を数多く出してます。
独特の世界観とスリリングで身近に潜むどこか不気味な雰囲気を醸し出す演出は抜群に上手い。
そしてシャマランの代名詞『大どんでん返し』
結構好きな監督です。
代表作『シックスセンス』は勿論だが、『サイン』や『ヴィレッジ』は個人的には好みの作品。
さて本作はどうか。
ある程度予告編などで何が起きるかは分かっています。
今回は老化。
面白いコンセプト。
あとはこのアイデアをどう料理しどんでん返すのか?
割とテンポよく事が進むのだが、テンポが一定ではなく、なんか違和感。
ただ、老化のハッキリとした原因はわからないが、とにかくそう言う場所という科学的な裏付けなしで話が進むので、解決策がわからないまま観てる側もそれなりに引き込まれます。
ここらへんやっぱり上手。
が。
中盤を過ぎフィナーレに向かうに連れシャマランの悪い癖が出てくる。
一言で言うと強引。
今回は割とそれが良く出ているかもしれない。
唐突だし、なぜそれで抜け出せるのかも謎。
流石にパワープレー過ぎる。
で、実はこうでした!
『うぉぉ!マジかよぉぉ!!』
とはならない。
我々からすれば
『……えっ…』
なのですね。
シャマラン監督はアイデア先行で脚本を書いてるのかな?
1発のアイデアが脚本によっては傑作になるのだが、ミスれば駄作になる。
別に映画と言うものは全部そうなのだろうが、シャマラン監督の場合は振り幅がでかい上に観客のハードルがいくらか上がってしまってる。
良くも悪くも
結局『大どんでん返し』待ちなのです。
そのどんでん返しが観客のハードルを越えなければ駄作になってしまう何とも可哀想な状況下に置かれてます。
まぁ、自分で作り上げてきたものなんですけどね。
シックスセンスの衝撃を越えられる作品は近年返し慣れした現代人にはもう難しいかもしれません。
なので現代の感性で言えば一発屋なのです。