「家族の時間」オールド 町田さんの映画レビュー(感想・評価)
家族の時間
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一生が約一日で過ぎるという設定において、数組の家族による最期の時間の過ごした方の違いが印象に残りました。
主人公夫婦はもしあの治験に強制参加させられてなければ、旅行後に離婚して別の人生を歩んでたのでしょうが、終盤のシーンで、ビーチで夫婦と子供たちの4人で寄り添い合って穏やかな時間を過ごすところに、人生の集大成ともいえる幸福感や満足感を覚えました。
崩壊していた夫婦関係でしたが、腫瘍や未来への不安や価値観の違い、そういったものを一日で乗り越えて、再び仲の良い夫婦に戻れたことは、結果的に考えるとあの治験の数少ない利点の一つなんじゃないかと思います。
ジャンルはサスペンスでしたが、奇妙で怖いところももちろんあれば、感動したり考えさせられたりもあり、とても面白い映画でした。
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