「裏切られるストーリー展開」オールド 熱帯雨林さんの映画レビュー(感想・評価)
裏切られるストーリー展開
海岸に取り残された全員が年を取りながらも力を合わせて脱出するのかと思ってたら・・・。あっりゃー、なんと片っ端から死んでいく。主役みたいだったのも死んでしまう。ということは、不条理な設定の上にイヤミスみたいな、何ら解決されるものがなく救いようのないバッドエンド映画かぁと思ってたら、再度裏切られる。ちゃんとオチはあるのね。海岸のそんな使い道、思いもつかなかった。口、あんぐり、あまりに驚きの展開だった。でも、その後の生還のところ、要るか?「そして惜しいところで誰も居なくなった」の方が良くない?さらに、警察官が出てくる場面以降、必要?ま、どおりで、前半に子どもたちがビーチでくつろぐ人に名前だけでなく職業まで聞き回っていたわけだ。とても不自然だったけど、ここにつながるのか。
繰り返すと、製薬会社がほくそ笑むところで終わってくれてた方が良いと思う。そこで終わっていれば、星4つにしたかもしれない。会社にとってはメデタシメデタシの驚かせられたオチの、その場面での映画終了の方が衝撃的だったはず。次の対象も来ましたぜ、で舌なめずりのエンディングじゃダメ?なぜ勧善懲悪にしなきゃならんの?
ツッコミどころとしては、体の成長は良い、許す。そういう設定なんだから。しかし、頭の中身・考え方は6歳のままのはずじゃないのか。あと、ナイフは無機物なので短時間での老化劣化なし。ということは、初めから錆びていたのか。最初に切りつけられたラッパーは頬の傷口がふさがってたけど。さらに、リゾートでのんびりしてたあの警察官はあのへんに住んでいるのね。でなきゃ、お前は誰だ?どういう権限で緊急要請しているのか?って言われるわ。もう一つ、爪や髪が伸びないのは死んでいる細胞だからということなら、死んだ人間の体が異常に早く劣化したのはなぜ?最後に、一つのメモ帳にどうやって歴代行方不明者が書き込まれていたんだ?閉じ込められてからでは無理、前々から調査してなきゃ不可能。そういう不審な事実が判明してたなら、警察に連絡しとけよ。以上、説明求む。あら探しを書き連ねて私も意地が悪いなぁ、ウハハ。でも、脚本の段階で辻褄合わせをしておいて欲しかった。ところで、この監督は運転手役で出ていたけれど毎回出演してるの?ヒッチコックみたいに?