劇場公開日 2021年10月22日

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ビルド・ア・ガールのレビュー・感想・評価

全36件中、1~20件目を表示

3.0破天荒ガールの通過儀礼の物語

2021年10月28日
PCから投稿

「ブックスマート」でフェルドスタインの魅力に開眼した人にとって本作は、彼女が内へ外へと繰り出すパワフルかつダイナミックな表現性を享受できるまたとない機会となろう。冴えない高校生が一転して90年代の辛口音楽ライターというカルチャーの最前線に踊る出るシンデレラストーリーも型通りとはいえ安心して楽しめる。若さの特権とは試行錯誤してちょっと調子に乗って、それから壁にぶつかって、もう世界の終わりだ、絶望だと感じてもそこからまた這い上がることができること。自分一人の力で生きていると思いきや、そこに様々な大切なものが介在していることに気づくことで、ひとまわり成長することができる。その点、ライターや音楽業界うんぬんというより、むしろ「17歳の肖像」などに通じる少女の通過儀礼の物語と言えるのかも。もっと書くことや伝えること、はたまた音楽に対する根源的な情熱をじっくり浮かび上がらせて欲しかったとも思うのだが。

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牛津厚信

0.5最初のオタク少女が一番良かったと思う。

2022年11月9日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD
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マサシ

3.0冒険は自分で始める

2022年7月12日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

地方都市でパッとしない日々を送るヒロインが、「文才」という自らの才能だけで冒険に乗り出していく成長譚。きっかけは、自分のやらかしで家族を経済的苦境に陥らせてしまった、要は“お金”のためではあったが、16歳のジョアンナにとって出来ることは文章を書くことくらい。これでお金を稼ぐ!一旦こうと決めた後の猪突猛進ぶりはなかなか逞しい。たとえ、それが暴走気味で派手に壁にぶつかって傷だらけになっても、そんな失敗は若さゆえで、全部ひっくるめて眩しく見える。

ジョアンナが恋に落ちるシンガーを演じているのはアルフィー・アレン。この人、『ジョン・ウィック』でジョン・ウィックの愛車を奪ってボコボコにされるロシアン・マフィアのイメージが強かったので、こんな柔らかい雰囲気の演技も出来るんだなあと新鮮でした。

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arakazu

3.0パイナップル飴

2022年7月7日
iPhoneアプリから投稿

半自伝的小説の映画化でほぼ事実に基づいているらしいがどこまでかは本人のみぞ知る。基本主人公が好きになれない。駄目でいる時も成功している時も。ずっと他人を見下している。確かに文才があったのだろうがこういう人に何度失敗しても大丈夫と言われたくは無いかな。ジョン・カイトは聖人みたいな人だ。
珍しく主人公が失敗しても可哀想にならなかったのでそこはそれなりにいいのだが、結局成功した人生という事。

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GAB I

3.5辛口批評

2022年7月5日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

イギリスの16歳の少女(ビーニー・フェルドスタイン)が音楽評論を投稿、注目されるが辛口なので敵も作ってしまう。
16歳なのでどんどん暴走して止められない。
自伝の映画化らしいが、いかにもイギリスと言う感じがして、面白かった。

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いやよセブン

3.0ほぼ実話

2022年7月4日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

キャトリン・モランという文筆家の自叙伝をもとに作られているらしい。
物を書くのは好きだがイケてない女子高生が、ロック誌に投稿してむりやり押し込み、
突然ハッチャけたロッカー女として破天荒な記事を書きまくり、ある成功をおさめるのだが...
なかなか面白い話でした。イケてなさを自覚して落ち込むところが何度もあって面白かった。
まあそれだけに成功が際立つってわけだ。

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arlecchino

2.5ちょっと普通すぎません?

2022年5月23日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

まぁ端的に言っておっさんが見ても楽しいやつじゃなかった。
「ブックスマート」はある種の普遍性というか、
ジュブナイルものとして斬新さがあったと思うけど
本作は割とよく見るタイプのそれっていう。

設定以外にはちょっと目新しさが感じられなくって
ちょっと退屈しながら最後までいってしまった。

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mar

3.5【”私らしく生きる大切さ・・”ちょっとポッチャリした文才ある16歳の少女が無理をして毒舌音楽ライターになったけれど・・。】

2022年4月17日
PCから投稿

悲しい

知的

幸せ

ー 冴えない女子高生・16歳のジョアンナ(ビーニー・フェルドスタイン:”レディ・バード”と”ブックスマート 卒業前夜のパーティデビュー”で注目を浴びたね・・)が、文才を武器にして音楽ライターとして成功への階段を駆け上る物語。けれど、それにはイロイロと無理があって・・。-

■田舎で貧しいながらも、好きなお父さんと産後鬱で悩むお母さんと暮らすジョアンナ。豊かな想像力と文才を秘めるが、学校では冴えない存在。
 一念発起して、イギリスの大手音楽情報誌のライターに応募し、編集部のアドバイスを受けた彼女はロンドンで仕事を手にする。
 髪を真っ赤に染めて、見た目を変え、大好きなロック・スター、ジョン・ライト(アルフィー・レイン)に対しても、音楽ライター「ドリー・ワイルド」として辛口のレビューを書いてしまう。
 - ジョン・ライトは、早逝したジェフ・バックリーがモデルだよね・・。ー

 ・けれども、徐々に自分を見失って行くジョアンナ。
 - 本当は好きなのに、辛口のレビューを求められる姿・・。-

<ガラスの靴ではなく、自分自身の脚で転んでは立ち上がるジョアンナの姿。両親への愛も込めた彼女の後半の行動は心に沁みる。
 そして、大好きなロック・スター、ジョン・ライトに対しての謝罪を込めた女性にとっては相当勇気がいると思われる行動。
 少しだけ残念だったのは、フライヤーに記されている90年代のロックスターたちの音楽が、殆ど聞けなかった事かな・・。>

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NOBU

3.0女性版ペニーレイン

2022年2月26日
PCから投稿

配信に入ってきていたので見た。
ブックスマートの人Beanie Feldsteinが出ていて同じ制作年2019だったが、訛りを聞いて微妙な気分になった。

ブックスマートはアメリカではなかっただろうか。よく解らないがこの訛りはリバプールとかスコットランドとかそっちのほうな気がする。

まったくのところ極東のじぶんは、米英のひとたちの出自/所属をなにひとつ知らずに映画を見ているわけだが、ブックスマートを見ていたせいで本作にはアメリカ人がイギリス人をやっている気配があった。微妙な気分とはそれのこと。

『1993年6月24日、衣裳デザイナー兼スタイリストのシャロン・リンとロックバンドのガンズ・アンド・ローゼスなどを担当していたコンサートツアー専門税理士のリチャード・フェルドスタインの娘として、カリフォルニア州ロサンゼルスに生まれる。ユダヤ系アメリカ人であり、3人兄妹の末っ子。次兄は俳優・映画監督のジョナ・ヒル。長兄のジョーダン・フェルドスタインはバンド・マルーン5のマネージャーを担当していたが、2017年に血栓のため40歳で逝去した。』
(ビーニー・フェルドスタインのウィキペディアより)

ウィキを見てよかった。見なかったらジョナヒルにくりそつであるという指摘を、まじで言ってしまうところだった。そうか兄妹か。どうりでにているわけだ。

にしてもウィキの紹介文からしてアメリカ人のようである。英語のことを知らないが、アメリカ人がこんな濃い訛りをしゃべることができるんだろうか。けっこうふしぎだった。

映画はあの頃ペニー・レインと(2000)に似ている。15歳で音楽ライターのキャリアをスタートしたキャメロンクロウ監督が自身の体験に基づいて描いた映画。
これもジャーナリストCaitlin Moranの半自伝になっていて、彼女のウィキに『16歳で週刊音楽雑誌である『メロディ・メイカー』でジャーナリストとしてのキャリアを始めた。』とあった。

諧謔的な描写になっているが、自己肯定を是とする楽しい映画になっている。おそらくバランスのいい人だったにちがいない。音楽ライターには文才が必要だが、それ以上にバンドマンたちから好かれる社交性や面白味が素養を生かしめる。

わたしたちは常日頃、自己肯定的な人々を見ている。著名人はそれが前提なので。だけど、自己肯定の気配は、能力とのバランスがとれていないばあい、鼻につくことがある。
すでにそんな人が二、三人思い浮かんだにちがいない。

世の中に、いい文を書く=ライターになれる、という図式はない。なんでもそうだが、その能力以上に、手を挙げ、社交しなけりゃ、何者にもなれない。むしろそっちが重要である。

じぶんは日本の映画監督をよくこき下ろすが、仮に映画監督の能力がなくても「おれが監督をやる」と、業界へ積極的に切り込んでいって人脈をつくるなら、彼/彼女はいずれ日本を代表する映画監督になれる。じっさいに、そういう人たちが日本を代表する映画監督になっている。
よって、わたしのこき下ろしは彼/彼女の自己肯定にたいする歯ぎしり、みたいなもんである。

んなことを言う玉じゃないが、求めよ、されば与えられん。が人間社会の基本です。──という話。

本作は与えられた属性で大きく羽ばたいた人物を描いていた。良心的で楽しかったが出来はまあまあ。なんていうかジャーナリストにもかかわらず「夢見る少女」の値が高すぎる気がした。

──

余談だがジャーナリストの自己肯定はときとしてあぶない。

昨年(2021)ノーベル賞平和賞をロシアの「ノーバヤ・ガゼータ」の創刊メンバー、ドミトリームラトフ氏が授賞した際、氏は「この賞は報道のために命を捧げた同僚たちのものです。私はこの賞にふさわしくありません。」と述べた。

ニュースは『「ノーバヤ・ガゼータ」では、これまで6人の記者が殺害されています。そして今も、プーチン政権は独立系メディアに対し、外国のスパイを意味する「外国の代理人」と指定するなど締め付けを強めています。』と伝えた。

新聞記者(2019)という映画があり、その原案を提供した女性ジャーナリストがいる。彼女も(一種の)報道の自由をかかげて戦った。結果、コロされそうになっただろうか?危険な目に遭っただろうか?とんでもない。与太話「新聞記者」の原作者として映画で儲け、味を占めてドラマへ手を延ばした。とうぜんジャーナリスト稼業以上の儲けが映画/ドラマから転がり込んでいる──にちがいない。(憶測に過ぎません。)

人間社会でわたし/あなたを生かしめるのは積極性である。時の官房長官に23回連続質問するような、積極性である。そして(言うまでもなく)その積極性を行使せしめるのは、より小さい羞恥心だ。無いなら、なおいい。反体制してもコロされない国で、官房長官に23回連続質問し、それを体制との闘いだと勝ち誇る──ほど恥知らずなら、天下をとれる。──という話。

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津次郎

3.5口汚いけれど若さが輝く人生の賛歌

2022年1月31日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悪口って万国共通の娯楽なのね;と口汚さに少し引いたものの物語は前向きで力強くてとても素敵でした。
求められるもの、お金のための嘘。口汚さで作り上げた虚像の人格。失敗、挫折、それでもまたやり直せると、若さゆえの無鉄砲にもとれるたくましさ。
人生は失敗に満ちていて、それでも自分らしく生きて輝くことができると。まるで人生の賛歌。若い時代、そして青さを通り過ぎた世代にも、まぶしいと感じる作品だと思いました。

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ちいまめ

3.0「こき下ろし」で才能の無駄遣い。

2021年12月6日
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鑑賞方法:映画館

でも「こき下ろ」しだけで生きている、能の無い人って多いと思うんですよね。この世の中w

ブック・スマート主演の2人、ビーニー・フェルドスタインとケイトリン・デバー。ケイトリンは青春映画のエヴァン・ハンセンで、ビーニーはコメディタッチのサクセス・ストーリー。2人とも我が道を行ってます。って、そういうところでホクホクしてしまい。

ストリー的には、よくあるパターン。捻りも何にもないんですけど、主役年齢が「女子高生」ってところがミソ。と言うか、ビーニーが16歳に見えねー!ってのは置いといて。

最後に、ちょろっとだけ出てきて、一番の決め台詞を吐きやがるエマ・トンプソン姉御。カッコ良すぎです。また、ラスト・クリスマスみたいな映画、作って下さーーーい。待ってます。

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bloodtrail

3.0女を磨く

2021年12月4日
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笑える

楽しい

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りあの

3.5テンポよく楽しんで観ていられる

2021年11月23日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

高校生がライターという仕事を通して
自分らしく成長していく話

テンポよくコミカルに描かれていて
飽きずに観ていられる

メッセージ性はあるけれど
シリアスになりすぎず、押し付けがましくもないので
コメディとしても楽しめる作品

10代の頃、自分のすすむ道に迷うこと
成功体験から背伸びをしてしまったり、ハメを外してしまったり
無理をしてしまったり…そしてまた悩んだり

規模の大小はあれど
誰でも経験のあることじゃないかな

と思いながら鑑賞できた。

何事も、ただの等身大が良いとは思わないけれど
自分を無闇に傷つけない環境や生き方を模索するというのは
死ぬまで続く課題かな、とも思う

そして、やはりどんな状況でも、
自分のことを大切にしてくれる人がそばにいるということは恵まれているな、と感じた。

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nana

2.5好きになれない

2021年11月20日
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学校で底辺の扱いを受けていた子がちょっと勇気を出して踏み出したら人生うまくいきました、という感じの話ですが、16歳が性欲のまま行動し、酒煙草に手を出し、人の悪口を記事にして、挙げ句に父親の夢をまで撃ち砕いて(字合ってます)最後上手くいくって全然共感できないんですよ。
きつい映画でした。

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ガゾーサ

4.0赤毛のアン2か?

2021年11月17日
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鑑賞方法:映画館

文学少女の脳に収まりきらない空想力やめげない行動力人生に対峙する姿勢は赤毛のアンが生まれ変わったかのようだ。

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ケセラッセーラ

4.5ポジティブは最強の武器

2021年11月11日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

幸せ

萌える

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rin*

3.0再構築

2021年11月9日
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21144.正しく使ってこその才能

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movie

3.5ビニーの成り切りぶり!見事👏

2021年11月7日
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鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

単純

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ねもちゃん

まとめていらないよ

2021年11月3日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

失敗しても立ち上がれ、というシンプルなメッセージは気持ちよく聞けたんだけど、ジョアンナは彼に謝るとき、もうちょっと神妙な表情でもよかったような。ビーニーの顔が笑い顔なんだな。人って普通にしてても怒ってるように見える人とか笑ってるように見える人がいる。

ジョアンナが早口でまくしたてるシーンは、ビーニーのリズム感が最高で、めっちゃ気持ちいい。高くて澄んでいて、そんなに迫力はない声なんだけど。

ロック歌手のジョン・カイトと出会う辺りは、二人がかわいくて楽しかった。ジョンはバスタブで眠るのも、ジョアンナに残す伝言も、何もかも素敵すぎて、この男に惚れないの無理では。ジョンが出てくるシーン全部、少女漫画。

トニー役のフランク・ディレイン、ルックスやたたずまいがかっこよくてもっと見たかった。

なにげに、学校の国語の先生がいいキャラクター。

エマ・トンプソン少なっ。

面白かったんだけど、最後にジョアンナがカメラ目線で、自分が学んだことを語ってくれちゃうのは残念だった。自宅で“ながら見”してたらちょうどいいかもしれないけど、odessa上映でしっかり味わってたのに、「こういうお話でしたよ、わかりましたか」と言われたみたいだ。

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デブリ

3.0欲求に忠実であれ

2021年11月2日
iPhoneアプリから投稿

ストーリー展開が終盤を迎えるまで軽くて物足りなかったのですが、それもその筈、主人公はまだ16歳な訳であり、どん底に落ちてから初めて物語の意味が深まってくるのです。主人公が失望する度にMs.Bの「自分を抑えなさい」という忠告が蘇ります…。けれど、男とヤリまくったこともお父さんのレコードを撃ったことも彼女に後悔なんてないはず。欲望こそが変化を生む力であり、最後のメッセージ通り自分という謎は解けません。全力で彼女を肯定したいです。
私事ですが、昔、年下の女の子を好きになった事があり結局上手くいかなかったのですが、ジョン・カイトの「君を扱うには僕は若すぎる」という台詞で靄が晴れた気がしました。
ついついジョアンナをブックスマートのモリーと比較してしまい、あの太々しさからまたブックスマートを見たいなと思ってしまいました。2人とも根本は同じで魅力的。ビーニー・フィルドスタインさんの次回作が観たいな。

最後に作品の感想ではないのですが、主人公がお父さんをバカにされてそれに反論するシーンにて、横に座ってたおじさんがずっと泣いていました。お父さんならではの涙腺ポイントだったのだと気付かされましたし、人の心が動くところを見れて映画館で映画を観ることの価値を感じました。

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チェザーレ