TITANE チタンのレビュー・感想・評価
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復讐するは我にあり
痛くて、グロくて、おっぱいで
初日に観たのに忙しさに感けて記録・投稿できず💦
この映画、かなりのクセモノw
108分間、途中退室せずに最後まで完走(?)した自分を褒めてあげたい💓と合う意味での点数。
序盤15分間はとにかく痛いしグロい。
松坂桃李の『娼年』の“小指ポキっ”シーンで経験した耐えられないほどの血の気の引きっぷりをまたしても経験するとは😅痛みと気持ちの悪さで卒倒しそうになりながらもなんとか今回は持ち堪えた(娼年のときは身体の防除反応が働き、そのシーンの直後から急に寝てしまった💦)
苦手な人は他にも居たようで、途中退場を選ぶ人もちらほら。うんうん、わかるよその気持ち。
でも、15分乗り切れば平気!
その後は車の子を宿すオスカルみたいな主人公の成長譚。色んな意味でクセが強い。いや、強過ぎ!!でも一見の価値あり。
あ、あとやたらおっぱいいっぱい出ます!
好きな人は必見www
変態おフランス映画
エッッッッッ
主張する映画
アートや映画って、作り手が独創性に走るととんでもない体験ができる。久々にスゲーのを観ましたよ。カンヌ国際映画祭で最高賞を獲得なんて!カンヌも攻めてるなー。
事故で頭にチタンを埋め込まれた少女が、車との子を宿して、殺人を繰り返し、別人になりすまし..とエロくてグロくて痛くて滑稽でパンクで、ストーリーも表現も無茶苦茶なんだけど、根底のテーマは生。
女性のサイクル月経、妊娠、出産と、性別、血筋、肉体などをモチーフに、全ての常識を振り切って驚きの境地へ。
ヒロインを演じるアガト・ルセルはなんと初映画?!これ以上ないというくらいの身体を張った熱演は凄すぎたー。裸体多いし。。
この作品はアカデミーではガン無視されたけど、カンヌではパルムドールだからね。フランス人とアメリカ人の嗜好の差も面白いな。
覚悟があるなら、観て損はないかと😊
親子愛
塚本晋也の鉄男の様に、ただ奇天烈な映像を感じろ
ボディーホラーであり、愛についてでもある。
全編を通して共通してるのはボディーホラーであるということ。そこに様々な要素が混ぜられまさにジャンルレスといった印象。
前半の殺人鬼スリラーパートはあまりの痛々しさに気絶しかけ、中盤からの逃亡劇から疑似家族モノへ変貌し衝撃のラストへ突っ走る。
特に中盤以降のジェンダーという枠組みをぶっ壊し真正面から愛と依存について真摯に描いてくるのには感動すら覚える。
なかなかの怪作だと思う。すごい映画だ。
強烈な影に虚無感と生
芸術作品であることは確か。予告編だととても倒錯的な感じがしたのだ...
芸術作品であることは確か。予告編だととても倒錯的な感じがしたのだが、むしろとても素朴な映画。
ヴァンサン、ランドンは好きな俳優だった。彼の渾身の作品となったと思う。
ジェンダー的にここまで壊乱されてる映画はないだろう。セクシュアリティも。もちろん、アイデンティティも。チタンは、自閉症的な性格の隠喩でもある。この意味では決定的に新しい。
無茶苦茶暴力的。愛に対して攻撃する反応が自閉症的。
消防士のとてもアルカイックなマッチョの世界の中でそれが繰り広げられるところが、この監督の才能かと。
最初、ヴィンセントの息子への迫り方が、監督も言うようにとても暴力的で許容できないと思った。でも、根底にある愛がアレクシアにとって愛となるという展開が、倒錯ではなく、言ってみればすれ違いとして愛を成立させる。Je suis laがこの映画のキイである。
きついくらい強烈な印象
きつかった。
画面を凝視できないくらい、グロくて痛いシーンの連続。
手術、刺殺、自らの身体への自傷行為などなど。
『クラッシュ』の異常性・変態性を思い出しつつ。
お話自体に、基本、意味はあまりないのかも。
事故を起こす前から主人公・アレクシアは頭がおかしいし、事故の原因自体がアレクシアなので、感情移入先としては成立しないキャラクター。
というか嫌悪感しか抱かない。
そんな異常行動する女性を、息子と信じたいノイローゼっぽい高齢の消防士が守ろうとするのだが………
異常を変態で包んだ流れを、真面目に考えても仕方がなく。
好意的に考えたら、聖書のキリスト生誕エピソードをモチーフにしてんのかな? みたいに思うことも可能かもなぁ、くらい。
考えるな、感じろ系だと思いました。
そう思わなかった
このイカれた感じはジャンルレス
カンヌのパルムドールって個人的にハズレの確率が高い。フランス映画独特のオチのなさや淡々と進む物語が苦手なことも影響している。それでも本作はちょっとイカれてる感じがしたので観てみることに。
もういきなりイカれた展開。モデル(ダンサー?)仲間の家のシーンはイカれすぎてて少し笑ってしまった。
でもこの先は暴力シーンが控えめ。代わりに、失踪していた息子になりすまして消防士になるというめっちゃ変な展開。ジェンダー問題や母性の問題が絡み、さらにはSF?オカルト?的な要素も入って、いったい何の話?と思いながら、なんとなく感動させる終わり方。なんという力技!
個人的には感動はしないし、なんにもスッキリしなかった。でも、変な映画だったなという強い印象だけは残ってしまった。たしかにイカれた映画だ。でも、やっぱりパルムドールだなとも思った。
色んな痛覚を刺激される変態映画
やんべえ。
幼い頃の交通事故で頭にチタンを埋め込んだアクレシアは車へ愛情を感じるようになり、ついには殺人を犯し、失踪事件で行方不明とされている少年になりすまし、その父親と奇妙な共同生活を送る話。
車の魅力に取りつかれた人達を描いた『クラッシュ』や遊園地の遊具に愛情を描く女性を描いた『恋する遊園地』(これもフランス映画)、過去に似たような作品はあるけど、今作が1番機械に恋するとはどういうことか分かりやすかった気がする。
アクレシアの車への欲望ってマッチョ的なものへの憧れと似ていて、多少雑に扱っても壊れない・逃げないかつ、大きな包容力(?)と心地の良い重低音。最後のふたつがマッチョかは置いておいて、これって逃亡先に出会うヴィンセントぴったり。
前半でアクレシアの近くにいる人達は女性や男性でも弱かったりスキありまくりの普通の人達。でもヴィンセントは消防士でムキムキ、過剰なマッチョイズムを持つアクレシアにとっての初めての生き物としての大きな壁。でもそれこそアクレシアが求めてたもので、"先のとがったものを指してもピンピンしてる"完璧な物体だったんじゃないかな。
一方でヴィンセントも息子への少し奇妙な愛情を持っていて、それが上手く女性だけど男性のふりをしているアレクシアとマッチ。お互い本当は噛み合ってないのに、自分が求めるものを勝手に相手に投影して奇妙な絆で結ばれる。そしてたまに「そういうのは好きじゃない!」みたいなのが垣間見えた時の、微妙なガッカリ感がちょっと面白い。
物に愛情を持つってまさにこういうことなんだろうな。自分の嗜好にあった見方をすると、物だからいつでもそれに応えてくれる。全然理解できる感情だなって思った。だって冒頭の車の重低音が心地良いと感じた人はきっと少なくはないでしょう。
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