劇場公開日 2022年4月1日

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TITANE チタンのレビュー・感想・評価

全201件中、1~20件目を表示

4.5ジュリア・デュクルノー監督の前作をまだ見ていないので、これが同監督...

2022年6月30日
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鑑賞方法:映画館

ジュリア・デュクルノー監督の前作をまだ見ていないので、これが同監督作品の初鑑賞となった。なかなかすごい監督だ。世間では歪んだ欲望として切り捨てられてしまいそうなものを、堂々と描ける胆力があるようだ。欲望を人間にとって重要なものと捉えているように思うし、欲望のあり方は千差万別であり、その中には多くの人が眉をひそめるものもある、それでも欲望は大事だと言えるタイプの監督に見える。こういう監督が新しく出てきたことは大変に心強く思う。
チタンを頭に埋め込んだことをきっかけに車に執着する。車と性的に交わるというユニークなシチュエーションが描かれるのだけど、女性でそういう欲望が描かれるのはこれまで見たことなかった。たまに男性ではそういう人がいることがニュースになっているが、これを女性主人公で描いたのは画期的ではないだろうか。

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杉本穂高

4.5深読みなんて蹴散らすデタラメ上等の暴走パワー

2022年4月30日
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主人公の女性が持つ身体への違和感、マスキュリニティに振る舞わされる男のエゴなど、多層的なテーマに直結しそうな要素はいくつでも読み取れる。しかし、この映画の面白さは、そういった解釈だけでは手が届かないところにあるように思う。絶対に先読みできないでしょうという作り手に意外性競争に参加させられるような強引さはあるにせよ、「なんだこりゃ!?」を連発しまくるストーリーも映像もキャラクターたちの過剰な造形も、すべてがいちいち面白い。合う合わないはあるでしょうし、不快という人もいるでしょうが、このイカれた物語にこの音楽を乗せてくるのか!と唸らされるユーモアに満ちたセンスの良さも含めて、なんかわからんけど最後までどの料理も美味しかったです!と帰り際にシェフである監督にアタマを下げたくなるような、珍味のフルコースみたいな快作でした。

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村山章

4.5グロを通り越した先に皮肉とユーモアが

2022年4月12日
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鑑賞方法:試写会

笑える

怖い

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清藤秀人

4.5幼い頃の事故から車と恋に落ちた女性の狂気的な行方が、ある出会いでより想定外になっていく不思議な映画

2022年4月1日
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鑑賞方法:試写会

第74回カンヌ国際映画祭で最高賞のパルムドールに輝いた作品と知った上で本作を見ると驚く人が多いかもしれない。序盤のイメージは妖艶ながらも、恐ろしくて痛いシーンが続き、見る側は早い段階で予想を裏切られたような気分になり、展開も含めて謎だらけで、最後まで見届けるしかない映画でもある。風変わりな作品のため、怪作が苦手な人なら途中で退席してしまうかもしれない。
父親が運転する車の後部座席で、エンジンの音に合わせて唸る少女(アレクシア)の冒頭シーンから、既に独特な雰囲気を醸し出していた。アレクシアは父親に注意されても止めようとしない。「彼女は車と会話でもしているのだろうか?」と感じた瞬間、交通事故に遭ってしまう。この序盤の少女の時のエピソードから、話はどんどんエスカレートしていく。
アレクシアは事故の治療で、頭蓋骨にチタンプレートを埋め込まれる。
この先の大人になってからのアレクシアについては、常識を軽々と超えるような展開になり、時には痛々しい描写もあり、本作を見る際には「目を背けない」という覚悟が必要になってくる。
とは言え、後半の孤独な高齢の消防士との奇妙な共同生活から何かが変わっていき、アレクシアの底力と生きることへの執着心が、見る側の心に突き刺さっていくと私は感じた。
ラストの結末も想像を絶するもので、これがカンヌ国際映画祭で最高賞を受賞するというのもカンヌの懐の深さのようなものを感じる。
恐らく見る者によって感想は全く異なるであろう衝撃作。私はこの独自性を評価したい。

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山田晶子

4.0やっぱり“愛”が好きなフランス。メタバース時代の「愛のかたち」も予感させる

2022年3月29日
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鑑賞方法:試写会

悲しい

怖い

興奮

カンヌでパルムドールを獲得したフランス映画の本作。デヴィッド・クローネンバーグ監督が自動車事故に性的興奮を覚える女性を描いた「クラッシュ」との類似点を挙げる声が多く、クローネンバーグ好きな評者も確かにそう感じるが、思えば「クラッシュ」もカンヌで審査員特別賞を受賞したし、他の5作が最高賞の候補になり、さらには審査委員長も務めるなど、かの鬼才はカンヌに、さらに言えばカンヌが象徴するフランス文化的価値観に愛された監督でもあった。

根拠の弱い憶測になるが、フランス文化圏では20世紀中盤頃までに旧来の男女の愛をあらかた語り尽くしたと感じたのではないか(もちろん同性愛を描く作品も以前からあったにせよ)。そして、80年代以降に愛と性に関する価値観が多様化したことと、異形の者への偏愛と人体改変・破壊への執着(広い意味でマイノリティと言える)を描くクローネンバーグ作品が時代的にマッチしたのでは、と思うのだ。

さて本作「TITANE チタン」は、幼少期に車の事故による怪我で頭にチタンプレートを埋め込まれ、成長したのち車と“愛を交わす”ようになる女性の話。カンヌは若い女性同士の性愛を描いた仏映画「アデル、ブルーは熱い色」にも2013年にパルムドールを授けたが、「TITANE」もやはり旧来の枠にはまらない愛を描いている点で共通する。マイナーなセクシュアリティが繰り返し描かれ、また支持されるのは、もちろん物珍しさからではなく、知らなかった愛の形を映画で疑似体験することにより、愛とは何だろう、さらには人の性、生とは何だろうという根源的な問いの答えを求めようとするからではないか。

愛と疑似体験に関して話を別の方向に転じると、他者のlife(生活、人生)を疑似体験できるメディアとして映画は現在まあまあポピュラーな選択肢だが、仮想空間のアバターで何者にもなれるメタバースが今後普及すれば、体験の面では映画を超えるメディアになる可能性が高い。そこでは性自認と異なる性のキャラクターにもなれるし、人間以外の動物、異星人、そしてもちろん機械との恋愛だって自由だ。

前に「フリー・ガイ」のレビューで、続編の筋の妄想として、ゲーム世界で「各キャラクターのコードをDNAに見立ててカップルで組み合わせ、自分たちの子のコードを書いて誕生させる」ことが実現すると書いたが、同じことは将来のメタバースでも実現可能だろう。メタバース内のオプションサービスとして、愛し合う2人の両アバターのコードを組み合わせて「子供」を作る、気に入ったマシンとのハイブリッド(混血)の子を創造する、というのだってあり得る。それはもはや疑似ですらなく、リアルな体験なのかもしれない。そんなことを考えると「TITANE」は、そうした将来のメタバースにおける「愛のかたち」を予見しているような気もしてくるのだ。

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高森 郁哉

4.0人生でなかなか出合えないレベルの変態映画

2022年3月17日
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鑑賞方法:試写会

いやー凄かった。ぐったり疲れた。本物の変態監督が作った変態映画です。痛いのキラいな人は止めた方がいい。でも、痛いの大丈夫な人は、何も情報入れずに見て下さい。私は、最初っから最後まで口開きっぱなしで見てましたもん。「クリスティーン」とか「鉄男」思い出しながらね。

それにしても、これにパルムドールを与えるカンヌはカッコいいし、映画もパルムドールの資格が十二分にあるし、アカデミー賞が国際長編映画賞候補から外したのもよく分かるし。とにかく、人生でなかなか出合えないレベルの一本です。個人的に、サンタナの「シーズノットゼア」とか、「マカレナ」の楽曲シーンで大爆笑。

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駒井尚文|映画.com編集長

4.0痛い痛い映画。まーよく分からんけど最後まで観てしまった。女性監督作...

2024年9月23日
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痛い痛い映画。まーよく分からんけど最後まで観てしまった。女性監督作品らしい?映画かなと

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Mk.plass

3.0私は一体、何を見たのだろうか?

2024年8月17日
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鑑賞方法:映画館

難しい

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緋里阿 純

3.0タイトルなし

2024年6月2日
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鑑賞方法:VOD

気持ち悪い。意味不明。

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ゆか70

2.0衝撃は受けたが、わかりづらく面白くはない

2024年5月4日
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鑑賞方法:VOD
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maku1

4.5思い込みを飛び越える七変化

2024年1月23日
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鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

ついにUネクストにて「チタン」観る。

男女も親子も夫婦も、有機に無機も飛び越える、というか入り乱れるジェンダーレスどころの騒ぎにとどまらない七変化展開。
だが同時に、そうして次々と立場を入れ替え、重ねてもなぜかブレない登場人物らに、
日常、それらカテゴリに縛られた自身の思い込みが無意味にも見えてきたり。
人間や、対象が何であろうと存在そのものに迫ろうとする怪作では。
突き詰めた結果、答えとして全編に存在し続けたのは、様々なカタチの愛なのかもと過る。

一度、書いて投稿し損じ、二度目でしっくりこないまとまりだが、仕方ない。
とにかく聞きしに勝るスゴさだった。
演者陣も、ものすごい。

一番度肝を抜かれたのは、消防自動車の上でのダンスシーンか。
あの状況のあの格好にもかかわらず、冒頭同様のセクシーさが重なってみえた。
つまり格好ではないとするなら、
普段、見ているモノは何なんだ。
何をもってそう感じているか。混乱させられた。

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N.river

1.0最後までわからなかった。

2024年1月8日
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鑑賞方法:VOD

パルムードールを獲得した作品という事で鑑賞しましたが、自分は映画はただ楽しく観ているだけの消費者でいいなと思いました。
例え仕事でもこの作品を受賞するほど褒めたりそれらしい説明をするのは私には難しい作品でした。

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はまぐりの短い感想文

3.0かなりのクセ映画

2023年6月27日
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870

1.0ホラーと心理サスペンスのバカげたハイブリッド映画

2023年6月24日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

自動車と人間のセックスといえば、クローネンバーグ「クラッシュ」が思い当たるが、あれにはテクノロジーの発展により人間の性欲が変化し、自己を害するようになるだろうという原作者バラードの災害の予感が背景にあった。

本作では当たり前のように女性が自動車とセックスして妊娠するというのだから、クラッシュなどよりさらに進んでいる。というよりジャンルが異なると言ったほうがいいか。
クラッシュがテクノロジーの進歩に伴う人間意識の変化を描くことに主眼があるとすれば、本作はもはやホラーである。
しかし、そのホラー要素とは違う意味での人間心理の怖さ(父子関係の不気味さ)を対置して、ホラーと心理サスペンスのハイブリッド映画としたのが本作だろう。

はっきり言って、バカげているしつまらないこと極まりない。時間の無駄だと思った映画は久しぶりだ。
カンヌのパルムドールねえww その程度の賞ということだな。

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徒然草枕

2.0正直よさがわからない

2023年6月19日
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鑑賞方法:映画館

おかしな映画がパルム・ドールを取ったということで注目しての鑑賞。でも、この作品の良さがよく分からないままに観終わってました。
・上映館が少ないのも納得。少ないといってももっと少ない映画もありますけど、確実に万人受けはしない。人によっては気持ち悪くなるし胸糞要素を感じるだろうな、と。だが、逆にそこの作り方は絶妙でした。
・交通事故での治療で頭にチタンを入れて~とありますが、チタンを入れる前からおかしな女の子でした。チタンを入れて~の意味は絶対にありません。
・エロ要素が、特に前半、結構あります。ただ、一切エロくないです。いちばん重要なところでは超変態でした。その変態行為からとんでもないことが起こります。生命の基本原則を思い切り無視した展開に突入します(笑)。
・アレクシアを見てHIBIKIを想起しました。HIBIKIをエロく変態にして頭のネジを数本抜くとアレクシアになる感じかなあ。
・今思うと、「父と子」がテーマでしたのね。前半が実の「父と娘」後半が偽り(妄想?妄念?)の「「父と息子」。
・BGMは抜群でした。BGMが主で映像が従の関係に思えました。視覚情報は豊富なんですが、感情に訴えるというところではBGMが圧倒します。
・ぶっちゃけ、B級、C級映画です。断言します。

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zem_movie_review

1.5何がどうしてこうなった?

2023年6月17日
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鑑賞方法:映画館

幼少期の怪我でアトミックブロンドやレッドスパローやANA
みたいな舐めた野郎どもをオラオラオラァと粉砕する映画かな
と思ったら
あーこれは生理的に無理です。
キチンとした説明がないので
彼女が垂れ流すものも明確でなく
どうやって車と**して
お腹が出てきてもこれは俺の息子だと言い張る義理のオトンも
意味不明やし
最後の子もナニモンやねん?
どこをどうしたらこんな映画が作れるのか
それはそれで興味わく
30点
2
アップリンク京都 20220428

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NWFchamp1973

2.5なんとも、、、よくもこんな発想思いつくなあ

2023年6月11日
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アンディぴっと

3.5衝撃の親子愛???

2023年6月2日
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とにかく凄いものを見たとしか言いようがないトンデモ映画には違いない。

エロいというか、グロいというか、えげつないというか、気持ち悪いというか、感動的というか、この見終わった後の感情の持って行きどころに困る、しかし形を変えた、もしかしたらあり得る?親子のお話であった★

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レイは!?★

5.0パパ

2023年5月26日
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色々した主役の子を完全に喰うパパ最高でした。
パパの最後のセリフを聞くための一時間40分だったと思うほどです!!!!
痛いのもグロいのもエロいのもまあ、あるとは思うけど、結構サクッカラッと痛くてグロくてエロいので、それ以上にパパです!!!!
話は訳わかんないから、説得力ある演技が絶対必要だと思うけど、本当に素晴らしかった!!!パパご!!(名前を存じ上げず、恥ずかしい)
先の読めない中で飽きさせずずっとフルスロットルで進行する力量を感じる作品でした!!!なによりも、パパ!!!
わたしはとても面白かったです。

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Shihommatsu

3.0見たことのないタイプの映画ではある

2023年5月25日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル
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arlecchino