劇場公開日 2022年7月1日

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わたしは最悪。のレビュー・感想・評価

全129件中、41~60件目を表示

5.0秀逸な会話劇!

2022年9月2日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

笑える

興奮

ノルウェー版大豆田とわ子、と書かれているのを鑑賞後に見たが確かにその通りだと思った。秀逸な会話劇が現代を生きる私たちに刺さるのだと思う。私自身、坂元裕二脚本のファンなのでこの作品はどストライクだった。音楽も場面に馴染みながら映画のテンポを良くしていて、見やすく、とても良かった。見てよかった!

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んどららら

3.0肩の力が抜ける

2022年8月27日
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鑑賞方法:映画館

主人公はいろいろ迷っているけれど、深刻でもなく、なんとなくそのたびに決断して流れてゆく。50半ばの今見るとそれもありだなあと思うが、自分の子が同じような選択してゆくと心配しそう。エンディングの曲が良かった(伊藤ゴロ-のユーチューブでお気に入りの曲。スタンダードなのですかね)

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ひぐらし

4.5「俺って最悪」・・・口には出さないが心密かに“自分って最悪”と思うことがある人に寄り添う秀れたコメディ(人生悲喜劇&讃歌)

2022年8月21日
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鑑賞方法:映画館

①大変感心した。人生の色んな断面・人間の心の揺れ動きを様々な映像手法を駆使して綴っている。例えば、周りの全てが静止している中でユリアがアイヴァンに向かって走ってゆく(そして戻ってくる)一幕。今まで色んな映画で観たことのある手法だけれども、ここではスイッチが入ったらもう恋に向かって走ってゆくしかない(物理的な距離という意味だけではなく)気持ちを見事に伝えている。ホント、恋のスイッチが入っちゃったら周りの人も目に入らないし周りで話していること(それも私に対して話しているのにですよ)耳に入らない。恋する相手の事しか頭になくなるんだもの(経験者は語る)。“俺って最悪”と思いながらも、その裏で一生でそんな恋に巡り合えた自分は実はとても幸せ者だと思っている・・・ってやっぱり俺って最悪だわ。②お互いの放尿を観察したり(屁もこくし)、相手の腋臭を嗅いだり、吐き出した煙草の煙を吸い込んだり等々結構変態ちっくな描写が却ってリアリティーがある。どんな人間だって1つか二つフェチは持っているもの(実は自分の腋臭や足の匂いが好きだったり。人には言わないけどね)。そういうところを然り気無く挿入してくるのが巧いね。③ヨーロッパ映画らしく考えることは結構しつこい。「#Me Too時代のオーラルセックス」なんて笑っちゃうけど、なかなか日本ではこういう発想は出てこない。「ボブキャット クリスマスをぶち壊す」のアクセルとフェミニズム活動家(?)のラジオでの応酬合戦もなんか面白い。人間を描くと言うことでは(人間を描くということと人間社会を描くということとは違います)、昔から日本映画やアメリカ映画と比べて一日の長があるヨーロッパ映画だけれども今でもそうみたいだな。特に最近の日本映画ってマンガの実写化かTVのヒット番組をスクリーンに引き伸ばしたようなものばかりで、その時その時楽しかったら良いというものばかり。まあ、それも活動写真の一つの形だけど。④近代高等教育を受けて“自我”と言うものを教えられた我々は否応なく自意識過剰になっちゃうし、ミスしたりポカしたり空回りしても(仕事だけじゃなく)周りの人は自分が思うほど注目してくれていないのに“自分て最悪”だと勝手に内省しちゃうもの。⑤さて、話は変わって自分が「大人」というものになったと疑いもなく言える人ってどのくらいいるのだろう。仕事を持っているから、家庭を持っているから、親だから、社会というものの規範の中にちゃんと収まっているから、常識(これもよくわからん言葉ながら)があるから・・・だから「大人」なのか?でもこういうものって結構簡単にひっくり返るし、私の周りでも上のような人々が“いい大人(ここパラドックスですけど)が”ということを時々しやはります。⑥ユリアは(視覚の人らしいから)映画のラストにスチール専門の写真家になるが、それまであっちを見たりこっちを見たり軸が定まらない生き方をするけれども、私も日本社会という暗に同調圧力で人を枠に嵌めようとする社会に生きていなかったら、もう少しフラフラしていたかもしれない。(日本は失業者保険が最大1年しか出ないけれども、スウェーデンは最大600日、フランスは最大36か月月、デンマークも最大2年、そら人生に少し余裕はあるわ)。同調圧力社会のお陰で世間的には良い大学・良い会社に入って30数年模範的な社員として真面目に働いて来ましたけど(社会にどれだけ貢献できたかどうかわからないけれど)、それなりの性体験も積んだけど果たして自分が所謂「大人」というものになれたのか未だに良く分かりません。⑦ただ、「自分探し」は学生時代から引き続き社会人になってからも続けていたので、同期の中の何人かの様に“趣味もなく、定年後何をしたらよいか分からない”と言う風にはなっていないだけマシかと。「自分探し」なんて何歳になっても出きるもんだし。日本の様に圧倒的大多数が「先ずは就職、先ずは結婚、先ずは・・・」、と言うような同調圧力が暗にかかってくる社会になら、定年して子育ても終わってから本当の「自分探し」が始められるのかも。俺もこの歳までまだ独りなのはまだ自分探しを続けているのかも知れないし、此れが俺の自分探しの終点かもしれない(結局独りが好き)。⑧人生は幾つになっても選択の連続、一見運命や周囲に決められているようでも結局決めるのは自分。誰も責められないし自分で選択したのだから受け入れるしかない。それで良いんじゃない。⑨それに、もしかしたら、“自分は最悪だわ”と自分を冷静に見つめられる人こそが真の「大人」というものかも。⑩ヒロインの女優さんは、ダコダ・ジョンソンとジュリアン・ムーアを足して2で割ったような感じだけど、アバのフリーダといいこういう顔がノルウェー美人なのかしらね。⑪映画館が激減しちゃった奈良県だけど、もう少し上映してくれるみたいだから又観に行かなくちゃ。
《2022.08.21 ユナイテッド・シネマ橿原にて2回目の鑑賞》
⑫やはり良くできた映画だと思う。どの台詞もとてもリアル。その中で、アクセルの友人夫婦達との家族パーティで子供以外で雑談をしていた時の会話も好き(自然に男女の性の話を出きるなんて羨ましいな。それも下品じゃなくて知的な猥談みたいな・・・その中で耳慣れない単語があったのでWikipediaで調べたので少し長いけれど下にそのまま引用。)読んでみると、俺も無意識でやっているみい(蘊蓄たれるの好きなんで)・・・やっぱり俺って最悪だわ・・・
※「マンスプレイニング(英語: mansplaining」男(man)と説明する(explain)という動詞の非公式な形のsplainingのブレンド語)は、「(男の)見下したような、自信過剰な、そしてしばしば不正確な、または過度に単純化された方法で女性や子どもに何かについてコメントしたり、説明したりする」という意味の批判的な用語である。作家のレベッカ・ソルニットは、この現象を「自信過剰と無知」の組み合わせだとしている。『アトランティック』紙のリリー・ロスマンは、この現象を「説明を受ける者が説明者よりも多くのことを知っているという事実を無視して説明すること、多くの場合、男性が女性に行うこと」と定義している。
本来の使い方では、男性が女性よりも知識が豊富であることを前提にしていると言われていた点で、他の見下しとは異なっていた。しかし、現在ではより広く使われるようになり、年齢や性別を問わず、男性が誰に対しても見下したような口調で説明することを指すことが多くなっている。
⑬人間って自分の考えている事や言いたい事の半分も言葉に出来ないか、伝えられないよね。逆にいま言わねばならない事を言えなかったり言わないでも良い事を言って“なぜ言って上げなかったのだろう。何故あんなこと言ってしまったのだろう。相手はどう思っているだろうか。”なんてくよくよと悩んだり。私も若い頃はそれを大分苦にしたものだが(歳を取ってくると人はそれ程他人の言うことに気を配っていないということが分かって悩むのが馬鹿馬鹿しくなってくるけど)、レナーテ・レインスベは、そういう言葉にはなかなか出来ない想いを表情で上手く表現していたと思う。⑭それと、アクセルの出版記念パーティからユリアが先に一人で帰ったとき、途中で街の風景を眺めながら涙ぐむシーンがある。ああいう事って・・・あるよね。

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もーさん

4.5人間って迷うもの。

2022年8月17日
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人間って、気が変わるし、選択を迷うし、迷ってもいい結果が得られるとも限らないし、決めて安住するのも辛い、えいやって捨ててみても、結局もとのままじゃない、とか、今さらどうしようもないなあ、でも切ないなあ、といったことの繰り返し。そういう気持ちがみなにあるから共感できる。ヒロインの愛嬌あるか可愛さも、この映画の強みか。

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Boncompagno da Tacaoca

4.0女は上書き保存、男は別名保存

2022年8月15日
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と誰かが何かに書いていた。
現実はどちらでもあり、
どちらでもない。

アクセルが言ってた、
何でもモノがあって、
触れて体感をフィジカルで、
物差しにしてる世代と、

全てはデジタルで概念をメンタルで、
レーダーにしてる世代。
だから意見が合わない。

意見が合わないのは、
世代間ではなく、
お国柄間でもなく、
個人間のちがいでは?
と、
ユリア。

狼たちの午後は、
何度も観ないといけない、
と、
ユリア。

こちらは永久保存しときます。

ウインターボトムの
『ひかりのまち』を再見したくなった。

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蛇足軒瞬平太

4.0嘘に背中を押される

2022年8月9日
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 ラースフォントリアーは苦手だけど、その親戚のトリアー監督の映画はとても爽やかで良かった。話は全然爽やかではないが、別れ話ながらも、『ブルーバレンタイン』のような重さがない(これも良かったけど、打ちのめされてしまうので二度と観られない)。
 会話の間に、主人公の気持ちの動きをゆっくり観察できて、そこに嘘とほんとが混ざっていることもわかるし、ついた嘘に背中を押されて自分を騙しながら前進しようとする機微も見えるように描かれているような気がして、すごく良かった。
 こんなにも人の表情と間合いを、第三者的に観察できるのって、日常ではしてはいけないことだから、贅沢。(映画だから当たり前なんだろうけど)。

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ナイトホークス

4.0モザイク処理やめようよ

2022年8月8日
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鑑賞方法:映画館

近年の欧州作品は、あけすけに性行為を描くけど、これってカップルにとっては当たり前のこと。モザイク処理は不自然。

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かとし

2.0わたし

2022年8月7日
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鑑賞方法:映画館

ミーハー作品しかかからない109川崎にしてはロングラン上映だったので見てみる

お話自体に映画にする特殊性をかんじられなかった
主人公も「最悪」らしいのですが、そんな振る舞いにも共感、感情移入できず
だから清廉潔白であれという意味でなく

いつの世、どこの場所でも繰り返されてきたことをやってる気がしました
だから"尊いんだ馬鹿" と言われそうだけど
こういった○○系映画好きな人はスキなんでしょうけど

と、なぜ微妙かをなんとか絞り出す

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asa

4.0映像、展開、音楽が素晴らしい。ただ主人公の「自分探し」にはついていけない。大人になろうね。

2022年8月6日
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時間が止まったような主人公だけ動く映像【有料パンフの受け売り】古典的手法らしいのにビックリ‼️

オスロ、北欧の街の美しさ、誰でもついていける画面展開の快適さ、音楽のノリの良さ、大自然のトナカイの不思議感
ヨガの不思議感、漫画家の主張の機転も大変良い、飽きさせない大人の作品。
ただこの掲示板の「萌える、楽しい・・とか」絵文字の全てに当てはまらない不思議な作風。
基本全てが高水準。12章に分けた構成も素晴らしい、サクサク進行。

ただ30過ぎて未だに「自分探し」してる、恋人もフラフラ変える、元恋人の危篤に駆けつけない?駆けつけたが逃げてしまう
主人公には全く共感できない。

「少子化を憂うるワシとしてはとても肯定できない作品」

女性の総理大臣、社長大いに大歓迎だけれども

「お母さん」が一番「強くて、偉大」なんだよ。
屁理屈ジジイのワシも、とっくのとうに亡くなっているお袋お母さん思うと
たまらない。いまだに崇拝状態だ。今の家族が基準では無くて
全ては「死んだおふくろがこれ見たらどう思うだろう?」がジジイの行動規範。
それほど、母親は偉大なのだ。

トリッキーに大学の専攻を変える、職業も恋人もフラフラ変えるのも良い
ただ「30過ぎて自分探しも無いだろよ」と言いたくなる。

映像的には最善。素晴らしい。北欧の美しさ満喫。テンポも最高
音楽もGOOD👍。

最後の最後に恋人に裏切られる【少しネタバレ】のは因果応報。

元カレとは言え死の直前にあれほど濃厚なやり取りがあったのだから・・最後まで完璧に看取るのは当然だと思うが・・・

技術的にもテンポ的にもなかなかの秀作。

少し考えさせる後味も良い。男性と女性、キャリアハイの女性とご家庭の偉大なるお母さんでは感想が異なる作品。

ただ、「偉大なるお母さん」は子供と「アンパンマン」の鑑賞はあっても
こういう作品には費用的に来れないだろう。お母さんは偉大だから・・・

イヤ、いいと思うよ、職業を極める女性も。それはそれで・・時代は急速に変わっているから・・・。

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満塁本塁打

3.0前半のパーティシーンは最高。

2022年8月6日
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自分探し大好き、普通の女の子でいたくない
主人公。
前半の勝手に侵入したパーティでの
駆け引きはなかなか楽しかった。

だが後半はちょっとモヤモヤします。

1番の理由が、2人の男性にギャップもないし
そんなに魅力を
感じられなかったから。。。

北欧の人たちが見たら、
あの男性陣はちゃんと見分けがつくのかしら。

うーん、ポスター映像のハツラツさを
期待して観たんですが、
予想を超えてくれなかった。

ある意味、あのシーンを切り取った
アートディレクターはすごくセンスが良いんだろうなぁ、、つられて観た人間の1人です。

もし暇だったら是非!

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ZUNKO

3.0次々に飽きない映像がくるので最後まで楽しい 人生の選択肢をこんなか...

2022年8月6日
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鑑賞方法:映画館

楽しい

難しい

幸せ

次々に飽きない映像がくるので最後まで楽しい
人生の選択肢をこんなかたちで描くなんて
物語の構成、表現方法、脚本の巧さに舌を巻く

わがままに見えるけどそう見えるか見えないかのギリギリ
俳優さんが凄いのか脚本が凄いのかもうわからないけど多分全部だと思う

人生は1度きりときには間違うし後悔もする
価値観も人それぞれ
許すこころと心を開くこと

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UPtwHmNNLjBjFuAF

5.0快作です

2022年8月4日
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R15ですがかなり濃厚なベッドシーンがあるので高校生の初デートには向いてません(たぶん)。こういう作品が日本で作られていない(たぶん)のが残念です。

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ken68

4.0自分探しのお年頃

2022年8月4日
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鑑賞方法:映画館

共感するところとそうでないところとあったけど、章立てのストーリーで、集中して見れた。

自分の思いで突き進んでいる時は周りは止まっている、ってか見えないのね〜。

なくしてから気づくこともある。。。

最後はそうきたか。

見応えあった。

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ほんのり

4.5マジックマッシュ

2022年8月3日
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鑑賞方法:映画館

マジックマッシュと聞けば、まず第一に「伊藤英明」を思い出す世代ですが、この主人公はとても行動的で羨ましい

一度きりの人生、周囲の目や多少の犠牲など気にせずに生きたいものである

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うんこたれぞう

2.0アカデミー賞ノミネート…

2022年8月2日
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鑑賞方法:映画館

難しい

寝られる

母子家庭で(かなり昔の祖先も)育ってきた女性の話。自分が行き詰まった時に男を変えながら、歳が経過していく。子供を生むことに抵抗があるのか、子供を生むことでこの女性も変わっていたのかもしれないと思うのは、男のエゴなのかもしれない。
自分の思いや、考えどおりに生きて生きて、今時の女性の過程を映像化。それだけ。

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ろくさん

4.0タイトルなし

2022年8月2日
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鑑賞方法:映画館

 説明的でない脚本、セリフの質、映像などレベルの高い映画だけど、あまりに独りよがり。私的てあることが悪いわけではないけど、主人公の女性のあまりの自己中、受け身等に共感はできない。俳優としての彼女もそういいとは思えない。
 ただ、下品で女性差別者の彼が年下の彼女を支配しようとして支配しきれないのは小気味がいいというか、だからこそ彼は彼女に惹かれたわけで、といっても、そういう症状を介する関係性は稀なわけではない。
 彼女は、自分を支配することのない新しい彼と出会うけれど、その彼は、彼女の子どもを引き受けることはない。そういうタイプの男性だったわけで、なので彼女は子どもを欲しがった漫画家の彼に、答えを求めて会いに行く。そういうストーリーの流れは人生のようでいいと思う。
 彼女は求めていたものを必死で追い求めていく。その格闘はいいなと思う。ラスト近くの彼女のあり方。子どもを欲しがらなかった彼が誰かと子どもとともにいるのを見つけたときの表情がい。

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えみり

3.0張子の虎

2022年7月31日
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単純

難しい

幸せ

序・終合わせて12章立てと予告されて始まる親切設計な、自分探しをしている30歳を目前にした女性の恋愛と仕事の話。

医学がどうとか言い始めたのに、やっぱり魂がどうとか言い出して、お次はわかったの!写真撮るとか、ウダウダ能書き垂れて言い訳しては判ったようなことを宣う判ったつもりなセンター意外に興味ない主人公ですか…個人的に苦手なタイプです。(-_-;)

そんな序章に始まって、第1章で追い打ちかけて、エピソードを重ねていくけれど、第5章辺りから、なんだかベッタベッタな恋愛物語に。

相も変わらず能書き満載の言い訳して乗り換えて、ラジオを聞いて目がキラッキラになってとどこまで行くのかと思ったら…ヘビーな現実に触れてではあるし30歳にしてやっとこだけど、終わってみればなかなか良い大人になれたのかな。

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Bacchus

4.0主人公には賛否?

2022年7月31日
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主人公がどこまでも魅力的だ。
とにかく自分の心の忠実に、世の中の常識を飛び越えて生きる。
社会の様々な制約の中で生きている私たちは、その行動に清々しさを感じるだろう。
様々な葛藤を抱えながらも、前進する彼女を応援したい。

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リンク

4.0人生の選択

2022年7月31日
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岐路に立ったときの選択をどうしていくかの物語。タイトルが最悪となっているのは、おそらく社会的強制が絡んでくる妊娠に対してのことであろう。その点においても共感できる部分は多々あり、考えたことがある人は多くいるだろう。縛られている女性はたくさんいるであろう世の中で、彼女の苦しみと自由な感情が好ましく受け取れる部分がたくさんあった。男性と女性で見方が大きく分かれる作品だろう。

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salyu

4.0私は、私のままでいい?

2022年7月29日
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鑑賞方法:映画館

仕事が出先で早く終わったから映画でも見ようかなと、有楽町へ。

映画ポスターは主演の女性が微妙な笑顔で走ってる写真。なんかポジティブなようで、それだけではないような微妙な味わいが気になって見に行きました。

観客はほぼ女性。でも50歳男でも楽しめました。
主人公は30歳。それなりに知性と才能に恵まれながら、どこか中途半端な人生を送っている感じ。

漫画家の歳上の男性と付き合って、彼が子どもを求めることや、彼の家族との付き合いにモヤモヤする。それで浮気っぽいこともするけれど、でもそれでハッピーになるわけでもない。

恵まれた状況なのに、何してるの?
日本だったら、そう言われてしまいそう。でもこの映画は、そんな主人公を肯定も否定もしない。

主人公の行動や選択(行動しない事を含めて)もう一人の自分が見つめる。そんな視点で描いていく。

どこにいても、何だかフィットしない気持ち。何かを手に入れても満足できずに、むしろ手に入れて無いものに目が移ってしまう。

それは贅沢な悩みだけれども、僕らが多かれ少なかれ直面する問題。僕らは、どこかに安住しなければいけないのか。

監督のヨアキム・トリアーは映画のHP(充実してます)で映画を作る事になった動機をこう語る。

「今この時、僕の人生において、心の底から語りたい物語は何だろうと考えた。そしたら、こんな人生を送りたいという夢と、実際はこうなるという現実に、折り合いをつけるというストーリーが浮かんだ。そして、ユリヤというキャラクターが閃いた。自然体の女性で、自分を探し求めると同時に、自分を変えられると信じている。でも、突然、時間と自分自身の限界に向き合うしかなくなる。人の一生で出来ることは無限ではないけれど、僕は彼女の強い願いには共感している」

そして、主役の女優レナーテ・レインスヴェも素敵。
映画は監督が彼女に向けて書いた脚本だと言う。

「今回はレナーテのために脚本を書いた。彼女は10年前、僕の『オスロ、8月31日』で端役を演じてくれた。当時まだ若かったけれど、非常に特別なエネルギーを放っていた。その後、彼女は多くの役柄を演じてきたけれど、主役は一度もなかった。それで、僕が彼女を主人公にして脚本を書くことにしたんだ。ユリヤのキャラクター造形、複雑な心情を作っていく上で、彼女に助けられたことがたくさんある。レナーテは大胆で勇敢、平気で不完全な部分を見せることが出来て、虚栄心が無い。明るさと深みのバランスが独特で、コメディもシリアスなドラマも演じられる素晴らしい才能を持っている」

何者でもなかった女優の為に書かれた脚本。それは、映画の中の歳上のボーイフレンドが、彼女を「あなたこうだ」と規定して、主人公が反発するストーリーと相似系を描く。

私は私。あなたに決められたくない。
(でも、あなたの存在も大切)
そういったアンビバレンツな感情が、物語を動かしていく。

「私って何?」そんな事に悩んで、確固たる私を築きたい。でも、誰かに「あなたはこうだ」なんて決められたくもない。

そもそも「私はこうで、こう生きる」みたいな人生の選択って、本当にしないとダメなの?

そんな気持ちもあったなと、思い出しました。 表示を縮小
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tatsuyoung