劇場公開日 2022年7月1日

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「“私の映画”では無かったけれど」わたしは最悪。 シューテツさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0“私の映画”では無かったけれど

2022年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

本作も凄く評判が良いので観たかった作品です。
何故、評判が良いのかは観終わってよく分かりました。所謂映画好きが、観終わって色々な事を語り合いたくなる様な作品だと思います。
ジャンルは30代になった女性の自分探しの作品であり、それを時代性と普遍性を見事に重ね合わせ表現した優れた作品でした。

しかし、充分に優れた作品と認めながらも“私の映画”とは思えませんでした(苦笑)
まあ基本“女性映画”ですし、描かれているのは才能も容姿もの上層の(“上の下”か“中の上”)意識の人達の物語であって、中以下の意識の私の層ではない時点で“私の映画”にはなり得ないのは仕方ないのでしょうね。
この程度で“最悪”と言ってる時点で意識高い系の人達であり、特に欧米文化的な(パーティーからの煙草・アルコール・ドラッグ・SEX)シーンが必ず入るというのも“私の映画”から引き離す要素の一つになっています。
ただ面白いと思ったのは、よくあるこの手の“女性映画”にある成長(覚醒)物語というより、諦観というかあるがままの自覚というか(まあ、これも一種の成長であり覚醒なんだけど)そちら方向の作品だったのが、ある意味新鮮で面白かったです。一つでも強烈な個人的共感があれば、もっと好きになれた作品だったと思います。

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シューテツ