「役者さん、皆さん素晴らしかったです」ノイズ ファジ吉さんの映画レビュー(感想・評価)
役者さん、皆さん素晴らしかったです
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が、それだけにあのラストでよかったんだろうか。
と、思ってしまっています。
結局いちじく農園はどうなってしまったのでしょうか?
ラスト近くで松山ケンイチが農園を手伝っている時に
「私はずっと圭太を待っているから」という場の空気感に
そぐわない言葉じり強めの妻の言葉。
それがあったからか松山ケンイチは農園ではなく狩猟に。
藤原竜也はその発砲音を耳にして状況をおもう感じ。
本映画がそこらの人間関係だけなら
役者さんは最高に素晴らしい演技をして素晴らしいラスト
になっていたと思います。
が、そこの人間関係に観ている人は
それほど惹き込まれていたのでしょうか?
それより永瀬が「お前ら一体なんなんだよ」と一喝した
町人のいちじくにすがるのしかかるきみ悪い村意識。
いちじくで大成するという町の使命感が町人ひとりひとりに
感染しているというか。どちらかというとそっちに
観ている人は意識していたんじゃないかな?
タイトルのノイズ。松山ケンイチ自体にノイズあります?
いちじくで町を大成させるのに
殺人だったり死体だったりがノイズとなって邪魔になる。
でもいちじくいちじく。
無実の町人が殺人の隠蔽に協力したり、
柄本さんとか町長殺そうとしてるし殺されてるし。
神木君も自殺ですよ?
それでもノイズ押し潰して
推進力太めにずんずん進んでいくチカラ。
この異様さをラストでどこかにストンとおとして欲しかったです。
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