「町長のキャラクターがノイズ」ノイズ bionさんの映画レビュー(感想・評価)
町長のキャラクターがノイズ
藤原竜也、松山ケンイチ、神木隆之介それぞれが、迫真に迫った演技で人間の闇へと誘ってくれる。と言いたいところだが、第二の殺人を誘発するシーンで興醒めしてしまった。田舎の町長をカリカチュアするのはいいとしても、このテイストで行くなら『ファーゴ』みたいなブラックコメディにしないとおさまりが悪い。
コントのような演出をしておきながら、殺人を隠蔽しようとする3人はシリアスな演技を続ける。リアリティラインを下げた2時間ドラマを劇場で見たいとは思わない。
閉鎖的な島民の描き方も、ステレオタイプそのものだし、それに食ってかかる刑事も言わずもがな。これらは演出側の問題で、俳優陣の演技は申し分ないことは言っておきたい。
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