劇場公開日 2022年1月28日

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「万人受けとしての仕事を全うする廣木隆一監督、キャストの映えも贅沢」ノイズ たいよーさんさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5万人受けとしての仕事を全うする廣木隆一監督、キャストの映えも贅沢

2022年1月30日
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鑑賞方法:映画館

悲しい

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一瞬の油断を許さないリードに回収不可避な悲劇たち。もう少し終盤の描き方はあったと思うけど、雰囲気と永瀬正敏さんの使い方は上手いので満足感はある。

もともと原作漫画があって、実写化に当たって結構宣伝を打っていた今作。サスペンスの緊張感がずっと続いて、何処でどう姿や形を変えるのか…というドキドキが続く。結構テンポも安定していて見応えもあった。島民の気持ち悪い団結ぶりや内包的な雰囲気を感じさせつつ、隠し通そうとする神経の使いぶりに参る。ネタバレ厳禁を謳うだけあり、転ずる気味悪さが程よい。エンタメに少し重荷を置いてはいると思うから、映画好きからすれば賛否あるところかも。あと気になったのは、保護司が主役の映画が同日にやっている中、殺されちゃう皮肉は偶然とはいえ、ねぇ…。笑

主演はデスノートの2人。だから、というより、2人とも深みのある演技を最近映像で感じていたので、そこを楽しみに。結構そういう意味では期待通りで、油断ならない感じが映える。黒木華はもう少し出番あれば良かったんだけど、使い方的には勿体ない感じ。また、永瀬正敏さんのアウトローさはテンプレっぽいけど映える。ちょっと『ファンシー』っぽい臭みもあって良かった。確証だけあるが、あと一歩届かないもどかしさが滲む。総じて考えるとキャストはハマっているが、少し欲張りすぎたかも。

シネコンの顔の廣木隆一監督って感じで棘も少なめ。だから凄く万人受けする雰囲気は否めない。だが、終盤の脚本を持ってしてもそれなりにまとめられている点、やはり上手いんだな…と感じる。

たいよーさん。