「弱い演出とプロモーションの失策で残念」ノイズ 豆腐小僧さんの映画レビュー(感想・評価)
弱い演出とプロモーションの失策で残念
「だ~れ~が~ノイズかな?」
うーんこれ、この映画のトレーラーNaなのだが、これを耳にしてしまったら、もはや上映開始30分で誰がノイズなのか見当がついてしまうというオチw
監督はハリウッド的なラスト衝撃のサイコサスペンスをねらったのかもしれないが、そもそも力量不足の演出で残念ながらそこまで昇華しきれてない。そこにあいまって前述の通り、鑑賞前のトレーラーで早々に「この映画は意外な人がノイズ(犯人)の映画よ」的な映画の方向性の示唆をするもんだからもうねwwアウト!残念!
ぼくはコミック原作は読んでいないし、予備知識もない。そんな人の方が多いのだから、最後までこの映画のストーリーがどこにたどり着くのかわからない演出とプロモーション的な配慮をすべきだったのに。。
そうは言うても藤原竜也×松山ケンイチ×神木隆之介という顔合わせはなかなか見応えがあるね。ホントこれだけは断言できます。脇を固める永瀬他の俳優陣もなかなか渋くて良いです。
でもあえて言うと泉圭太の嫁を演じる黒木華だけは相変わらず平たい演技でイマイチ。唯一いただけなかった。名前は華でも女優として華がないんだよなw…まぁ離島・ド田舎で農園仕事する女性と言うだけなら良く似合ってたけどw そもそも松山演じる田辺が密かに恋慕を抱くにしては少々魅力に欠けるんだよなぁ…あそこまで田辺を惹きつけ執着を生ませたのなら、そうね色気とか魅力と言うより、たとえば母性的な要素?とか足りない気がした。
もちろん見て損はない作品です。でもこの作品の本当のノイズは配給会社のプロモーションだったといういささか残念なオチでした。