ニワトリ☆フェニックスのレビュー・感想・評価
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前作よりマイルドだがこれくらいが素直に笑える
2022年劇場鑑賞94本目。
前作ニワトリ★スターをこのためにAmazonPrimeで鑑賞。スカパーかWOWOWで録画したのもあったけど探すの面倒だったので・・・。
前作からどうやって続編作るのかな、と思っていたらキャスト同じで中身違うものを作るということで、無理に前作観なくても良かったか?と思いましたが、なんか奇妙な現象が起きていました。
前作の中盤くらいから分岐した世界みたいな感じのような、分岐前にいた同じ役者が違う人物として出てくるので最初から違うような、不思議な感じ。
ただ、前作のような下品さや暴力はかなり抑えられていて家族連れでも安心して観られる映画になっています。(そこ狙ってないと思いますけど)まあ、前作のこっちがこんなセリフ大丈夫か?と心配になる、あの世界観が好きな人には駄作だと言われそうですが、普通に作るのが嫌で無理矢理尖ってないかこれ?と思った自分にしたら今回の方が平和に笑えていい感じの映画でした。オチは相変わらずの解決法ですが、自分はこれくらい脈絡のない逆転の方がスカッとして好きですね。あり得ないほどでもないですから。
蝉の声と波の音が胸に沁みるロードムービー
井浦新と成田凌、地元伊勢志摩で撮影されたロードムービー。観ない訳がない。
幼なじみの草太(井浦新)と楽人(成田凌)はかつて都会で一緒に遊び暮らしていた。草太は自堕落な生活と訣別してひとり故郷に帰る。久しぶりに楽人から連絡があり旅に誘われる。
さまざまな人たちと出会いながら、火の鳥を見ることを目的とした二人の旅が続く。
草太は病を抱えている様子で旅の記録を自撮りしており、裏社会の一員である楽人には組から何度も召集の連絡が入るが足を洗いたい楽人は拒絶している。
最初にFuck the storyの文字が出る(成田凌が着ているシャツに書かれている)ので、ストーリー重視でないことを宣言した、雰囲気だけの映画かなと思っていたら、結構しっかりしていて、映像もきれいだし、ロードムービーにしては耳に優しいピアノの劇伴も美しい。
旅の途中で出会う人たちが語るメッセージも恥ずかしいくらいにストレートに伝わってくる。
自転車青年は旅での人との触れ合いを語る。
僧侶は、過去は変えられないが今をどう生きるかで過去の意味が変わってくるし、今が未来だと語る。
映画館で上映される映画の中の登場人物は生まれてきた意味を語る。
スナックとS M女王のエピソードだけもっと普通に、飲み過ぎて失敗した、入ってはいけない所に行って危険な目にあった、という別の描き方にすればよかったと思う。
あまりにも奇怪すぎて、作る側は楽しんでるんだろうが、観る方は楽しめなかった。
絡んでこない花嫁と草太のナレーションによる解説がいっそなければなぁと思っていたら、最後に、、、。
不覚にも号泣してしまった。(単純)
主役の二人は画面に映っているだけでずっと見ていられる。
奥田瑛二が上手いのはわかってたけど、僧侶役の火野正平が自然な語りでよかった。最近あまり出てこないけど良い俳優さんですね。
最後には津田寛治も見せ場があってよかったです。
空の青さと稲穂の緑が鮮やかで、蝉の声と波の音が胸に沁みる。
地元撮影の作品なのでどうしても甘くなります。
地元の伊勢志摩で撮影されたのに、なぜ映画館何も宣伝しないんだろう。イオン配給なのに三重県内に5つあるイオンシネマで一館しか上映してないし。
観に来て欲しくないんだろうか。
映画館のスタッフのほとんどがアルバイトだから、観客がたくさん入ろうが入るまいが関係ないんだろうけど、こういうところが、この映画に出てくる映画館主が嘆く今の映画館は、、てことなんだろうな。
ポップでファンキーでゆるーいテイスト
関西人設定ですよね?
【”幻の火の鳥を求めて・・”おバカ二人男のロードムービー。前半は、おバカだなあと思いながらクスクス笑いながら観ていたら、ラス前の一捻り半の展開にヤラレタ作品。】
ー 前作「ニワトリ★スター」は物理的に観れなかったのだが、井浦新と成田凌のロードムービーとなれば、観に行く。
で、前半は、変な展開に呆れ、笑いながら鑑賞。
後半、二人がしょぼい火の鳥に出会った辺りからは、ちょっと沁みてしまった作品。
◆感想
■幼馴染だが年の離れた草太(井浦新)と楽人(成田凌)。
それぞれの人生から少しだけ逃げるため、二人はオープンカーで(多分、伊勢地方。赤福が良く出ていたから・・。あそこは本店だよね。)旅に出る。
・前半は、温ーく、そしておバカな人々との出会いが描かれる。
1.田舎の農業ラッパーの二人組との噛み合わない会話。可笑しい。
2.田舎の寂びれたスナックで二人の前に出て来たモノ(というか、放り投げるように・・。)
どう見ても不味そうな、ボッキ虫・・。いやあ、あれは食べたくないなあ・・。
そして不気味な店員トリオの強烈なキャラ。いやあ、あんな店で飲みたくないなあ・・。
で、農業ラッパーまで加わり、泥酔。翌朝、
股間も露わに、寝っ転がる二人。
よく見ると(モザイクが掛かっていたが、二人の会話から・・)“毛“が剃られている・・。
3.全国を自転車で旅する青年との出会い。
- 彼の言葉は良かったなあ。
”小さな部屋にいるの、苦手なんですよ。知らない土地に行って、知らない人と会話して、時々こうしてスイカ貰ったり・・。”
河原でスイカに齧り付く三人の男の姿。-
4.吉野太夫ご一行に続いて現れた、怪しい城の一味。
- えーっと、ここら辺、訳が分かりません・・。-
・草太がスマホで”人生を生きた証拠”として、様々な場所をバックに口にする言葉。
・更に出会う、無人の映画館の主。そこで描かれるスター(奧田瑛二)の台詞。涙する草太。
蝉が鳴く中出会った住職(日野正平)の飄々とした言葉。
・で、時折描かれる披露宴から何かを取りに戻る花嫁さんの姿。
- 謎だったが、最後に判明。沁みる・・。-
<ラストの前までは、おバカだが不思議なロードムービーだなあ、と思って観ていたらそこからの展開にヤラレテ、目が潤んでしまった作品。
脚本も上手いのだか、粗いのだか良く分からなかったが、個人的にはあのラストは沁みたなあ・・。
井浦新&成田凌コンビのロードムービーは一癖も、二癖もあり、万民に勧める積りは無いが、個人的にはラストの一捻り半にヤラレタ作品。>
なんなんだ?
前作を見ているのが前提かなぁ…。
今年104本目(合計378本目/今月(2022年4月度)14本目)。
ということで、tohoシネマズさんに移動してこちらの作品。入場者特典がミニパンフでした。
ただ、他の方も書かれている通り、この作品、どうみても前作など見ている、要は「ファン向け映画」なんでしょうね…。まったくわからないということもないし、ストーリーも原則一方向だけですが(一部例外あり)、独特の描写が結構目立つので、前作等見ていれば「こういう映画なんだよ」ですみますが、最初のころは慣れるのに時間がかかるかな、という感じです。
あとは…。映画の4割くらいかの部分で謎のモザイクがかかるシーン…。まぁ、本物は映っていないんでしょうが…(この映画はG指定だし、行為を想定するシーンは出てこない)。元ネタを知らない私は、んん????あれ?これ別館11番シアターだっけ???でここでつまづきました、はい…。
映画としては大きく分けて3つのストーリーからなります(映画内でも3つか4つかの章立てはされている)。ただ、その部分は結構笑いが取れるものの、それが次に何に繋がっていくのかという点がわかりづらいです。ただ、この点は最後まで見るとはっきりします。
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(減点0.3) まぁ、正直なところ、ファンサービス向け映画という趣旨が強いと思います。何も知らず予習用?のミニパンフだけのレベルでは正直つらいです(イラストや描き方に、合う合わないがあるので)。ただ、今はNetflix等でも見ることはできますしね。
ここの0.3は、「どう考えてもよくわからない謎のモザイク」でしょうね…(まさか本物が映っていたとは思えないし…)。
ほか、公式サイト等から注意喚起はされていませんが、特に最初のほう、キャラクタ紹介などで画面がチカチカしますので、ここは光に過敏な方は注意したほうが良いかもしれません。
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