「設定は面白いが心理描写は薄い」AWAKE アウェイク ジユージンさんの映画レビュー(感想・評価)
設定は面白いが心理描写は薄い
『AWAKE』は、人類が眠れなくなる極限状況を描いたサバイバルスリラーである。設定には興味深い象徴性があるものの、物語やキャラクターの心理描写は薄く、主人公たちはほぼ死なないご都合主義的展開が目立つ。黒人キャラクターの協力も動機が不明瞭で、劇的緊張や感情的余韻はほとんど残らない。サバイバルという娯楽性は一定の刺激を提供するが、心理的・感情的な深みを求める観客にとっては物足りない作品である。
コメントする
