BILLIE ビリーのレビュー・感想・評価
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「天邪鬼」は「あまのじゃく」って僕も人からアマノジャクって言われる...
「天邪鬼」は「あまのじゃく」って僕も人からアマノジャクって言われるけどね。自分から相手を怒らせる行為はしないけどね。
アマノジャクって言われても無視すれば良いのさ。
ビリー・ホリデイの歌い方は独特で泣くように聞こえる。映画の中でも『泣く』話をしていた。日本にも形態を真似た歌手がいた。美空●ばりさんだ。しかし、我がオジキ曰く。美空ひば●の方がビリー・ホリデイよりも歌がうまいって言っていた。実際に聞くと確かにひばりさんは歌がうまかった。
『ラヴァーカム・バック・トゥ・ミー』とか『クライ・ミー・ア・リヴァー』は英語の発音も含めて、あの演歌歌手とは思えない。今はAmazo●で聞けると思うので、是非。
追記 『チャールス・ミンガス』が登場した。大阪公演のサイン持っている。我が愛するJAZZMAN。奇妙な果実の時にピアノ弾いているのはまさか『マル・ウォルドロン』じゃないか?『レフト・アローン』って曲で有名。母が唯一聞けたJAZZだった。
また、話が身内話。アマノジャクって言われる。
これではレディ・デイが浮かばれない。
久々に見た超胸糞悪い映画。
何故なら全く彼女の芸術に対して踏み込んでいるところが無いからだ。
誰でも彼女の私生活が滅茶苦茶だった事くらいは知っている。
それなのに何故彼女がヤ◯マンのセ◯クス中毒で
男も女もいける両刀使いでドMで
薬はやりーの、金には汚いの、男には騙されーの
黒人だから白人に差別されーの、子供の頃にはレ◯プされーの。
まあありとあらゆるどうでもいいと思われる情報をあげられ
そんなゲス野郎だから歌が歌えたんだと言わんばかり。
それどころかベイシー翁やシンバル・レガートの創始者であるパパ・ジョー・ジョーンズをまるで嘘つきや
悪人同然の描き方をした罪は重い。
彼女が根っからのヤ◯マンだろうがヤク中だろうが
彼女の崇高なる芸術に焦点を当てるべきで
そこに全く焦点が当たっていないところが
自分はかなりの欲求不満を感じた。
それにまたこれはレディ・デイの生涯に焦点を与えてはいるが
インタビュアーの人生に掛けてもいて
それが明らかに蛇足。
そもそもレディ・デイをことほど左様に露悪的な仕打ちをしたヤツの生涯なんて聞きたくも無いし
知りたくも無い。
おまけに最後これは誰かにインタビュアーが殺害されたのだと言うしめ方で
おいふざけんな!と制作サイドに一言言ってやりたいほど頭に来た。
ビリーの歌は歌詞を噛み締める。
レスター・ヤングのサックスに影響を受けていると言われるくらいなので
歌い方は非常にシンプルでゆったりした歌い方をする。
その歌い上げ方はレスター・ヤングそのものと言っていいほど似てる。
ただ彼と違うのは歌詞をまるで1音1音を口に含めるかの様に歌詞を噛み締める。
そこが彼女の真骨頂であるのに
時折彼女の歌うシーンが挿入されるだけで
彼女の何処が素晴らしいかとか
普段の生活はボロボロでも彼女の歌は燦然と光り輝いていたと言う言葉が欲しかった。
晩年のベイシー楽団との演奏「言い訳しないで」では
クスリ着けなのかろくに食事も取ってないから痩せ細って妙に老けた姿と
酒焼けして皺枯れたのか彼女の声が聞こえる。
左様にコンディションは最悪なのに
彼女の悲しいほどの可憐な恋心が聞こえてくる。
「貴方言い訳はしないで。わたしが貴方を愛してるのは知ってるんでしょ?他に女がいるのは知ってるのよ。でもそれでいいの。貴方がいてくれればそれだけでいいの。でも言い訳されると私が惨めになっちゃう。だから言い訳しないで!。」
最後にピシャリとDon't Explain!と彼女は言い放つ。
それを聞くと此方がドキリとする。
「奇妙な果実」も名唱ではあるけれど
黒人が人種差別されたと言う話とグロテスクな歌詞の内容ばかりで辟易する。
確かに彼らは差別をされただろう。
でもそれと同時に彼らの作り上げた音楽は輝きを放っていた事には間違いない。
何故その差別されたと言う方ばかりを取り上げて
彼らの偉大な芸術に光を当てないのだろうか?
彼らは別に差別されたからジャズができる様になったわけではない。
そこがなんともイライラしてきてたまらないのだった。
正直映画の出来は一つ星でいいと思う。
しかし意外とふんだんにビリーの歌唱シーンは使われている。
そこだけは良かった。
イライラしてるとまるでオアシスの様に彼女の歌が挿入される。
ほっと一息つくと「彼女はヤ◯マンで薬中だった。」みたいな話の連続。
久々映画を見て怒りを覚えた。
なお文章中不適切な表現があると思うが
「ビリーはBitchでSex Addict」みたいな書き方では伝わらないと思った為に
敢えて日本語で近い言葉を選んだ。
他に他意はない。
許して欲しい。
ジャズ界の闇
ビリーホリデーは次々と現れる魑魅魍魎のヒモ達のDVに遭いながら薬に溺れていく。
ハードMだった模様、、、
ビリーを取材した女性ジャーナリストは謎の死を遂げる。
インタビューをした関係者たちが事件に関係あるようなジャズ界の闇を示唆するような結びだった。
ドキュメンタリーとしては掘り下げ不足で全体的に薄っぺらい。
Strange Fruit の衝撃
1959年に44歳で亡くなったビリー・ホリデーの生涯を彼女の歌の歌詞と大勢の友人、関係者のインタビューの証言をかぶせて描かれるドキュメンタリー風映画でした。彼女の歌は彼女の身近の人ことを感じさせるものが多い。シンガーソングライターといえるも、当時は一曲300ドル程度の契約で、著作権もなく、搾取されていたといってもよいだろう。
Strange Fruit の衝撃。
Don't Explain の重み。
ビリーのファンで伝記作家のリンダは膨大なインタビュー音源を残して、1970年に不審な死にかたをしている。作家でありながら、遺書もなく、毎晩欠かさなかった顔パックをして、パジャマ姿で、飛び降り自殺として処理された。リンダの姉の証言には当時(公民権運動後)のワシントンDC警察の闇を感じざるを得ない。ビリーの麻薬捜査担当官はいかにもイタリア系マフィア風。
メリーランド州のボルチモアで生まれで母子家庭で育ったビリー。父親はバンドマン(ギタリスト)だった。15歳の若さですでにニューヨーク、ハーレムの非合法クラブでのステージを踏んでいたが、故郷のストリートでは少なくとも13歳で売春をしていた。しかし、それは彼女がふしだらなのではなく、極めて刹那的に生きていたからだと語られる。刹那的とはその頃、その場所では当たり前のことだったと言いたいのだと理解した。禁酒法時代のハーレムのクラブには裕福な白人が押し掛けていた。純粋にクラブの音楽ショーだけを目当てに訪れるものは少なく、ショーがはねたあとの買春目当てのものがほとんどだったらしい。
南部の州での地方営業でのエピソードはグリーンブックを思い出す。
彼女を見出だしたいかにも紳士然とした白人のレコード会社のディレクター(ジョン・ハモンド)とも寝たとの証言。当時、彼女は18歳。ショービジネスマンの役得にしても、黒人への差別はありながら、することはするみたいな話しには嫌悪感を禁じ得ない。多数の恋人の多くはバンドマン。優しい音を出すアーティストにとくにぞっこんだったビリー。本当は刺激ではなく、優しさに餓えていたのではないかと思った。しかし、年をとってからはとっかえひっかえ。最後のレイ(ヒモ)との関係はDVがメイン。それゆえ、マゾ的気質や精神病的気質、衝動性のせいだとするまとめかたにはちょっと違和感というか疑問を感じてしまった。アルコールや大麻、コカイン、ヘロインもやって、痩せ細って、年齢不相応に老けてゆく映像は痛々しかった。
時代はちょっと違うが、大腿骨頭壊死(原因はアルコール)を発症し、52歳で亡くなった美空ひばりと似ているなぁと思ったりした。
リンダが亡くなった年は1970年、38歳の若さだった。ユダヤ系で美人。プロポーションも抜群。ビリーの取材を通して、大物ミュージシャンとも親しくなったリンダ。いい女が志し半ばで亡くなるのはとても忍びない。
生まれも境遇も全く違うリンダがビリーに共鳴し、しかしながら、なかなか伝記を仕上げられなかったのはリンダの完璧を希求する性格が災いしたかもしれないと姉は言う。どちらも変わり者と言ってしまうのは簡単だけれども、この二人の鎮魂にこの映画の果たす役割はとても大きいと思った。合唱。
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