前科者のレビュー・感想・評価
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問題は構図と余白。コンセプトは悪くないのだから。
1つの事件に関わった人物が、保護司と刑事になり、犯罪者へのスタンスを異にする、という設定は悪くないように思います。
でも、語りすぎ。
見る人を一人残らず、ゴールまで誘導しますよ、「はいはい、こちらへ。次は、あちらへ」って感じは、ちょっと・・・。
読解力がかなり劣っている人たちが観客、という販売戦略なのかな。
展開の無理さ加減も、ちょっと・・・。
一番の肝は、工藤誠が病院で弁護士を殺害しようとする件。ありえないでしょう。
自分が工藤誠なら、やっぱり父親を殺しに行きます。
周辺ばかり殺されて、なんかね~。
その他、不自然な展開、いろいろ。
コミック原作に引きずられるのだろうけれど、
映画への落とし込み方しだいでは、もっと説得力のあるいい作品になったのでは。もったいない。
保護司と殺人前科者の人間ドラマ
・復讐(更なる殺人の可能性)によるスリリングな展開
・警察捜査による真実の追及、謎解きサスペンスの要素
・隠された恋愛/禁断の恋愛の可能性(保護司と警官/保護司と殺人者)
・殺人者の正当性論理(法と情)の問いかけ
・更生とは?の問いかけ
・ネガティブポイント
保護司の越権行為が多く、リアリティをなくしてしまっている。
弁護士が身元調査なしで刑事事件を引き受けるわけがない。
上手い役者、森田剛
連続ドラマも観ていたので、今回の対象者は?と興味深く鑑賞。工藤誠と弟の育った環境は気の毒であり、弟の復讐したい気持ちもよくわかるが、やはり殺人は罪。後2週間なのに、弟を見捨てられない兄誠も結局犯罪者に逆戻り。辛い。でも鼻水垂らして泣いている様子や、全ての場面で、森田剛の演技に引き込まれる。元アイドルとは思えない、素晴らしい役者さんです。
今回の映画で、佳代ちゃんの中学時代が明らかになったが、真司くんのお父さんに命を助けられて、その真司くんと再会。真司くんとしたら、大事な父親が殺されてしまい、佳代ちゃんを恨むのは間違っているとは思いながらも、佳代ちゃんの好きな本にあんな走り書きを残してしまうほど辛かったと思うし、それを見つけてしまった佳代ちゃんも辛かっただろう。自分は刑事になり、再会した佳代ちゃんは犯罪者の更生を手伝う保護司、複雑な心境だろう。なのに、佳代ちゃんの家であんな雰囲気になるだろうか?ちょっと疑問。
みどりさんとの関係が、映画のみ観た人には分かりにくいのでは?もう少しみどりさんとの事が描かれていても良かったのかも。
重厚な出来
一言「重厚!」。
あと2週間で保護観察が終わる、元受刑者。
そこに起こった事件を、保護師はどう受け止め行動するのか。
それぞれの過去を織り込みながら進む話に、目が離せません。
一番重く心に刺さった言葉。「(子供だから)仕方ないよねえ」。
元受刑者の心の傷を、そんな簡単に突き放し処理した大人たち。
「法律や福祉だけでは、助けられない」こと。
それが寄り添う心。世の大人たちよ、忘れているんじゃない?。
有村さんと、森田剛さんが出演以外は知らなかったので。
結構豪華な共演陣、話を濃くしてました。
どこかに自分もその中にいるような、痛みも感じました。
PG12ではありますが、一度見てほしいです。
そして保護司さんの活動のことも、知ってほしい。
⭐️今日のマーカーワード⭐️
「弱いから、いいんだ」
更生
犯罪を犯した人の更生。
そしてそれをサポートする保護司の物語。
有村架純演じる保護司の阿川が本当にまっすぐで良い人だった。
弁護士も、警察も、それぞれの信念で動いている。
被害者たちに悪いところはあったけど、それぞれに家族がいて、その死を悲しむ人たちがいることだろう。
メインの流れは救いのないストーリーで観ていて辛くはあったけれど、最後、復讐を止められて良かったなあと、それは救いだった。ラーメンを一緒に食べてほしい。
しかし、保護司が無償で働いているということは知らなかった……。お金を出すべきなのでは……。
保護司の覚悟
有村架純扮する阿川佳代は、コンビニ勤めのかたわら保護司をしていた。仮釈放の前科者がちゃんと更生するか保護観察する中で犯罪を予防する仕事で、非常勤の国家公務員だが報酬はないそうだ。
自宅を事務所としながら解放し厳しさが必要な保護司も大変だが、保護観察が終わったら社員にするかどうかと気をもむ身元引受人も大変だね。しかし有村架純の様な若い女性も保護司なんて務まるのかな。人を助けると言う事は生活を犠牲にしなきゃならないし、襲われそうな環境もあるし。世の中いろんなやつがいるから恐いよね。普通は触りたくないよな。前科者の周りにはやっぱりやばいやつらがいるもんね。それと警察官にもいろいろいるって事もあるか。前科者が貶められる環境はいくらでもあるんだろうな。最後まで緊張感ある展開だったが、これでは保護司は身がもたんな。保護司の覚悟は相当なものだね。
病院でペンぐりぐり、怖ない?
あのシーン怖すぎない?
んでこいつらも悪者だったんかい〜って思ったらそれは違うんかい…
牛丼とラーメンが食べたくなる映画。
言い方悪いけど低所得?の象徴なのかなあ。
終盤。病院で補聴器を外して高音が響く場面。緊張が高まる。入り込みました。
「これ以上被害者を産んではいけない
これ以上加害者を産んではいけない」
はっとさせられるセリフ。
本の落書きを消しゴムで消したあと。
『友達』を驚かせたときに初めてでる阿川の満面の笑みにどこか安心しました。
ストーリー 84点
配役 93点
音楽・映像 82点
全体 87点
加害者も被害者も生まないために。坂道を転げ落ちないように支え、踏ん張る存在。
本作は前科者に寄り添うことを信条とし、奮闘する若き女性保護司の物語だ。
保護対象者の更正の為、真正面から体当たりし、お節介が過ぎる様は少し心配になるほど。
そんな彼女が新たに担当するのは殺人罪で仮釈放中の受刑者。
あと少しで刑期を終えるという矢先に彼と関わりの深い人物を狙った連続殺人事件が起こり、
彼自身も失踪。容疑者として警察にマークされてしまう。
保護司として何もできないという葛藤の中、それでも彼女は保護対象者の更正のため、奮闘する。
「正しく」あり続けるということは勾配を落ちないように踏ん張ることだ。
人によって斜面の角度が急だったり、掴むものがなかったり、滑りやすかったり、蹴落とされたり、、
それを「止めているもの」があるから、何とか一線を越えずに踏みとどまれているにすぎない。
本作を見て、登場人物の言葉を聴き、そんな事を考えてしまった。
世間の目とか法律や道徳なんてものは抑止力として実に心もとないのだと。
感情にかられ、自分自身が呻き苦しみ泣き叫んでいる声が聞こえなくなった時が一番危うい。
見せ方によっては、、
保護司。初めて知りました。
フィクションもあるだろうけど、
生計はコンビニバイトのみ。
無償でこんなにも人のために?しかも犯罪者のために時間や時には(食費とか交通費)お金を使う仕事、、。すごいですね。
もし再犯してしまったらその責任を負うかもしれないのに。。。普通の人じゃ到底できないですね。
見せ方によっては、『弟』の存在を最後まで隠して引っ張ればどんでん返し系のストーリーになりそう。
職場で殺したのもきっと、弟なんじゃないの?と思ったし、兄は弟に利用されてた。(弟が精神的におかしかった、とか兄が自分より可愛がられてたから、とか理由なんていくらでも付けられそう)なんて。。
でもきっとこの映画は、それをしたいわけじゃなくて
保護司の仕事を見てほしかったんでしょうね。
それにしても森田くんはヒメアノ〜ルで役者として、衝撃を受けましたが、今回もスゴイ。
本物みたい。無口で、話す間や表情が怖い、、、
当然人殺しは決していけないことだけど、
じゃあ、あの警官や、児童相談所の対応は?
未だに児童相談所が訪問に来ていたけど、子供が殺された、というニュースは、時々ありますが
DV被害者や子供にとって頼みの綱があれじゃ、ある意味殺人に加担してることになりませんかね。
ごめんなさい、じゃ済まないよ。
警官の鈴木さんが病棟で警官に怒ってくれて、少し救われました。
保護司は、やったことに否定はしませんでした。
だって、どうしようもないから。否定も肯定もできない。
ただただ、待つ事と、信じる事だけしかできません。
保護司の過去も、蓋を開ければ全然深くなくてあの立場なら逆に犯罪者を憎んだりしそうだなぁと。。。恋愛要素は本当に要らなかった、、
あの兄弟に焦点を当てるか、保護司に焦点を当てるかで映画の印象が変わってくる映画でした。
(個人的には、保護司はほとんど要らなくて兄弟の救われないノンフィクション、ドロドロの映画の方が好みだなぁ。)
森田剛の演技力
森田剛はV6で歌ったり、バラエティに出演しているアイドルのイメージしかなかったけれど、ラストの演技力が俳優として素晴らしかった。
無防備に何人も銃殺したり、リリーフランキー演じる元受刑者と有村架純が演じる保護司が簡単に接触できたり、不自然な展開だと思う点もあるけれど、このストーリーは保護司という職業にスポットがあたることに意義があるので、鑑賞する価値はあった。
現実には、森田剛兄弟の生い立ちのように同情できる背景のある元受刑者ばかりではないと思うので、より大変な職業だと思う。ボランティアだというのなら尚更だ。
キャストがとてもいい。
やっぱ凄いわ、森田剛
岸義幸監督による社会派ヒューマンドラマの佳作
この映画を観たのは、あの『あゝ荒野』の岸義幸監督作品だったからだが、仮釈放者の更生をサポートする保護司の女性を描きながら、彼女の成長物語であり、社会における人間の在り方をも描いた社会派映画の佳作であった。
コンビニ店員として働きながら保護司の仕事も懸命に行う阿川佳代(有村架純)は、前科者のために奔走する日々を送っていた。
その中の一人、工藤という男は順調に更生していくように見えた。そんな工藤だったが、保護観察終了直前に姿を消してしまう。
そんな時、交番の警官が襲われて拳銃を盗まれる事件が起こる。
そして……と物語は続いていくのだが、序盤は「こうした保護司の姿を描いていくのかな?」と思っていると、警官の拳銃強奪事件から次々と殺人事件が起こって、俄然盛り上がる展開はさすが!
犯罪を犯してしまう人間、被害者となってしまう人間、そして保護司となった女性、誰もにそこへ至るキッカケや動機があるということを、過去の回想シーン含めて描くあたりも見事である。
出演者も、主演の有村架純だけでなく、磯村勇斗、宇野祥平、石橋静香、リリー・フランキー、木村多江など豪華メンバーは、岸義幸監督作品だからか…。
見応えのある社会派ヒューマンドラマであった。
公開2022年の作品。
<映倫No.122646>
出川「鼻水はダイヤモンド」
映画館で観たかった
初鑑賞
U-NEXTでも良かったがやはりDVDで
原作未読
WOWOWのテレビドラマ未鑑賞
監督と脚本は『二重生活』『あゝ荒野』の岸善幸
保護司と仮出所中の受刑者の交流
ほのぼのとした展開も実が警官から拳銃を強奪し発砲してから様相が変わる
福祉課の職員に児童福祉養護施設の内科医
実は母の死に関わった人々を次々に殺害
誠は同行し自首しろと説得するが実は拒否
実を庇うため誠は小細工で警察を撹乱
警察はまんまとハマり誠を殺人犯として捜査を進める
有村架純が好演
代表作
鼻水垂らす森田の熱演も高く評価したい
保護司は非常勤の国家公務員
報酬無し
ボランティアだ
自分はその事実が信じられない
ネット掲示板に政府寄りの書き込みをしただけでお金が貰えると思い込んでいる人なら尚更だろう
髪型で印象が変わる
原作に寄せたのか知らないけど森田の髪型が変だ
モップを被ったような若葉もなかなか
石橋も石橋と気づかなかった
有村と磯村のソフトな濡れ場にはちょっとドキドキしたけどあの場面は必要なかったと思う
一番残念なのは実が拳銃自殺するシーン
雑すぎてびっくりした
あまりにも無理がある
日本の警察はそこまで無能じゃない
安倍晋三元総理を守れなかったとはいえ
だいぶ前に地元で2人を殺害した中年女性が拘置所で看守の目を盗んで自殺したことがあったがそれならあり得る
「なぜお前は生きている」
学校の図書室に落書きを消した本を返すラストは印象的
「惚れんなよ」
コンビニで働いている保護司の阿川佳代に有村架純
殺人で服役し仮出所後に自動車修理工場で働く保護観察中の工藤誠に森田剛
佳代が働くコンビニの店長・松山友樹に宇野祥平
保護観察官の高松直治に北村有起哉
佳代の幼馴染で刑事の滝本真司に磯村勇斗
滝本と組んで捜査をする刑事の鈴木充にマキタスポーツ
かつて佳代が担当した暴行と恐喝の前科がある斉藤みどりに石橋静河
工藤誠の弟・実に若葉竜也
実に拳銃を奪われた交番勤務の警察官金田に戸田昌宏
パン工場で働く工藤の元同僚・山崎和夫に山本浩司
福祉課の元同僚で殺された田辺の裏の顔についてよく知る森山聡美に広岡由里子
佳代が担当している詐欺罪で服役し今は鉄屑屋で働く田村修に正名僕蔵
工藤誠の母親を殺害した工藤誠の義父・遠山史雄にリリー・フランキー
遠山の担当弁護士・宮口エマに木村多江
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