ムーンライト・シャドウのレビュー・感想・評価
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小松菜奈ちゃんの可憐さが光る詩的な作品
愛する人を失った2人を中心に、喪失と希望を優しく詩的にゆっくりと描かれています。
かなりスローなテンポで進み、多くは語らず・映さず、観ている側が自分で読み解くことが求められ、且つ、ファンタジー要素も強いので万人受けするタイプの作品ではありません。個人的には好みではなかったけれど、ロマンチックで残酷で、非現実的で生々しい、相反する要素が混在し、ラストの語りに繋がっていく様は詩的で素敵でしたし、自然光に照らされて輝く小松菜奈ちゃんの表情が本当に柔らかくて美しかったので、映画館で観て良かったなと思っています。
よしもとばななに短調は合わない
小説で50頁程度の内容なのに、90分の尺で解釈不能でした…何がしたかったのか。小松菜奈、水沢氷魚。よしもとばななに出てくるキャストとしてはドンピシャ。イメージ通り。なのになんで柊そうなっちゃったかな。神秘と謎って全然違くて、よしもとばななの作品って神秘なのに、あれじゃ、謎、変が勝ってしまう。うららちゃんもそうで、オカルト作品に写ってしまう。とても残念。まぁ、よしもとばななの作品を映像化しようってのは難しいんだろうけど。それでも音楽の使い方含めて、作成者はあの小説から何を読み取って、映画化では何がしたかったのだろう?というのを全く感じ取れなかった。個人的には、よしもとばななの小説は温かいはずで、短調は似合わない。
Sleepiness
小松菜奈さんが綺麗だなって感じました。監督さんの過去作とかはあまり知りませんが、小松菜奈さんを撮ることには長けているんじゃないかなと思いました。
観賞後に原作を読んだのですが、そこまで長くない小説なのに心グッと掴まれるような寂しさに襲われてとても読み応えがありました。それが故に映画の曖昧さがなんとも…
正直付き合うまでの理由が省かれすぎますし、弟カップルの見た目がインパクト強すぎますし、弟急に踊り出しますし、と序盤だけでも頭がぶっ飛んでいきました。
後半までもヌメーっとした展開が続いて体感2時間以上でした。少し眠気が襲ってきたくらいです。
小松菜奈さんのファンへ向けた作品、そんなふうに自分は思いました。お粗末。
鑑賞日 9/20
鑑賞時間 12:30〜14:15
座席 E-22
あくまでも静謐な月下の物語
目に見えない流れ
原作は未読です。
奇跡の仕組みの話から始まる。偶然と偶然が微妙に重ならないと、奇跡は起こらない。それは至極、当たり前なのだが、要するに奇跡は、起きてからおもむろに気がつけばよいと言うことでしょうか。
前半は「流れ」がテーマで進む。ドミノの不規則な流れ。地下の水の隠れた流れ。体内を巡る音の微かな流れ。「流れ」の道筋は、私たちが気づかないだけで、奇跡の種子かも知れない。
我らが生も、あるところ意思とは関わりなく見えない流れで営まれている。それでさつきは等に出会い、柊とゆみこにも出会う。
月の光の中で
等とゆみこの突然の死からが、物語の後半。出会いで紡がれた生が、死の別離で流れを堰き止められてしまう。
放り出されたさつきと柊の悲哀は、口にすることも出来ない大きなもの。しかし、麗と言う不思議な女性との触れ合いの中で、穏やかに変わっていきました。
作中の表現としては、麗は死の世界にも身を置いている非日常の存在だが、そこでさつきも柊も次第に日常を取り戻していく。
さつきと柊がパンを食べるシーンの、温かい溜息が出るような安堵感!
キャラバンは無言で進む
月下、柊はゆみこと再会し、一方でさつきは等の想い出と再会したように、私には見えたのですが。
作品の進行や人物の存在感が静かで、そこに身を委ねつつ、一つ一つのシーンを眺めていました。答えが分からずともよい……みたいで、それが心地良くもありました。いずれにせよ、哀しみはそう容易に消えるものではないです。
「小松菜奈一番好き」
今年64本目。
小松菜奈が一番好きな女優なんですが、今作とリンクするのが2018年5月公開の「恋は雨上がりのように」だと思います。
その作品は単行本も10巻まで全部読んでいて、怪我をした陸上部の女子高生役でした。そこで速く走るシーンがあって、今作ではこんな格好いい走り方する人いないと感じました。
走るシーンがリンクしたので嬉しくなって、また「恋は雨上がりのように」はとしまえんに行って、そこの映画館がおしゃれで好きな映画館の一つになった事も思い出されました。
世界観に酔う作風の一方で感じる内包的な中身、もったいなく写る
どこがどう悪いというより、圧倒的に描写に対しての言葉が足りてない気がする。よってあまり響いてこないというか…。
始まりはほんの些細なもので、いつの間にか4人で過ごす時間がかけがえないの無いものになっていた。という若者の刹那から一転、最愛の人を亡くしてしまう。そうして導かれるように惹かれたのがかつて4人で話した"月影伝説"だった…。という感じ。
ファーストカットから鋭く光が差し込み、その芸術性には息を呑む。主演の二人は美男美女で、そのアースティックな世界観は実に眩しい。それとは対称的にメッセージを付帯する描写は少ない。よって、言葉少なで置いてけぼりにされるような…。「哀しみ」以上の感情が伴わないように写り、咀嚼できない。しかもその意味が明白ではないのが痛手。収穫も少なかった。
やはり内包的な世界観だと共鳴することは難しい。そこそこの規模で展開し、話題性もあるだけに万人受けしにくい作品で何か勿体ない。キャストは満足。
小松菜奈&宮沢氷魚という素敵なキャストなのに残念 吉本ばななの世界...
小松菜奈&宮沢氷魚という素敵なキャストなのに残念
吉本ばななの世界を映画で表現するとこうなる?
映画というより、小松菜奈のPV
あまりにもストーリーにひねりがなく先が読めてしまった
原作未読だが
この映画は面白くなかった
なんと言っても冗長な語り口で
セリフが説明的でまるで説教でもされてるかのように聞いてて楽しくない
ロケ地がめちゃくちゃ地元だったので
そこは親しみを感じたのだが
どうにも内容が面白くない
映像も音楽も俳優も悪くない
ただ、ひたすら物語の展開に面白みを感じない
外国人監督なせいか視点がズレてるのかな?
いや、俺が好きな監督は大抵外国人だ、それが問題ではなかろう
原作が悪いのか?脚本が悪いのか?
観てるのが辛い、久しぶりにつまらない映画を観た感じ
とりあえず吉本ばななの原作が気になった
そんな映画でした
2人の並びは間違いなく美しい。
小松菜奈×宮沢氷魚。美しき2人を迎えノスタルジックで静かな時間の流れと共に魅せてゆく恋愛映画という解釈で臨みました。でも結果的に言うと途中までファンタジー終盤はホラーでした。
短編小説を元にリリカルな世界観を目指しているであろうことは分かりました。ただなんか怖かった。兄と弟。それぞれの彼女。4人は仲良くなるが、事故で兄と弟の彼女が死んでしまう。喪失感を抱きながら亡くなった2人に想いを馳せその死を乗り越えようとする残された2人。
どっちかというと好きなジャンルなんですけど、なんか釈然としなかったな。まるで怪談話でもするかのように月影現象なるものを語り合ったり、河原も三途の川みたいになってるし、なんなら死神みたいな人まで出てくるし。うららは何者なん?結局鈴どこ行ったん?猫が食べたん?なんで柊セーラー服着てるん?う~ん…。
原作は素敵みたいなんで今度読んでみようと思います。ちなみに猫も首に鈴つけたらストレス感じるらしいですよ。彼氏に鈴つけるとかその時点で私はけっこう恐怖でした。
2回鑑賞しました。
小松菜奈ちゃんのファンで、2回みました。
映画を見る前に昔買ったキッチンの本を探してみたけど、どこにもなくて、原作の記憶、うる覚えで1回目は見ました。自分が思い描いていたムーンライト・シャドウとはまた違っていましたが、それはそれで現代風にアレンジされてるのかなと思いました。
小松菜奈ちゃん役のさつきはもう美しくて、言葉になりません。小松菜奈ちゃんは今まで見た小松菜奈ちゃんの映画の中でダントツの美しさでした。
物語は途切れ途切れで、あまり理解出来ず、わからなかったのが正直な感想です。
2回目はパンフレットを読んでから、見たらすごくさつきの気持ちも理解できたし、さつきが等に再会してからどうして前を向けるようになったのか、再会して時間の流れを感じたんだろうと、さつき目線で物語が理解出来ました。
感じ方は人それぞれだと思うので、体験してないとなかなか難しい解釈になる映画だし、奥深い映画かなと思いました。
MOTTAINAI
率直な感想はめちゃくちゃ小松菜ちゃん尊いな、です。
かなりまったりな、今年みた映画で一番じゃないかってくらいのスローテンポ、しっかり見ようと思ってもゆったりたした音楽や柔らかい色調でわざとなのか完全に眠気を誘う仕上がり。寝落ちしそうなぽやーっとした状態で小松菜ちゃんかわいいなぁって思ってたら終わってました。
ブルーメッシュのポニーテールにブルーのアイメイクは美しすぎて美しすぎて美しすぎて天才だし、赤いコートひたすら似合いすぎるし、もうっありがとう(語彙力限界突破)ってなりました。
小松菜ちゃん好きな人は絶対映画館のスクリーンで見るべき!と思いますが、それ以外の人にはあまり勧めないかな。
全体的に服や小物、色調のセンスが良かったので絵的な所にあまり不満ないですが、個人的には恋人の出番がもう少し欲しかった。
原作だと結構長い付き合いの恋人じゃなかったかな?なんか付き合って日が浅い恋人が印象も薄いまましんでしまったようで感情移入のタイミングなかったような。
人物紹介としてだけじゃなくて絵的にも絶対もっと需要があったと思う。光に透ける氷魚くんの目とか映画館で映え映えやし、彼と小松菜ちゃんのデートシーンとか一生見てられそうなくらいの尊さだし、そこにペットの可愛い猫ちゃん参加で究極の癒しの絵力凄いし、ぐうの音しか出ないよ?
あと話としては、原作読んだのが遥か昔で記憶うっすらなレベルの私でもわかる程には設定が結構変わってたので、原作ファンの人は楽しめなさそう。別物感。月影現象?とかそんなまんまな名前じゃなかった気もするけど監督が海外の人だから海外ではそう翻訳されてるのかな?謎。
原作も演者も良いのにもったいない感じがしてちょっともやもや。
透明感
良い意味でも、悪い意味でも、透明感の強い作品です。小松菜奈ちゃんを含め、役者さん達もそうですし、作品自体も最初から最後まで感じるイメージです。逆に言えば、作品の中での山と言うか、メリハリが感じられないですね。
原作ファンの方にはおすすめしないです
鈴が大事なアイテムの話なのに、鈴のエピソードを変えてしまって、そこから始まった時点で結構ショック。
(宮沢氷魚さんが美しい指で、鈴をハンカチで包むところを見たかった)
麗が全然違う人。全然魅力的じゃない。臼田あさ美さんなら、ほんとの麗を魅力的に演じられたでしょうに…と思うので余計にガッカリ。
原作を映像化するのって色んな形があるとは思うけど酷かった…
もう一回原作を読み直して浄化します。
大したことない話なのに美しさで持っていかれた
原作は読んだがかなり昔のことでおぼろげにしか覚えていない。いや、でも表題のキッチンよりこっちの方が好きだった気がする。実際に映画を観ても何一つ思い出せないんだから、自分の記憶力に愕然としてしまう。
小松奈菜のアップから始まる本作。最後まで小松奈菜(そしてたまに宮沢氷魚)のアップだった。小松奈菜が目当てで観たことはたしか。今まで観た作品の中で、素の小松奈菜に近いのでないか?と思える演技だった(完全な想像の話だけど)。
正直、話の中身は大したことない。原作とは少し違うんじゃないかな。あまり覚えてないから自信はない。原作はもっと感動した記憶があるのに。単純に原作を読んだのが若い時だから、年をとった今の感性では響かないだけなのかもしれないけど。
でも、なんだろう。鑑賞後の印象はいいんだよな。映像がところどころ美しかったからなのか、小松奈菜がよかったからなのか。全然泣いていないのに少し満たされた気分になった。うん、たぶん原作の底力だな(少し変えてるとは思うけど…しつこい?)。
ちなみに「月影現象」と聞いて思い浮かべてしまったのが、ガラスの仮面の月影先生。臼田あさ美演じるあの女の雰囲気がそんな感じに見えてしまった。困ったもんだ。恐ろしい子!
男のいない女
ドライブ・マイ・カーは女のいない男だったが、こちらムーンライト・シャドウは男のいない女が描かれる。村上春樹も吉本ばななどちらも、世界的な評価をされている作家なので、日本の作家原作で世界への売り込みも目指しているのかもしれない。脚本がハッピーアワー組の高橋であるため、観てみたが高橋が得意としている対立がほぼない。ボケ多めのカメラワークは叙情的だが、ストーリーを牽引していくことは薄い。メ~テレは挑戦的な作品を制作しているが、今作は味が薄すぎるように思う。ファッションには力を入れているので、ファッションきっかけで人気が出ることもあるが、映像的にいちばん楽しいのはピタゴラスイッチでしたが、ピタゴラスイッチのカメラワークをもっと踏まえてほしい。編集の楽しさはあるがそれも人を選んでしまうかもしれない。ヒイラギ君もおしゃれなのだけれど、ルパンみたいなモミアゲはなかなか珍しい。若者の間で流行っているのか?
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