「集大成かつ記念碑的作品。」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 NandSさんの映画レビュー(感想・評価)
集大成かつ記念碑的作品。
前提として
・『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズだと、『〜ホリデー・スペシャル』以外は視聴済。
・MCUの映画作品は大体視聴済。
・ジェームズ・ガン監督の作品だと、MCU系統や『ブライトバーン』を視聴済。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』、堂々の大団円。
血のつながっていない家族の物語なんだな、と再認識。家族のためならどこまでもケンカを売りに行くガーディアンズが大好き。
今回、ハイ・エボリューショナリーという壮大なヴィランがラスボス。なのに「ウチの家族に何しとんじゃゴラ!」的なヘイトが観客にも伝わる。一緒になってキレる。
ただの悪に対して、正義を振りかざす、とかじゃないのが本当に好き。文化が違う日本人でも刺さる。
そして主役はロケット。彼の過去編がめちゃくちゃ重い。本当に重くて涙が出る。そういえば『ガーディアンズ~』シリーズって結構重い話を扱ってきたんだな、とも再認識した。
けれど終わり方が泣けるのもこのシリーズ。今回も同様に泣ける。
地味に重要なガモーラとクイルたちの関係の変化!ここも観ていて、名残惜しさもありつつ新鮮な感覚だった。サノスの一件が無かったらこんな感覚は味わえなかった!
というか全キャラしっかり見直したくなる、空白を想像したくなるところが満載!
作品全体でみると、ジェームズ・ガン監督のやりたいこと、やり残したことを出来るだけ詰めた感じが強くある。
ドラックスの扱い方とか、ギャグシーンのバランスの悪さとか、宇宙感を突っ走りすぎて生理的に受け付けるか受け付けないかギリギリだったりとか、終わり方とか……
とはいえファン感謝祭とも言える内容で、家族の変化を楽しんだり、成長や見せ場を楽しんだり、なによりガーディアンズ全員のクソカッケェ戦闘シーンが待っている。あんな長回しで撮ってくれるとは思わなかった。あのシーンは本当に最高だった。
音楽の使い方は相変わらずかっこいい。けれど今回はBGMに徹していたり、MVのオマージュ(?)などに振り切っていた。ちょっと物足りない節もある。
ちょっと間延びした感は否めないし、納得のいっていない部分はあるけど、ファンのうれしいところをかなりおさえてきたから高評価しちゃう。
当然っちゃ当然かもしれないけど、『ガーディアンズ〜』シリーズと、『アベンジャーズ インフィニティウォー』及び『~エンドゲーム』を先に見ることをお勧めします。
次はアダムの物語が観たいなぁ
自分は配信作品はノーマークでしたが、エンドクレジットの意味が分からず、ネタバレサイトで知りました。「ホリデースペシャル」ガッツリ関わってて、これは「ガーディアンズ2.5」やん!
と思いました。