「これだよ……これが見たかったんだ」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 ばぶさんの映画レビュー(感想・評価)
これだよ……これが見たかったんだ
MCU三部作の3作目はそれまでの集大成として重要なポジションかつ丁寧な作りが求められるゆえに、ほかの単発作品よりも超えるハードルが高いことで有名です。
今作のGofGはそのハードルを見事クリアしてくれました。
Gの本題は三部作の根底を変わることなく流れています。
つまり、「家族とはなにか?」
血の繋がりも生まれも経歴もなにひとつ違う生き物たちがちぐはぐなグループを作り、少しずつ関係性が変化していきます。2作目vol.2にて実父がエゴというクソ野郎であることを知り、養父ヨンドゥの愛と偉大さに涙したクイルが、ガモーラと結ばれたと思ったのもつかの間、最悪のクソッタレサノスに奪われてしまいます。
クイルの前に再び姿を現したガモーラは、別の時間軸から来たガモーラで、クイルとの思い出も絆もなにひとつ持たない別人でした。そのせいでクイルは酒浸りの日々を送ります。
今作vol.3は、その酒カスクイル……ではなく、ロケットにスポットがあたります。ロケットはガチのクソカス野郎に身体を作りかえられた実験体で、地獄のような星から命からがら逃げ出し、そこから紆余曲折経てガーディアンズになったのですが、クソカス野郎はロケットの頭脳欲しさにしつこく狙ってきます。ロケットは相手の攻撃によって瀕死の重体に陥ります。ガーディアンズたちは協力しあい、なんとか助けようとするのですが……
詳しくは見てきてもらうとして、私はMVPをネビュラに贈りたい。彼女がいなければロケットは死んでたし、チームはバラバラだったでしょう。なにより、戦うことしか知らなかった(教えて貰えなかった)ネビュラが、仲間のために死に物狂いで頑張る姿に目頭が熱くなりました。
ネビュラかわいいよネビュラ。
大好き。
いい映画でした。あらたなガーディアンズの旅立ちを、拍手とともに祝います。