「試写会にて鑑賞させていただきました!が、、、」ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー VOLUME 3 Avenさんの映画レビュー(感想・評価)
試写会にて鑑賞させていただきました!が、、、
大好きなMCUの新作であり、大好きなGOGシリーズ、トリビュートのラストを飾る作品でしたので、試写会への道中も、この作品に対してどんな賛辞を贈ることになるかワクワクしながら向かっていました。
が、鑑賞を終えた私は正直ガッカリしていました。
序盤の私はたしかにジェームズガン監督らしいギャグ要素と音楽を織り交ぜた展開にしっかり笑っていました。笑えていました。
しかし、いつからか、気付けば、母校でもない学校の卒業式に紛れ込んだような気分になっていました。
悪ノリ始まりそうだな、と感じるタイミングで予想通りキャラクターたちが代わるがわるギャグを投下するのです。それが繰り返されるたび、私は映画体験への没入感からみるみる引き剥がされていき、どんどんと冷めた目でスクリーンを眺めることになりました。
また、これは個人的な趣味嗜好の話しですが、私は映画や漫画などのヴィランには、悪のカリスマ的な要素や彼らの掲げる正義の所在を重視したいと考えています。今回のヴィランは、いわば創造主ともいえる強大で、壮大な野望をもった敵でありながら、終始、情緒不安定で、耳当たりの良くない声で喚き散らかすだけで、私は彼に愛される要素を見つけることができませんでした。
ストーリー展開については少々ネタバレに触れる可能性があるので控えますが、プロット全体に無理を感じました。
これまでのMCU作品は、世の中の酷評が比較的多めの作品でも大抵は心から楽しめていましたが、今回は少し相性が合わなかったようです。
この酷評はもちろんたった1人の感覚であり、他の方々は何回も泣いたとレビューしていたり、絶賛してらっしゃいます。
そういった、心からの賛辞のレビューをみていて、逆に自分がズレてるだけでよかったと安心しました。なんてったって大好きなGOGの締めくくりですから。
いつか違うタイミング、違う目線でみた時、私も素晴らしい作品だったと思えるよう精進してまいります。