「温度差」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス 774さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0温度差

2022年5月9日
iPhoneアプリから投稿

Disney+のMCU関連ドラマを見ていないと置いてけぼりを食らうというのは前々から聞いてはいたが、それでもDisney+に登録する気が起きず、ワンダビジョン等は見ずに鑑賞。
「?」はあるがなんとなくこんな感じだったんだろうと予想はできたため(正しい予想なのかは別として)劇場版作品を見ているだけでもある程度は問題なかった。
そして、本作を見たから改めてDisney+に登録して全部見よう、という気にもならなかった。
コアなファンとそれなりに楽しめればファンの温度差の違いだろうと思う。

「スパイダーマン ノー・ウェイ・ホーム」でついにマルチバースの扉が開き、本作ドクター・ストレンジ2でどこへ向かうのか、というのが最大のポイントだった。
結論として、これにも「温度差」を感じた。
私は、数冊アメコミを持っているものの(日本語訳のアメコミはそこそこ高価であれこれ買う余裕はない……)、
その他はインターネットで調べた限りの情報しかない。映画化されたマーベル作品はおそらくすべて鑑賞済みだが、すべてそれなり、という程度の知識だ。
今回のマルチバース・サプライズは、予告されていたのである程度知ってはいたが、「あいつ出るのね。こいつも出るのね」「要はなんでもありなのね」感が強い。わくわくするというより情報過多に傾いてしまったのではないか、わくわくする暇がなかったのではないかと感じた。
「スパイダーマン」で見せた「あの」サプライズ。これがマルチバースか!という興奮には残念ながら及ばなかった。仕方がないことではあるが。そしてキャラクターの好みもあるだろうが。

サム・ライミ監督はさすがの手腕で、自分の色を見事に表現していた。
ドクター・ストレンジというキャラクターは好きなので次なる活躍も見ようと思う。

マルチバースをどう楽しめるかがこの先のわかれ道になるだろう。
あまり考えず、多少わからなくてもいいじゃない、の精神で見る方が気楽なのかもしれない。

それにしても、一体いつまで続くのか。

(劇場へはノー・ウェイ・ホームでストレンジさんが着ていたパーカーを着ていきました)

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