「キャラの扱い(ネタバレ有り)」ドクター・ストレンジ マルチバース・オブ・マッドネス ハムカツ太郎さんの映画レビュー(感想・評価)
キャラの扱い(ネタバレ有り)
まず初めに、今回の感想はガッツリのネタバレですので、未視聴の方は気を付けてください。
今回は
・ワンダの扱いは
・イルミナティの扱い
・
・ワンダの扱い
まず今作を見て感じたのは、「辛い」、、、。
ワンダの扱いはどうにかならんのかなと。確かに、ストレンジほど強力なキャラに対し、対抗できるのはワンダくらいで、悪役として持ってこざるを得ないのは分かります。でも、やっぱり、悲しすぎる。そして、今作のワンダの行動は、ワンダビジョンで一回やったことと同じなんじゃねーかなと。ビジョンを失った喪失感から作り出した「ヘックス」で、ウエストビューの住民に危害を加えてしまい、反省して、解放し立ち去った。今作はビリーとトミーの2人を亡くした喪失感に耐えられなくなりよって、ダークホールドに手を出し、周りを考えられなくなり、責任をとって、全てを自分の手で終わらす。同じことをやってるとしか思えない。
一度、失敗したことを繰り返すほど、ワンダはバカなキャラではないと信じていた身としては、なんだかなーって感じです。そして、死なんでくれ!!ワンダの心境を思うと贅沢な望みではあるのですが、自分の犯した罪に対して、耐えきれなくなって、あの行動に出たと解釈はしてるのですが、そこで踏みとどまって、次は人々のために生きようという道に進んでほしかったと望んでしまいました。
見終わった感想は「辛い!」です。
・イルミナティの扱い
イルミナティの登場は予告で明らかになっていました。しかしどうやろう、キャラの強さを理解できていない人は、なんやこのかませ犬程度にしか映らないのではないでしょうか。そう、キャラを知ってる側からしても、知らない側からしても、もう少し扱いはなんとかならんのかねってこと。知ってる身からすると、あまりにも早くやられすぎている。確かに、キャラを知ってる人からすると、「こんなに強い奴らでも、ワンダには敵わないのか」と思わせることはできるかもしれないが、それにしても、かませ犬感がすごい。知らない人からすると、弱いキャラがなんか死んだくらいにしか映らないのが、もったいなく感じる。
・まとめ
全体を通して言いたいことは、「ワンダビジョン」を始め、過去作を見ていないと、キツイこと。過去作を見ていないと、キャラたちに深みが全くないように感じてしまう。コアなMCUファンはいいかもしれないが、新規のファンを取り込む気がなくなったのかと思ってしまう。MCUの今後の課題は、大きくなりすぎたシリーズをどう進めるのかだと考えます。
ここまで結構辛口になってしまいましたが、ちゃんと楽しめてます笑。ジェットコースターのようなスピード感で進む内容に対し、ついていくのがやっとな感じではありましたが、考える隙を与えないのは得策かもしれませんね。また、「サム・ライミ節」がかなり効いてましたね。ジャンプスケア描写が多く、ライミ感強いなぁーと思い、所々トビー版スパイダーマンを連想させるようなシーンも多くありました。ワンダをうまく、ホラーとして活かせていたと感じました。また、ストレンジ特有の魔術を活かした映像美は凄かったし、アクションもかなり見応えがありました!3DIMXで鑑賞したのですが、ハッキリ言って最高でした。